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鬼門・広島撃破へ。上位争いの行方を占う直接対決

鬼門・広島撃破へ。上位争いの行方を占う直接対決

2位と3位。勝点差1で激突

前半戦のターニングポイントになる一戦だ。

ここまで何度も苦杯をなめてきた広島との上位直接対決。今季も勝点差1で迎える重要な一戦が、ホームで実現する。

町田は5日(木)のACLTwoグループステージ第4節・上海申花戦で勝利を収め、2試合を残して早々にラウンド16進出を決めた。そこから中2日で臨む今節、ホームに迎えるのは町田にとって“宿敵”とも言える広島だ。リーグ戦では過去4試合で4敗。特に苦い記憶として残っているのが、上位争いの渦中で迎えた直接対決だ。

2024年9月28日(土)のJ1第32節では、同じ勝点で並んでいた1位・広島と2位・町田が激突。首位の座を懸けた“天王山”で0-2と敗れると、昨年10月4日(土)の第33節でも勝点55同士で迎えた5位・町田と6位・広島の直接対決で1-2と敗戦。順位で逆転を許した。

重要な局面でことごとく立ちはだかってきた広島とは、今年も勝点差1の“上位対決”として相まみえる。2位・広島に対し、3位・町田。過去の雪辱を果たし、今度こそ順位を逆転する絶好の機会となる。

「いよいよ上位争いの中で直接しのぎを削る厳しい戦いが控えている。ここがチームとしての大きな踏ん張りどころになると捉えている」(黒田剛監督)。

リーグ戦はまだ先が長いとは言え、“優勝”を今季の目標に掲げる町田にとっては勝たなければならない鬼門だ。広島への苦手意識を払しょくすることはもちろん、上位をキープし続けるために、この直接対決を制して目標への歩みを進めたい。

 

攻守に隙なし。今季も優勝候補に名を連ねる広島

今季も広島は好調だ。ベテランCBの塩谷司や佐々木翔がケガで1カ月以上も離脱している中、ここまでリーグは9勝2分2敗。得点数はリーグトップの『32』で失点の少なさは町田と並んでリーグ2位の『10』だ。百年構想リーグから指揮を執るバルトシュ・ガウル監督は、広島の特長である攻守の切り替えが速く、強度の高いスタイルを継承しながら、攻撃面で新たな色付けに着手。ミヒャエル・スキッベ前監督時代の縦に速い攻撃に加え、選手間で流動的にポジションを変えながらパスワークで相手を攻略していく形も一つの武器となっている。

最近では、攻撃の核となっていた加藤陸次樹や川村拓夢も負傷離脱する苦しい台所事情となっているが、それを補う質の高い選手が揃っているのが広島だ。3-0で水戸を下した前節も途中から出てきたのは、今季日本へ復帰した浅野拓磨やテテイェンギの実兄である190cmの大型FWクシニイェンギら特長のある顔ぶれ。能力の高い選手を各ポジションに揃え、チームとしても攻守で安定している広島は、やはり今季も優勝候補の一つである。

「直接倒してこそ」。今季こそ広島を上回る

その広島から町田はいかに勝利をもぎ取るか。過去4試合のスコアは0-2が1試合で残り3試合は1-2と1点差の拮抗した戦いを繰り広げている。

「お互いに守備が堅いですからね。1点差が多く、これまでも大差がつくようなゲームにはなっていません。その1点をどちらが先に取るかは大事だと思います」(昌子源)。

特に2025シーズンの対戦では、2試合とも町田が先制しながら逆転を許した。その広島を今季こそは粘り強く封じ、上回ることができれば、昨年からの進化の証だ。昌子は言う。

「僕たちは(前々節)神戸戦、その前の柏戦、そして今回は広島と戦いますが、上位相手になかなか勝点を積めていない弱さがあります。そこはやはり『今年は違うんだぞ』とやっていきたい中で、柏に負け、神戸に引き分けました。昨季と同じ感じになりたくないです。もちろんリーグ戦なので、他のチームと対戦した中での勝点があって順位が決まりますが、やはり“直接倒してこそ”というのがあります。今季は特に上位を争うチームには勝っていきたい」

今季の町田は、ここまで公式戦20試合を戦い15勝4分1敗。9月20日(日)に柏に敗れて以降は9勝2分と勝負強さを維持した中で広島戦を迎える。今季の町田の力は本物か。その答えを、今度こそ広島との直接対決で示す。

Pickup Player Voice

DF 3 昌子 源

優勝を争う上では絶対に倒さないといけない相手

 

