誰が出ても変わらない強度とクオリティー
町田がチーム力の高さを示している。直近のリーグ戦から中3日で行われた前節・川崎F戦。先発4人を入れ替えて臨んだ町田は、後半に先制を許すも、8月後半に加わったばかりの新戦力・小川航基が途中出場ながら圧巻の2得点を奪って逆転勝ち。
「連戦の中でしっかりと誰が出ても同じサッカーができる、同じ強度でできる、同じクオリティーでできるというのが今年のチーム作りのベースにある。今日は頭からそれを証明してくれた」(黒田剛監督)。
先発メンバーだけでなく、途中出場の選手たちもしっかりと仕事を果たす好循環。開幕から4勝1分と好調の要因の一つに総合力の高さが間違いなくある。前々節・水戸戦の引き分けで順位を3位へ下げたが、川崎F戦の勝利で再び首位を“奪還”。今節も中3日の連戦となるが、町田は全員の力で連勝を目指す。
多彩なアタッカーを擁する名古屋の攻撃力
前節に続き、今節も攻撃力が特長のチームとの戦いだ。敵地で戦うのは、ペトロヴィッチ監督率いる名古屋。百年構想リーグでは、プレーオフラウンドでホーム&アウェイで戦い、どちらも90分間では引き分け。第2戦に延長戦へ突入し、何とか町田が勝ち切った相手だ。
攻撃志向の強いペトロヴィッチ監督とあって、やはり現在の名古屋も強力だ。百年構想リーグのWESTで得点王となった1トップ・山岸祐也を筆頭に木村勇大や和泉竜司、浅野雄也といった異なる特長を持つアタッカー陣が連係・連動を駆使して攻撃を仕掛ける。ボランチでは高いハンティング能力に加え、一発のパンチ力もある稲垣祥や高嶺朋樹も健在。前節・広島戦は0-3の完敗となったが、チャンスがなかったわけではない。勢いに乗れば、どこからでも得点が取れる攻撃力を備えているだけに、今節も町田守備陣は気の抜けない戦いになる。
ゲームコントロールで主導権を握り、連勝へ
町田としては今節もゲームコントロールは重要だ。名古屋と同じく力のある川崎F攻撃陣に対して「打ち合いのゲームには絶対にならないように」(黒田監督)との指示の下、「攻め急ぎ過ぎることなく、しっかりと押し返していくこと。そして前線での単純なボールロストを減らし、コンパクトにゲームコントロールしていくことを目指していた」。先制されたとは言え、大味なゲームにしないそのプランが逆転劇にも繋がった。名古屋戦でも強度の高い守備で押し込む時間を長くし、相手の攻撃回数を減らし、ゴールを奪えるか。アタッカー陣では小川だけでなく、松尾佑介らも途中から存在感を示すなど、“ゲームチェンジャー”は揃っている。90分間を通して名古屋をどう攻略していくか、町田のしたたかな戦いに注目だ。
Pickup Player Voice
DF 4 菊池 ダビド 流帆
個の対決でどれだけ勝てるか
——前節は今季リーグ戦初先発となりました。手応えはどうでしたか?
「まだまだだなと感じましたね。もっとやることがあったなと、そっちのほうが大きいです。1失点して交代しましたし、自分としては悔しい気持ちのほうが大きいです。もっとやらないとダメですね」
——チームとしては逆転勝ちできたのは大きいのでは?
「小川航基様様ですね。チームの底力が見えて良かったと思います。逆転する力もそうですし、良い雰囲気でやれているのも大きいと思います」
——名古屋の印象は?
「オールコートマンツーマンで来ると思うので、個の対決でどれだけ勝てるかだと思います」
——川崎Fと同様に攻撃陣は強力です。
「出場するか分かりませんが、出たら対人も空中戦も全部勝って、味方のカバーもしっかりしていけたらと思っています」
——勝利のポイントは?
「個で相手を剝がせるか、個で守れるかという部分が名古屋戦で一番カギになると思う。気持ちもそう。セットプレーもチャンスになると思いますし、バチっといきたいと思います」
——ファン・サポーターに向けて、メッセージをお願いします。
「あと33試合、全部勝ちます!」
Stats
■リーグ戦過去対戦成績
4勝0分2敗(11得点8失点)※百年構想リーグは含まない
■2026/27明治安田J1リーグ成績
- FC町田ゼルビア
- 【順位:1位】
4勝1分0負
勝ち点:13
総得点:15
総失点:4
得失点差:11 - 名古屋グランパス
- 【順位:13位】
2勝0分3負
勝ち点:6
総得点:6
総失点:8
得失点差:-2


