○試合後の記者会見：ランコ ポポヴィッチ監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「こういう気候の中の試合で、簡単に敗戦をしてしまったという印象です。1失点目をしたことが少しチームに影響を与えましたし、精神的に動揺した部分も見受けられました。ただ不運な形や判断のミスで失点をしたとしても、自分たちのやるべきことをやり続ける力を身につけなければいけないと思います。水戸さんがチャンスを決めた決定力も素晴らしかったです。おめでとうとお伝えしたいと思います。後半の立ち上がりは我々にもチャンスがありましたし、ポストの跳ね返りを押し込めませんでした。あれが決まっていればまた違った試合になったと思いますが、水戸さんは次のチャンスをしっかりと決めました。今日に関して言えば、我々は決めるべき場面で決められなかった一方で、水戸さんはチャンスをしっかりと決めました。その差が結果に出た試合でした」

–強風で強い雨も降っている気象条件での試合に臨むにあたって、選手たちに対しては、どんなことに注意をするように伝えていましたか？
「かなり風が強かったので、ロングボールを多用しないように、ということは伝えていました。しっかりと繋いでいくことが大事だと話しました。またシュートのこぼれ球に対しての反応もしっかりと集中して、風がある中でもしっかりと予測するように伝えていました。1失点目の場面は風でボールが止まり、対応を誤ってしまった中での失点でした。確かに残念な失点だったと思いますが、ボールを持った時は互角に戦えていたと思います。我々がボールを握ってコントロールできる時間帯も多くありました。決めるべき場面で決めるか決めないか。今日は我々に決定力が足りなかったと思っています」

–2点差の状況で迎えたハーフタイムには、選手たちへどんなことを伝えましたか？
「後半の立ち上がりの我々のプレーを見ていただければ分かると思いますが、次の1点を我々が先に取りに行くということ、そして1点を取り返すことでまだまだ挽回できるということを選手たちに言い聞かせました。また我々のサッカーを90分間やり通そうという話もしました。前がかりになり、背後を狙うような攻撃的なサッカーをすることでリスクは高まりますが、次の1点を取るということを言い聞かせて後半に入りました。あの展開の中で我々が1点を取れていれば、同点に追いつける、あるいは逆転できるような試合になると信じて、後半は戦っていました」

以上

○水戸ホーリーホック：秋葉忠弘監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「風が強く雨も降る中での試合に、多くのファン･サポーターの皆様に足を運んでいただきました。ファン･サポーターの皆様には、ここがホームだなという雰囲気を作っていただきました。選手たちはそうした期待に応えて、ハイパフォーマンスで我々らしく、圧力を掛けて、ボールを奪いに行きましたし、奪ったらゴールに向かうという姿勢を90分間出し続けてくれたことが3-0のクリーンシートという結果になりました。素晴らしい循環に繋がりました。また次もホームで試合ができるので、ファン･サポーターの皆様と一緒に、ホームでは負けないんだ、相手チームに水戸のホームには行きたくないと思わせることができるような歴史や時間を作れればと思います」

–前節の磐田戦からしっかりと修正し、チームの進化を見せる結果となりました。いかがですか？
「そもそもこれぐらいはやれると分かっています。選手たちには君たちはすごく可能性を秘めているという話をしました。今日は臆することなく、我々らしく勝者のメンタリティーを持ちながら、戦えました。何度もボールを奪いに行く、ゴールにも向かう、そういう姿勢を出し続けることが結果に繋がるということです。我々がこれだけ前に出る、ボールを奪いに行く姿勢を出し続けることができれば、これだけやれるんだという成功体験を覚えておくことが大事です。そうした成功体験を今後は発展させていきたいと思います」

以上

▽選手コメント
○深津康太選手
–強風で雨も降り続く中での試合でした。そういう気象条件でプレーする上で、最終ラインの選手としては、どんなことを意識して試合に臨みましたか？
「飛び込み過ぎて相手のFWと入れ替わられないようにすることを意識はしていましたが、思った以上に雨と風が強かったです。ただそれはお互いに同じ条件です。特に前半はリスクを冒さずに、もっとシンプルにプレーするべき場面と繋ぐ場面のメリハリをつけるべきだったなと、振り返ってそう思います」

–最初の失点後、選手同士ではどんな声を掛け合っていましたか？
「失点の場面は別に誰のせいでもないですし、まだ早い時間帯でもあったので、慌てることはないと話していました。ただ一番良くなかったことは、2失点目です。時間帯も点の取られ方も悪かったので、そういったことは修正していこうと、試合後にチームメートと話をしましたし、それは反省点です」

–残念ながら悔しい今季初黒星となりました。この結果をどう受け止めていますか？
「負けないことが一番ですが、負けた次の試合が大事になるので、反省する部分はしっかりと反省をして、この借りを返したいと思います」

○平戸太貴選手
–0-3という悔しい結果になりました。試合を振り返って下さい。
「結果を見ての通り、悔しさが募る試合になりました」

–残念ながら悔しい今季初黒星となりました。この結果をどう受け止めていますか？
「もうこのゲームは戻ってこないので、チームとしてしっかりと切り替えて、今日の試合で明確に出た課題を解決できるように良い準備をしていきたいです。またこの結果を引きずらず、次の試合では結果を残せるように、チーム全員で課題に取り組んでいきたいと思います」

以上