2010 JFL

04月25日(日) 14:00 KICK OFF 町田市立陸上競技場
試合終了
FC町田ゼルビア
6
4 前半 0
2 後半 1
1
松本山雅FC
ゴール
前半10分:川邊

前半14分:勝又

前半21分:星

前半40分:木島

後半7分:深津

後半19分:木島
スターティングメンバー
GK 22 吉田 宗弘
DF 3 藤田 泰成
DF 24 川邊 裕紀
DF 5 深津 康太
DF 2 津田 和樹
MF 28 星 大輔
MF 15 柳崎 祥兵 (Cap.)
MF 6 太田 康介
MF 20 半田 武嗣
FW 7 勝又 慶典
FW 33 木島 良輔
ベンチスタート
1 修行 智仁
4 雑賀 友洋
16 斉藤 広野
14 大前 博行
13 飯塚 亮
17 鈴木 崇文
26 北井 佑季
チーム監督
選手交代
▽交代

後半20分:津田→斉藤

後半29分:深津→雑賀

後半39分:勝又→北井



▽警告

前半41分:深津

後半13分:斉藤
警告
退場
データ
FK -
CK -
PK -
シュート -
警告/退場 - / -
ゴール
後半33分: 木村
スターティングメンバー
GK 1 原 裕晃
DF 16 鐡戸 裕史
DF 23 多々良 敦斗
DF 26 大島 翼
DF 19 阿部 琢久哉
MF 6 今井 昌太
MF 7 北村 隆二
MF 20 須藤 右介
MF 25 大西 康平
FW 10 柿本 倫明 (Cap.)
FW 24 木島 徹也
ベンチスタート
18 石川 扶
3 山崎 透
5 斎藤 智閣
9 木村 勝太
11 小林 陽介
チーム監督
選手交代
▽交代

HT分: 多々良→山崎

HT分:大島→木村

後半31分:今井→小林



▽警告

前半23分:今井

前半34分:大島

後半3分:大西

後半15分:阿部

後半31分:木島
警告
退場
データ
FK -
CK -
PK -
シュート -
警告/退場 - / -
試合終了
FC町田ゼルビア
6
4 前半 0
2 後半 1
1
松本山雅FC
試合経過
ホーム最多観客動員更新!! 無傷の6連勝!!

 JFL前期第7節、ゼルビアはホーム・町田市立陸上競技場で松本山雅FCと対戦し、6-1で見事勝利を収めた。前半の早い時間帯にDF川邊が初ゴールをヘディングで叩き込むと、FW勝又・MF星・FW木島と前半だけで4得点。試合の流れを決定づけた。後半には、負傷から復帰し今季初先発のDF深津がヘディングで追加点。後半19分にも、木島がこの日2点目のゴールを決めて6-0。後半33分にはセットプレーから1点を返されてしまうが、試合はそのまま終了しゼルビアが6連勝を飾った。

 前後半ともに、ゼルビアが松本山雅を圧倒する内容の試合展開に、最多観客動員記録を更新した「5,680人」の観客が酔いしれた。この勝利で6連勝、単独首位をキープした。

 次節は、4月29日(木・祝)、京都の太陽が丘陸上競技場で佐川印刷SCと対戦する。



緊張感に包まれる競技場 熱狂的な両チームサポーター

 この日の観客数はクラブ史上最多の5,680名。現在首位を走るクラブとして、Jリーグ準加盟クラブの「先輩」として、そして何より、迎え撃つホーム・チームとして、迫力のある応援を続けるゼルビアのサポーター。JFL屈指とも言われ、この日も町田に大挙して乗り込んで来た500人を超える松本山雅サポーター。試合開始前から両チームのサポーターの声援がこだまする町田市立陸上競技場。これまでにない緊張感の中、試合は始まった。

 試合開始直後は、町田まで駆けつけたサポーターの大声援を背に松本山雅がゼルビア陣内に攻め入る時間が続いた。前半4分には、松本山雅がコーナーキック(CK)を獲得。飛び出しだGK吉田が飛び出したがボールに触れず、ファーサイドへ流れたボールに松本山雅FCの柿本が飛び込んだが、これはワクを外れて事なきを得た。

 松本にファーストシュートを許したゼルビア。勢いに乗る松本山雅が、このまま試合の流れを掴むかと思われたが、1つのプレーが流れを変えた。前半6分、FW木島がGK吉田からのキックを巧みなトラップ。相手DFと身体を入れ替え反転すると、左足で強烈なロングシュート。これは、惜しくも外れてしまったが、一連の華麗なプレー、迫力のあるシュートに、会場が大きく沸いた。いつも通りの、攻撃的で、迫力のある木島のプレー。開始直後は動きの堅かったゼルビアだったが、このプレーの後から「好調・ゼルビア」の表情を取り戻し始めた。



