2位と3位の激突
首位追走の権利を懸けた戦いだ。前節・川崎F戦のPK戦勝利で勝点2を積み上げて2位に浮上した町田。勝点差5で追いかける1位・鹿島との差をさらに縮めていきたいところだが、今節激突する3位・FC東京との勝点差はわずか『1』。今後の行方を占う重要な上位直接対決であり、さらに今回はACLEの日程の関係でFC東京とは中3日で“2連戦”を戦う変則スケジュールとなった。
「東京対決。相手もモチベーション高く来ると思うし、やってやろう」
川崎F戦後、黒田剛監督は選手へそう声をかけて鼓舞した。リーグ戦は今節で折り返し。後半戦へ向けた流れを決定づける一戦となる。
FC東京は昨季から着実に進化を遂げている。松橋力蔵監督就任1年目の昨季、ポゼッションスタイルへの変換に向けた産みの苦しみからか、リーグ戦は中位の11位。だが、今季はスタイルが着実に浸透している上に、昨季の主力がほぼ残留。さらに岡山に期限付き移籍していた日本代表アタッカー・佐藤龍之介が復帰した他、セルティックFCから稲村隼翔をレンタルで獲得し、MF山田楓喜(元京都)、DF橋本健人(元新潟)といった実力者を加えて、戦力はよりアップした。
ポイントはポゼッション封じ
もともと、タレントが揃うチームである。前線の核となっている長倉幹樹や佐藤恵允らを筆頭に前線には2チーム分の戦力を備え、最終ラインにも経験豊富なSB室屋成ら力のある選手が並んでいる。今節は佐藤が日本代表のイギリス遠征により不在となり、大ベテラン・長友佑都もケガで離脱中だが、それを補えるだけの選手層が今のFC東京にはある。
町田の勝利のポイントは、やはりFC東京のポゼッション封じとなる。相手は攻撃時にGKを使った後方からのビルドアップを多用し、前線にボールが入ればスピーディーな攻めを展開してくる。町田としてはまずはそのビルドアップの自由を奪えるかどうかは大きなカギだ。
FC東京と戦った前節の東京Vも前線からの鋭いプレス&組織的な守備で相手の攻撃を遮断。そこからの鋭いカウンターで特に前半はチャンスを作り出す場面が目立った。それは、すなわち町田の武器である“ハイプレス”にも通じるところだ。
同じくボール回しが得意な川崎Fに対し、「前半はしっかりと前からプレッシャーをかけ、セカンドボールを回収し、かなり良い流れで行けた」(黒田監督)。今節もアグレッシブな守備をベースにFC東京をハメ込むことができれば町田ペースでゲームは進むはずだ。その上で先制点を奪取し、ここ2試合で課題となっているリード後の戦い方を研ぎ澄ますことができるか。
「自分たちの強みを出せるかが重要」(林幸多郎)
町田は町田らしさを貫き、FC東京を倒して首位を追走する。
Pickup Player Voice
DF 26 林 幸多郎
明治大の時から目標にしていた選手。対戦は楽しみ
——ここまでの自身のパフォーマンスはどうですか?
「あまり納得はいっていない部分があります。そんなに結果も出ていないので、得点やアシストなど数字をつけたいと思っています」
——FC東京の印象は?
「今年は選手も新しく加わっていますし、タレントが揃っている良いチーム。公式戦を戦う中で自信も付けていると思います」
——勝点差1の上位対決となり、さらにFC東京とは2連戦となります。
「同じチームとすぐに対戦するのは、お互いに対策をしやすいところもありますし、難しい部分もあります。1試合で6ポイントゲームと言われる中で、今回は2試合あるので、しっかり相手を突き放したいと思います」
——出場した場合は、明治大学の先輩でもある室屋成選手とのマッチアップになりそうです。
「室屋さんもそうですし、長友(佑都)さんもそうですが、明治大の時から目標にしていた選手です。あれが明治大のSB像という感じで、『そこに追い付けるように』と練習していました。対戦はすごく楽しみです。(昨年も対戦した中で)やはり強度の部分など、レベルの高さを感じました」
——勝利のポイントは?
「FC東京戦は続けて2試合ありますが、まずは目の前の1試合に集中すること。相手どうこうではなく、自分たちの強みを出せるかが重要だと思います。上位対決なので、結果にこだわって戦いたいと思います」
Stats
■リーグ戦過去対戦成績
3勝0分1敗(6得点2失点)
■明治安田J1百年構想リーグ成績
- FC町田ゼルビア
- 【EAST順位:2位】
4勝2PK勝1PK負1負
勝ち点:17
総得点:13
総失点:12
得失点差:1 - FC東京
- 【EAST順位:3位】
3勝3PK勝1PK負1負
勝ち点:16
総得点:10
総失点:7
得失点差:3
