秋田豊新監督の就任会見を行いました

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平素はFC町田ゼルビアに格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

 
秋田豊新監督が27日(火)午後、町田市役所で就任会見を行いました。下川浩之代表取締役、そして新たに就任した楠瀬直木強化・育成統括本部長兼強化部長も出席。『新生ゼルビア』を報道関係者の皆様にPRしました。
※楠瀬強化部長の役職名を26日は強化部長兼アカデミーダイレクターとしましたが、正しくは強化・育成統括本部長兼強化部長となりますのでよろしくお願い致します。
 
 
以下に会見の要旨をお伝え致します。
 
●下川浩之代表取締役
–本人事の説明をお願いします。
「今日は秋田豊新監督、強化部長として楠瀬直木を紹介させていただきます。今年1年を振り返りまして、リーグ戦最下位という結果を受け、天皇杯は残っておりますが、1年でJ2に復活するということを1番のテーマにしております。JFLで優勝する、そして戦えるチームににして欲しいということで、秋田豊監督に決定させて頂きました」
 
–新年を待たずに、この時期に秋田監督の就任を決めた理由は何でしょうか。
「皆さんもご承知のように、リーグ戦が最下位という結果に終わってしまいました。天皇杯は残っていますが、早くに新監督に就任して頂いて、しっかりと天皇杯を戦いたいと思いました。1日でも早く新体制をスタートさせることで、他の(JFLの)チームより良い準備をしたかったことが理由です。JFLというカテゴリーを私たちは3年経験しましたが、決して甘いカテゴリーではありません。しっかりと準備を早めにして、来シーズンに進みたかったということです」
 
–秋田監督には、具体的に何を期待していますか? 守備面とか、日本人監督ということで、コミュニケーションの部分でしょうか。
「(新チームに求めている)戦えるというのは、グラウンドの中で選手たちが残り1分、30秒と最後の最後まで、気力を尽くして戦えるということです。秋田監督は皆さんご存知のとおり、鹿島で9冠を取られ、勝てるチームでずっとやってこられた。また日本代表として日の丸を背負って、世界中を見て、体験をしている監督だと私は思っております。そういう高いレベルの戦い方を、今のうちの選手に指導していただければという気持ちで選びました」
 
 
●秋田豊監督
–監督就任の抱負をお願いします。
「こんにちは、秋田豊です。抱負ですが、町田市民の子どもたちが沢山いると思います。この町田で子どもたちに憧れられるようなチーム作りを目指していきたいと思います。それは戦えるチーム作りです。社長も言われているように、戦える集団というものを作っていきたいと思いま。皆様、応援をよろしくお願いします」
 
–町田のサッカーにおいて、これまでの積み重ねで残していくもの、秋田監督が付け加えたいものは何でしょうか。
「今までゼルビアのサッカーを見てきましたが、過去3年間、(監督が毎年変わっているということで)みんな違うサッカーをやられてきたと思います。良いところは非常にあると思うので、ポゼションというところを残しつつ、攻撃的なところを残しつつ、守備の構築とフィニッシュのところ、勝ちきるためにはそこの2つのところが僕自身が分析して足りないと感じていますので、そこを強化していきたいと思います」
 
–今日、初日のトレーニングを行いましたが、感触はいかがでしょうか。
「基本的にはフィジカルトレーニングという形で、ボールを使ったトレーニングを行いましたが、選手たちの反応が非常によく、1日という短い期間でも変化を見られたので、そういう意味ではすごく手応えを感じています。それは楠瀬さんが先週から(監督代行として)指揮を執っていただいて、準備をしてくれた部分もあったと思います」
 
–町田という街の印象と、子どもたちにゼルビアのどんな姿を見せたいかを教えてください。
「町田という街の印象は、町田と聞けば震え上がるくらい小学生年代の子どもたちが強かったというのがあります。(コーチとして)東京ヴェルディに在籍していた時にも、町田は落ちるようなチームでないと感じて戦っていました。子どもたちにはサッカー選手としてあるべき姿、最後まで諦めないとか、戦い抜くというところをまず見て欲しいです。選手たちがグラウンドの中でノビノビと動き回って、勝つために惜しみないハードワークをしながら戦い続ける、最後まで諦めないというところを見せたいと思います。技術や戦術だけじゃなく、人間模様というものもサッカーには出てくると思います。すぐに諦めたり、痛がったりという姿…、何かに逃げてしまったりというのでなく、そういうものに立ち向かっていくという、人に夢や希望を与えられるような姿勢を子どもたちに見せられたらと思います」
 
