第1戦は2-2のドロー
半年のみの『明治安田J1百年構想リーグ』もいよいよ最終戦を迎える。5-6位決定戦のプレーオフラウンド第1戦を2-2で終えた町田は、第2戦で勝てば5位でフィニッシュだ。第1戦では、リーグNo.1の得点力を誇る強力・名古屋攻撃陣を抑えきれず2失点したとはいえ、敵地でのドローは悪くない結果だ。
「2-2という結果をポジティブに捉え、次のホームゲームに向けて再出発したい」(黒田剛監督)。
順位決定戦の最後はホームでの一戦。ここまで応援してくれたファン・サポーターを笑顔にするために、黒田ゼルビアは最後の力を振り絞って勝利を目指す。
手の内を知る上で戦う第2戦
名古屋が強敵なのは、第1戦で体感済みだ。攻撃力強化に定評のあるペトロヴィッチ監督が就任してわずか半年だが、早くもスタイルは根付きつつある。
「選手一人ひとりがイキイキとプレーしていたし、攻撃での崩しやカウンターの質は僕が所属していた頃とは違うチームになっていた印象」とは相馬勇紀。
山岸祐也や木村勇大、和泉竜司など、攻撃に特長のあるタレントを生かしつつ、ポジションを流動的に変えながら繰り出す攻めは、やはり脅威だった。スタイルを貫くペトロヴィッチ監督とあれば、第2戦も同じく果敢に得点を狙いに来るだろう。「次の我々のホームゲームでは、相手をしっかり分析し、対策・対応をする中でどういうふうに戦うかは、また1週間かけて考えて臨みたい」(黒田監督)。互いに手の内が分かった上で戦う第2戦。前回対戦を踏まえた町田の柔軟な対応が求められる。
堅守を発揮し、隙を突けるか
もっとも町田の勝利の大前提は第1戦と同様だ。次こそは、武器である“堅守”で名古屋を封じること、そして相手の隙を突くこと。
「相手は攻撃に力を注ぐ分、攻撃でかなり形を崩しながら攻めてくる。そこで(町田の)カウンターの質もそうだし、早くポジションを取ってパスを受けること。ボールを持ったら(相手陣地へ)入れると思うので、そこはやっていけたら」(相馬)。
2失点目のミドルシュートは確かに相手を褒めるべき部分もあるが、隙のない徹底した守備力は町田の生命線だ。相手のどんな攻撃をも許さず、反対に名古屋のウィークポイントである守備を突いていけるか。“打ち合い”ではなく、“堅いゲーム”が町田ペースである。
最後の最後まで問われる町田の守備力。無失点勝利で『明治安田J1百年構想リーグ』を締めくくり、夏から始まる新シーズンへ向かって行く。
Pickup Player Voice
FW 7 相馬 勇紀
決め切る部分を改善したい
——プレーオフランド第1戦は、ペトロヴィッチ監督率いる名古屋とは初対戦となりました。どんな印象でしたか?
「選手一人ひとりがイキイキとプレーしていましたし、攻撃での崩しやカウンターの質は僕が所属していた頃とは違うチームになっていた印象です。外から中に斜めにパスを当てて、そこからサイドチェンジをしてアタックをするなど、やはり攻撃的にポジションを取っている印象でした」
——町田の出来としては?
「苦しい時間帯もありましたが、高嶺(朋樹)君のスーパーゴールが決まるまでは、スコアを見るとイメージどおりの理想どおりの展開でもありました。高嶺君の技術を褒めるのもそうですが、自分たちとしてもあの距離からでも決めてくるのであれば、次は決めさせないような守備の仕方は必要だと思います。あとは決め切るチャンスはたくさんあったので、そこは改善しないといけない」
——相馬選手個人としては、ACLE決勝以来の先発となりました。感触はどうでしたか?
「アシストもできたので悪くはなかったですが、もう少しゴール前で自分が点を取れるようなポジションでボールを受けられたら、もっとチームとして点が取れると思う。久しぶりの先発だったので悪くはないですが、今週はキレももっと上げて、さらにやっていけたらと思っています」
——プレーオフラウンド第2戦の勝利のポイントは?
「第1戦と変わらずですが、相手は攻撃に力を注ぐ分、攻撃でかなり形を崩しながら攻めてくる。そこで(町田の)カウンターの質もそうですし、早くポジションを取ってパスを受けること。ボールを持ったら(相手陣地へ)入れると思うので、そこはやっていけたらと思っています」
——この試合で『明治安田J1百年構想リーグ』が終了します。どんなシーズンでしたか?
「特にACLEがあったので、本当に試合ばかりで、連戦ばかりでした。自分はそんなにケガをしないのですが、ケガもしてしまい、思ったシーズンではなかったです。ただ、日本サッカーのためには必要な(シーズン)移行でしたし、ACLEを戦えて、FC町田ゼルビアとして成長できました。ただ、半年ではタイトルを獲れていないので、次はタイトルを獲れるようなシーズンにできたらと思っています」
Stats
■リーグ戦過去対戦成績
4勝0分2敗(11得点8失点)※カップ戦、百年構想リーグは含まない
■明治安田J1百年構想リーグ成績
- FC町田ゼルビア
- 【EAST順位:3位】
8勝5PK勝3PK負2負
勝ち点:37
総得点:23
総失点:19
得失点差:4 - 名古屋グランパス
- 【WEST順位:3位】
8勝2PK勝3PK負5負
勝ち点:31
総得点:31
総失点:28
得失点差:3
Playback
5/30(土)14:00 K.O.
明治安田J1百年構想リーグ プレーオフラウンド 第1戦 5-6位決定戦
@パロマ瑞穂スタジアム
名古屋グランパス 2-2 FC町田ゼルビア
【得点者】
6’中村帆高(町田)
10’木村勇大(名古屋)
78’エリキ(町田)
90+2’高嶺朋樹(名古屋)
試合を先に動かしたのは、アウェイの町田だった。開始早々の6分、相馬勇紀のFKを中村帆高が右足で合わせて先制。早くもリードを奪うことに成功した。
だが、リーグNo.1の得点力を誇る名古屋の攻撃陣はやはり強力だった。すぐに反撃にあうと、先制から4分後に木村勇大に決められて同点。わずか10分間で互いにゴールが生まれる激しい戦いとなった。
その後も勢いに乗ってゴールに迫ってきた名古屋攻撃陣に対し、町田は粘り強い守備で対応。ボールを奪えばカウンターを効果的に使いながらゴールを目指した。前半を1-1で折り返して迎えた後半も攻守が頻繁に入れ替わるハードな攻防となる中、76分、カウンターから左サイド・林幸多郎のクロスを中央のエリキがワントラップから左足を振り抜いて再び町田が勝ち越し。そのまま逃げ切りたかった町田だが、試合はそう簡単に終わらなかった。後半アディショナルタイムに突入した90+2分、名古屋MF高嶺朋樹に強烈なミドルシュートを決められて、またも同点に。試合はそのまま2-2で終了し、第2戦に臨むことになった。