 

——ここまで公式戦10戦無敗が続いています。チームの手応えは?
「柏戦以来負けていませんが、引き分けもありますし、僕らの感覚では(前々節)神戸戦、(前節)G大阪戦と(引き分けたことで)勝点6が2になったと思っています。やはり勝ちたかったですし、満足はしていません。負けられない戦いがまた始まるという感じです」

——直近の上海申花戦では失点していましたが、それまで公式戦8試合連続でクリーンシートでした。守備の手応えはあるのでは?
「後ろの人間としては失点ゼロは大事です。ただ、(谷)晃生のビッグセーブがあったり、ピンチは何度かありました。そこはサッカーではあることなので、みんなで守っていくこと。また、やはり点を取れないと勝てないので、多少、リスクを負ってでも攻める場面はもう少し作ってもいいかなと思っています」

——今節は一度も勝てていない広島が相手となります。これまで悔しい思いもしてきたのでは?
「ほとんど逆転負けですから。ただ、先制点が取れているというポジティブなところもあります。今の僕らは彼らに引けを取っているチームではないと思いますし、同等、それ以上の戦いができると信じています。もちろん、広島も百戦錬磨と言うか、チームがほとんど完成されています。監督が代わってもやることがまったく変わっていないですからね。優勝を争う上では絶対に倒さないといけない相手。楽しみですね」

——これまでも近い勝点での上位対決で戦ってきました。
「そこで差を見せつけられているから、より広島に対して特別な思いが出がちですが、何か特別な感情があるわけではありません。ただ、僕たちは(前々節)神戸戦、その前の柏戦、そして今回は広島と戦いますが、上位相手になかなか勝点を積めていない弱さがあります。そこはやはり『今年は違うんだぞ』とやっていきたい中で、柏に負け、神戸に引き分けました。昨季と同じ感じになりたくないです。もちろんリーグ戦なので、他のチームと対戦した中での勝点があって順位が決まりますが、やはり“直接倒してこそ”というのがあります。今季は特に上位を争うチームには勝っていきたいと思っています」

——今節は勝点差1の直接対決となります。
「長い目で見れば、例えば今回勝てなかった、でも他のチームに広島が負けて、他のチームに僕らが勝ったら、結局、勝点は縮まる。そういう世界ですが、これからはもう『離していく作業』にしたい。今は3位ですから上を追走する作業ですが、首位に立った時に離すことができていない。今は広島に勝って、彼らより順位を上げることが目標ですが、やはり一つ抜けていきたい。と言うことは、もう負けられない。僕たちも広島戦の後にまだまだ上位陣との対決はあります。逆を言えば、他の上位陣も潰し合いがある。ここから抜けていく作業はより大事だと思います」

——広島戦の勝利のポイントは?
「お互いに守備が堅いですからね。1点差が多く、これまでも大差がつくようなゲームにはなっていません。その1点をどちらが先に取るかは大事だと思います。また、広島とやる時はセットプレーですね。基本的にセットプレーで失点しているところもありますし、そこはしっかり対応したい」

——今季の広島の印象は?
「塩谷(司)選手や佐々木(翔)選手など、ベテランの方たちがケガでいないので、そういう影響は多少あるかもしれませんが、やり方があまり変わっていないぶん、みんなが思い切ってやっている。また、浅野(拓磨)選手が(海外から)帰ってきましたからね。そういう個の能力は間違いなくあります。あとは、鈴木(章斗)選手はすでに10得点を挙げていますが、なかなかできないことをあっさりやっているように見えます。それだけエースとしてチームから信頼されていると思うので、そのアタッカーに仕事をさせないことは大事だと思います」

——広島戦に向けて、ファン・サポーターに意気込みをお願いします。
「広島に勝っていないという皆さんも引っ掛かっている部分はあると思いますが、僕たちは過去を気にせず、その年の対広島との1節目と考えて戦っています。ただ、優勝を争うライバルなのは間違いないので、しっかりホームで勝つこと。広島は試合が1週間空いていますが、僕たちは中2日。それでも勝つのが強いチームだと思う。やってやります!」

Stats

■リーグ戦過去対戦成績

0勝0分4敗(3得点8失点)※百年構想リーグは含まない

 

■2026/27明治安田J1リーグ成績

FC町田ゼルビア
【順位:3位】
8勝4分1負
勝ち点:28
総得点:30
総失点:10
得失点差:20
サンフレッチェ広島
【順位:2位】
9勝2分2負
勝ち点:29
総得点:32
総失点:10
得失点差:22

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