–監督としての心情やポリシーを教えてください。
「プロとしては勝つためにやっていかなきゃいけないので、勝つために何をしたらいいのかというところを、突き詰めてやっていきたいと思います。チームのイメージとしては、どんな時でもみんなが結束しながら、チームとして戦えるチーム作りをして、憎たらしいくらい強いチームを作っていきたいです」
 
–JFLは未知のカテゴリーだと思います。そこを戦う難しさがあると思いますが、どのような印象をお持ちでしょうか。
「J1から2つ下がるカテゴリーですが、そんなに甘いリーグではないと思っています。元々はJ2だったから優勝できるなんて、そんな甘いことは思っていません。夏には昼間の1時から試合がありますし、常に暑い中、コンディション、環境と苦しい場面は出てきます。日本代表の時でも中東に行けば同じような環境になりますし、その中で戦わなければなりませんでした。そういう意味では同じなのかなと感じています」
 
–天皇杯(12月15日ガンバ大阪戦)まで時間は短いですが、そこで変わった姿を見せることはできそうでしょうか? また、天皇杯の目標を教えて下さい。
「変わらないといけないと思います。戦う姿を町田の子どもたちに見せたいと思いますので、変わった姿を必ず見せたいです。目標としては、プロである以上、JFLに落ちようが、相手がバルサであろうがレアルであろうが、相手が強かろうが関係なく、勝ちにこだわりながら戦っていきたいと思います」
 
 
●楠瀬直木強化・育成統括本部長兼強化部長
–挨拶と抱負をお願いします。
「こんにちは、楠瀬直木です。長い(役職の)名前ですが、要するにサッカーの全部、育成から全てをデザインしていく役回りだと思っております。来季は秋田監督のサポートを全面的に進めて、必ずJ2に復帰するというのを第一としてやっていきたいと思います。育成の方で、町田は子どもたちの質が高く、サッカー界でも有数の鉱脈があると思っています。5年後10年後、町田がサッカーの町として生きていけるような街作りにも協力していきたいと思っております」
 
–選手の契約時期となりますが、監督に意見を聞いて見極めを行うのでしょうか。
「もちろん、今までの監督にも査定はあったと思いますし、前強化部長の唐井さんからも色々と一緒に勉強させて頂いていますし、秋田監督が純粋に見て、次の戦力として必要か否かということは、今日からやり出しているところです。ですけれども、現有戦力も良いものを持っていますし、これでしっかり戦っていかなければならないな、という思いもあります」
 
–町田が標榜してきたボールを大事にするサッカーは変わらないと思いますが、秋田監督にはそこにどういう部分を付け加えて欲しいのでしょうか。
「もちろんそれは戦う気持ち、姿勢です。戦うというのは具体的にどういうプレーなのか。たといえば、スライディングタックル、ヘディング1つ見ても、秋田監督のこだわりがあります。今日の練習で、選手を集めたミーティングで、秋田監督が『俺ってどういうサッカーすると思う』って聞いたら『ヘディング』『ヘディング』『ヘディング』…(笑)。みんなそれしか言わないんですよね。じゃあしようがないって、途中からFWとDFを分けて練習をやろうといって、待ってましたということで、ヘディングの練習をやりました。選手たちも中学生がJリーガーから教わるような目つきで、食いついてやっていました。ヘディングが全てではないんですけど、1つ1つのプレーにこだわるというところが、彼の魅力的なところですので、1つ1つのプレーにもっと執着を持っていければいいと思います。アルディレス前監督が植えつけてくれた、ポゼションサッカーの芯が遺産で残っています。僕は1週間、暫定で練習試合2試合を指揮させて頂きましたけれど、そこのところは、なかなか普通では入れ込めないところがしっかりと入っているので、そこが消えないようにしたい。さらに秋田監督のこだわる部分を彼らに植えつけてくれれば、恥ずかしくないチームが出来ると思います。子どもたちの見本になるチームとして、戦うってこうだ、男ってこうだということを、注入してもらえればいいかなと思っています」
 
以上
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