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積み上げてきた堅守で挑む最終決戦──リーグNo.1の攻撃力を誇る名古屋との第1戦へ

積み上げてきた堅守で挑む最終決戦──リーグNo.1の攻撃力を誇る名古屋との第1戦へ

攻撃スタイルへと進化したペトロヴィッチ監督率いる名古屋

5位を目指す最終決戦となる。
半年のみの特別シーズンもいよいよ残り2試合。『明治安田J1百年構想リーグ』はプレーオフラウンドのホーム&アウェイ方式で最終順位が決定する。EASTとWESTの同順位同士の戦いとなる今回、EASTの町田と同じくWEST を3位で終えたのは名古屋だ。指揮を執るのは、Jリーグで20年近い豊富な指導経験のあるペトロヴィッチ監督。今季から就任した知将の下、スタイルを大幅にチェンジした強敵とのゲームは、激戦の予感が十分。互いの武器が勝負を大きく左右するだろう。

やはり“ペトロヴィッチ監督らしい”チームを作っている。就任してから、約5カ月。短い期間ながら、今の名古屋はかつて指揮を執った広島や浦和、札幌と同様に“攻撃的”だ。選手のイマジネーションを大事にし、流動的な攻撃を仕掛けるスタイルは現在の名古屋でも存分に出ている。それはチームのゴール数にも表れ、リーグ戦18試合を終えた得点数31は、WESTとEASTを合わせた20チーム中最多の数字だ。個人でもWESTの得点ランクトップとなる10ゴールを積み重ねた山岸祐也や8得点の木村勇大といった点取り屋に加え、和泉竜司や中山克広、浅野雄也など、異なる特長を持つアタッカー陣をうまく生かしている。今季、無得点に終わったゲームは第2節・G大阪戦のわずか1試合。攻撃陣の破壊力で言えば、今のJ1でNo.1だろう。

 

攻撃力か、守備力か。矛と盾の戦い

試合の構図としては、“攻撃の名古屋”vs“守備の町田”という『矛と盾』の戦いだ。強力・名古屋攻撃陣を堅守・町田がいかに封じるか。ラスト5試合をわずか1失点で終えた最近の町田の守備は特に冴えわたっている。真骨頂の1-0で勝利を収めた前節・浦和戦後、黒田剛監督も自信を持って口にした。

「18節目にして、理想的というか、チームとしてやるべきことが浸透し、選手たちが忠実に実践できるようになってきたことを証明するような試合ができた」

『明治安田J1百年構想リーグ』の最後の最後で攻撃自慢の名古屋と対戦するのは、町田がこれまで積み上げてきた武器を証明する半年シーズンの集大成となる。

いかに名古屋の隙を突けるか

名古屋に隙がないわけでもない。リーグトップの攻撃力の反面、失点数28はWESTでワーストタイ。直近2試合で10失点と守備に綻びを見せているのが今の名古屋でもある。隙をなくして隙を突く。町田がこれまで積み上げてきた武器を発揮する絶好の相手だ。敵地での戦いとなる第1戦から、手堅いゲーム運びが勝利のポイントになりそうだ。

「(WESTで)最多得点、最多失点というのもミシャらしいなと(笑)。ただ、守備のところでここ2試合は失点が増えているが、それを除くと、攻撃的な良いサッカーをしている印象。半年シーズンでここまで持っていくのはなかなかできることではない。ガラッとスタイルを変えて、結果に結び付けているのはミシャのすごいところ」

札幌時代にペトロヴィッチ監督の指導を受け、「お父さんのような存在」と語る岡村大八は続けて言う。

「僕が知っている限りでは“ミシャ・サッカー”は大きく変わっていない。弱点も熟知しているし、そういった意味でも対戦は楽しみ」

まさに名古屋のストロングを封じることが町田の勝利への道。黒田ゼルビアの力を存分に発揮し、ホームでの第2戦へ繋げたい一戦だ。

Pickup Player Voice

DF 50 岡村 大八

成長した姿を見せたい

 

 

——前所属の札幌時代に監督だったペトロヴィッチ監督率いる名古屋との対戦となります。
「個人としてはミシャと再会するということで負けたくないですし、自分が成長した姿を見せられればと思っています。チームとしては、しっかり勝って『明治安田J1百年構想リーグ』を締めたいと思います。
ミシャが札幌を辞めると聞いた時は僕も寂しかったですが、そこから1年を経て、さらにアップグレードしたサッカーを名古屋でも繰り広げています。(WESTで)最多得点、最多失点というのもミシャらしいなと(笑)。ただ、守備のところでここ2試合は失点が増えていますが、それを除くと、攻撃的な良いサッカーをしている印象です。半年シーズンでここまで持っていくのはなかなかできることではない。ガラッとスタイルを変えて、結果に結び付けているのはミシャのすごいところだと思います。実際にピッチに立って戦うのは楽しみです」

——ペトロヴィッチ監督は岡村選手にとってどんな監督ですか?
「本当にお父さんのような存在。自分たちのことも『息子』と言ってくれますし、仲は良いです。ただ、サッカーになったら熱い監督。そういったことも分かっています。お互いに手の内が分かった状態でやり合うのも楽しみ。『自分たちの方が上だぞ』というのをピッチの上で表現したいと思っています」

——今の名古屋の印象は?
「やはり山岸(祐也)選手や木村(勇大)選手など、強力な攻撃陣がいます。僕を中心に良い形で封じ込めたいと思っています」

——勝利のポイントは?
「相手の攻撃をどれだけ封じられるか。どれだけプレッシャーをかけて、前からボールを刈り取れるか。自分たちのインテンシティだったらいけると思うので、集中して戦いたいと思います」

——ホーム&アウェイの第1戦で大事になる部分は?
「先制点だと思います。最初で点が取れるかどうかでかなり展開は変わってくる。僕が知っている限りでは“ミシャ・サッカー”は大きく変わっていない。弱点も熟知していますし、そういった意味でも対戦は楽しみです」

——町田としてもラスト5試合で失点1と堅い守備を見せられています。
「ゴール前で体を張る部分も含めて、非常に良い形で守備が整っています。ただ、得点の部分がまだ少ないので、1点を取った時の試合の運び方、追加点の取り方、ゴール期待値もそうですし、もっともっと上げていければと思っています」

Stats

■リーグ戦過去対戦成績

4勝0分2敗(11得点8失点)※カップ戦、百年構想リーグは含まない

 

■明治安田J1百年構想リーグ成績

FC町田ゼルビア
【EAST順位:3位】
8勝5PK勝3PK負2負
勝ち点:37
総得点:23
総失点:19
得失点差:4
名古屋グランパス
【WEST順位:3位】
8勝2PK勝3PK負5負
勝ち点:31
総得点:31
総失点:28
得失点差:3

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