怒濤のゴールラッシュ 松本山雅を圧倒

 試合の主導権を徐々に掴み、松本山雅陣内に攻め入るゼルビア。前半10分には、左サイドの好位置でフリーキックを獲得。キッカーのMF星が、右足で中央へクロスを送ると、DF川邊が相手と競り合いながらもヘディングでゴールへ流し込み先取点を奪った。国士舘大学から今季新加入の川邊は、嬉しいゼルビア初ゴール。「利き足は『頭』。ヘディングには自信があります。今日の得点は、星さんからのボールが良かったので合わせるだけでした」(川邊)。

 直後の前半14分、右サイドのコーナーキック、星がショートコーナーからクロスを送り、中央でMF太田が頭でボールを後方へすらすと、フリーで待ち構えていたFW勝又が右足でゴールに押し込み追加点を奪った。

 さらに、前半21分、右サイドをオーバーラップしたDF藤田が、フォローに入ったFW木島にパス。木島がMF半田へ落とすと、半田は右サイドのペナルティエリア内で待つMF星へパス。星は、相手DFと競り合い、倒れ込みながらも右足でゴールに蹴り込み追加点を奪った。木島、半田、星とダイレクトでパスが繋がり、相手DFを翻弄した美しいゴールだった。

 3点差がついてもなお攻撃の手を緩めないゼルビア。右サイド敵陣深くで得たスローインから、MF半田が抜け出すと、ゴール前で待つFW木島へグラウンダーのマイナスのパス。半田からの丁寧なパスを木島が冷静に押し込み、4点目を奪った。

 前半は4-0で終了。4得点目の直後には、相手にペナルティキックを与えてしまったが、これは相手FWがワクを外し失点は免れた。試合序盤こそ、互角の攻防となったが、先取点を奪ってからは絶えずゼルビアが主導権を握り、松本山雅を攻め続けた。



止まらないゼルビアの攻撃 後半開始直後に試合を決定づける追加点



 「ツートップの木島、勝又には厳しいマークをつけるように指示を送って試合に入った」という松本山雅・吉澤監督。しかしながら、前半に大量失点を喫してしまうと、ハーフタイムにセンターバック2枚を代えて後半に臨んだ。

 だが、ゼルビアの勢いは止まらない。後半7分、右サイドからのMF星のコーナーキックをDF深津が高い打点のヘディングで合わせて5点目。今季のシーズンオフに手術を行い長期離脱していた深津。前節から復帰を果たし、復帰2戦目で嬉しい今季初ゴールを奪った。

 さらに、後半19分には、前線でボールを受けたFW勝又から、MF柳崎とボールがつながり、最後はペナルティエリア内で待つFW木島へ。ボールを受けた木島は、鋭い切り返しで相手DFをかわし、右足で技ありのシュート。6点目をもたらした。

 後半84分には、FW勝又に代えて近畿大学から今季新加入のMF北井を投入。切れのあるドリブルが持ち味のルーキーに経験を積ませた。後半33分に、セットプレーから1失点を喫してしまったが、6-1でJリーグ準加盟クラブ対決を制した。

 「今日は本当に多くのサポーターにパワーをいただきました。今週は木曜日にアウェーで佐川印刷SC戦、日曜日にホームでFC琉球戦と、厳しい日程が続きますが、皆様の応援を「力」に変えて、一つ一つ勝利を積み重ねたいと思います(相馬直樹監督)」。
【相馬直樹監督 試合後の談話】
ーー今日の試合の感想は?
 早い時間帯に得点を奪えたことで試合の主導権を握ることができた。5,680名というクラブ史上最高の観客数を集めた試合で、多くのゴールを奪うことができてホッとしている。

ーー現在首位ですが今後の課題は?
 良い時間帯もあれば、まだまだ課題もある。例えば、前半終了間際に、集中力の欠如から相手にペナルティキックを与えてしまったことは大きな課題だと感じている。今後は一瞬も集中力を切らさずに、90分戦えるようにしたい。

ーー次節に向けてサポーターにメッセージを
 今日は本当に多くのサポーターにパワーをいただきました。今週は木曜日にアウェーで佐川印刷SC戦、日曜日にホームでFC琉球戦と、厳しい日程が続きますが、皆様の応援を「力」に変えて、一つ一つ勝利を積み重ねたいと思います。

【吉田宗弘選手 試合後の談話】
ーー今日の試合の感想は?
 しっかり集中してゲームに入れたことで、早い時間帯に得点を決めることができた。
 今日は快勝することができたが、しっかりと気持ちを引き締めて、次節も勝ち点3を確実に取りにいきたい。

ーー6連勝の要因は?
 最後尾からチームを見て来て、試合を重ねるごとにチームとして完成度が増していると感じる。自信を持ってアグレッシブに仕掛けることができるようになっている。JFL開幕当初は、新加入選手の多いため皆が手探りの状態だったが、今ではしっかりと意思疎通を計ることができている。

【川邊裕紀選手 試合後の談話 】
ーーJFL初ゴールはいかがでしたか?
 星さんのボールが良かったので、合わせるだけでした。次の試合でもゴールを決められるように頑張ります。

ーーシーズンをここまで振り返って?
 試合に出場できていること、チームが首位に走っていることに、素直に喜びを感じています。