FC MACHIDA Zelvia
TOPチーム

アジアの激闘から中3日。水戸からはじまる次への一歩

アジアの激闘から中3日。水戸からはじまる次への一歩

負けた悔しさを国内リーグへぶつける

町田の名をアジアに刻み込む、誇りある戦いだった。

準々決勝からサウジアラビアでの集中開催となったACLEファイナルズ。アルイテハド(サウジアラビア)、シャバブ・アルアハリ(UAE)というアジア屈指の強豪をそれぞれ1-0で撃破し、初出場ながら決勝へ進出する快進撃を見せた。
ファイナルでは約6万人が敵に回る“完全アウェイ”の中、前回王者であるアルアハリ・サウジに延長戦の末に0-1で敗れたとは言え、ここまでの戦いぶりに黒田剛監督も胸を張った。

「FC町田ゼルビアはまだJ1昇格3年目のチャレンジでこのアジアのファイナリストになれたことを誇りに思う」

もちろん、今大会にすべてを懸けていたため、決勝で敗れた精神的なダメージはチームにとって大きい。だが、近年は世界の強力プレーヤーが集う中東の“ビッグクラブ”に対し、町田は“堅守”を武器に臆することなく戦い続け、ファイナルまで上り詰めた経験値はクラブの大きな財産だ。

「無失点も多く守備はある程度できたと思うが、それよりも相手を上回る得点力を磨いていくことが(今後)優勝していくための一つの方法だと思う」(望月ヘンリー海輝)。

アジア最高峰の舞台で感じた収穫と課題。負けた悔しさとともに、それらといかに向き合い、チームの力に変えていけるか。再びACLEへ挑戦するために、町田は国内リーグでの戦いに戻る。

確かな組織力を備える水戸

2月14日の第2節以来の激突となる今節・水戸戦。相手が難敵なのは経験済みだ。前回対戦では2-2の同点の末にPK戦で勝利しているが、初のJ1の舞台にも慣れ始めた今の水戸は、当時よりも確実に力を付けている。

基本システムは[4-4-2]。日本人を主体とした組織力を武器に戦うことに変化はないが、前々節・柏戦では3バックの相手に合わせて[3-4-2-1]システムも取り入れる柔軟性もある。攻撃ではGKを含めたビルドアップでボールを保持するポゼッションサッカーを志向。ボランチ・仙波大志らが中心となって攻撃を組み立て、渡邉新太やマテウス・レイリアら単騎突破ができるアタッカーもいる。

一方の守備は全員が献身的にハードワークし、切り替えも速い。前節・FC東京戦では2-5で敗れ大量失点を喫したが、好調の相手にも果敢に攻撃的に挑んだ結果だ。それまではPK戦で首位・鹿島に勝利するなど、3連勝も記録している。海外のように強烈な外国籍選手がいるわけではないが、日本のチームらしい組織が整備された水戸は、やはり厄介なチームだ。

総合力で乗り越えられるか

その水戸のホームに乗り込む町田は、コンディションを含めて険しい戦いになるのは間違いない。今はACLEの準々決勝から中3日の連戦を戦ってきたダメージがあるだけでなく、今回はサウジアラビアからの長距離移動を含めた中3日の一戦だ。さらに決勝という“ビッグマッチ”を戦った直後でもある。精神面の疲労に加え、肉体的な消耗もある中で、どう水戸戦に向かっていくか。黒田監督はギリギリまで選手の状態を見極めてのメンバー選考になるだろうが、難しい舵取りを強いられることになる。

ただし、逆を言えばACLEで出番の少なかった選手たちにとってはチャンスでもある。こういう苦しい時に自分の存在意義を示し、勝利に貢献することで、選手間では“競争”が生まれてチーム力を高める。アジアで負けた悔しさを味わったのは、試合に出ていた選手だけではない。

決勝戦後のロッカールーム、キャプテン・昌子源は最後にチーム全員に語りかけた。

「簡単に帰ってこれる舞台でもないし、経験できる舞台でもない。
でも、みんなでここに戻ってこよう。
もっと強くなって、タフになって、相手がどんなチームだろうが、勝てるチームになって戻ってこよう。
胸を張って日本に帰って、サポーターに堂々としている自分たちを水戸戦から見せていこう」

アジアで得た経験を胸に“次への一歩”を踏み出していく。

Stats

■リーグ戦過去対戦成績

5勝8分5敗(21得点24失点)※カップ戦、百年構想リーグは含まない

 

■明治安田J1百年構想リーグ成績

FC町田ゼルビア
【EAST順位:3位】
5勝3PK勝1PK負2負
勝ち点:22
総得点:14
総失点:15
得失点差:-1
水戸ホーリーホック
【EAST順位:6位】
2勝3PK勝3PK負4負
勝ち点:15
総得点:14
総失点:21
得失点差:-7

Last Time We Met

SHARE