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アジア8強の勢いそのままに。堅守で強力・柏レイソル封じへ

アジア8強の勢いそのままに。堅守で強力・柏レイソル封じへ

ACLEの流れを繋げたい一戦

最高のモチベーションで臨める一戦だ。敵地での第1戦をスコアレスドローで終えて迎えた10日(火)のホームでのACLEラウンド16第2戦。前半に先制点を奪った後は、後半最後まで全体的に押し込まれる難しい戦いとなったが、町田の真骨頂とも言える“堅守”を発揮。何度もシュートを打ち込まれ、危ない場面も作られたが、GK谷晃生のファイセーブを筆頭に全員が懸命に体を張り、投げ出していく執念の守りで1-0で勝ち切った。まさに選手たちの奮闘した姿に黒田剛監督も「『これが町田のサッカーだ』というのを選手たちはあらためて示してくれた」と称賛。今季は国内リーグ戦を含めて失点が続いていたが、この「精神的にも消耗する」(黒田監督)緊張感のあるアジア16強の戦いで1-0で勝利した価値は大きい。この流れをそのままJリーグへ繋げていきたいところだ。

今節もタフな戦いが待ち受けているのは間違いない。スペイン人の知将であるリカルド・ロドリゲス監督就任1年目の昨季、いきなりリーグ2位でフィニッシュする旋風を巻き起こした柏。そんな昨年から一転、今季はここまで1勝4敗で10チーム中9位と不振にあえいでいるが、ゲーム内容を見れば“ロドリゲス・サッカー”は健在だ。監督就任1年目の昨季から、CKだろうとショートコーナーを多用するほどの徹底的なボールポゼッションにこだわり、ゴール前では細かな連係で崩すスペイン流のサッカーを植え付けてチームを飛躍させた中、今季もその流れはそのままに相手を圧倒するサッカーを見せている。1-2で敗れた前節・千葉戦も「スタートから前後半通して継続してわれわれが試合を支配できていたと思うし、目指すとおりの攻撃的なサッカーを表現することができていた」とロドリゲス監督が振り返ったように、ボールを支配し続け、決定的なチャンスを何度も作り出していたのは柏だった。今季はチャンスの数に比例して決めきれない“決定力不足”を露呈しており、少ない好機を相手にモノにされて敗れる悪循環となっているが、その明確な課題が修正されれば、柏のサッカーはやはり脅威だ。

柏のストロングをいかに消すか

選手の質も高い。現在の攻撃陣は、垣田裕暉を頂点に小泉佳穂と山内日向汰がその下に配置される1トップ2シャドーが2試合連続で先発起用されているが、途中から出てくるのも日本代表のストライカー・細谷真大や瀬川祐輔、汰木康也など強烈だ。90分を通してロドリゲス監督が志向する“攻撃スタイル”を体現できるメンバーは揃っており、相手にとっては息つく暇もない。「柏のサッカーは面白い」。多くのサッカー評論家や選手が称える華麗なスタイルを封じることが今節の町田にも求められることになる。

町田としては、直近のゲームである江原FC戦の戦いが一つのポイントだ。「ボールを持ってゲームをマネジメントしてくるスタイルで言うと、いかに僕たちがボールを奪取できるか。その中でどう点を取りに行くか。まずは相手のストロングをどう消していくかが重要になる」と古巣対決となる中山雄太は言う。柏と同じくポゼッションスタイルを志向する江原FCに対し、町田は序盤は前線からの圧力のある守備で相手を押し込み先制点に繋げて見せた。その後に押し込まれることになったとは言え、組織的かつ粘り強い守備で抑え、相手のミスを誘発してカウンターを仕掛けられていたのは柏戦にも通じる戦い方だ。今節も柏にボールを持たれる時間は長くなるかもしれない。だが、前途のとおり、セットプレーの守備を含めて一瞬の隙を見せているのが今季の柏である。それはイコール、町田の武器であるセットプレーやカウンターで仕留めるチャンスの時だ。持ち前のアグレッシブな守備で柏の自由を奪うことが理想だが、それが難しくてもいずれ隙はできるだろう。得点を許すことなく粘り強い戦いで虎視眈々と好機をうかがい、勝利のゴールを奪い取りたいところだ。

Pickup Player Voice

DF 19 中山 雄太

特別な相手との一戦

 

——柏の印象は?
「クオリティーの高いチームという印象です。今シーズンだけで言えば、あまり調子が良くないかもしれませんが、柏レイソルというクラブのイメージからすると、常にどんな時も、良くても悪くても、真面目にひた向きに現状に向き合うチームです。本当に油断できないというのが一番大きいですね。また、ファン・サポーターも含めると、『三協フロンテア柏スタジアム』が作る雰囲気の中で行うサッカーは、Jクラブ全体で見てもトップに近いものがある。非常に難しい試合になるという印象です」

——柏のスタイルもボールポゼッションにこだわった独特のチームです。
「簡単にはいかないと思います。ボールを持ってゲームをマネジメントしてくるスタイルで言うと、いかに僕たちがボールを奪取できるか。その中でどう点を取りに行くか。まずは相手のストロングをどう消していくかが重要になると思います」

——やはり『三協フロンテア柏スタジアム』は独特の雰囲気がありますか?
「個人的には昨年、一度試合をしている分、昨年よりかはスムーズにゲームに入れると思います。昨年は僕も意識していましたが、やはり少し難しかったです。数年ぶりに、あのピッチに入りましたし。それも分かった上で準備していましたが、いざ立ってみると、やはり少し特別なものがありました。古巣なので特別な存在は変わりありませんが、今年は少しは免疫ができていると思います」

——中山選手にとってやはり古巣相手の少し特別な試合になりますか?
「永遠に古巣ですからね。もう変わることのない不変的なことを考えると、その(特別な)気持ちはもちろんあります。ただ、現状は町田の選手なので、全力で勝利を目指すのもそうですし、一人のサッカー選手としてサッカーを担っている存在としては、良い試合ができればと思います」

——ここまで個人のコンディションはいかがですか?
「コンディションはずっと良いです。ただ、もっともっと良くなると思っています。現状にも満足することなく、一番良い状態ですね。『満足してはいけない』と思わず、単純に『もっと良くなるな』と思う中でコンディションも良い。一番、良い時かなと思っています」

——チームとしてはACLEで8強進出を決めましたが、手ごたえは?
「難しいですね。手ごたえもあれば、その中で生まれる課題もあります。できていたことの中の課題なので、それも手ごたえに感じている部分ではあります。『またこの課題が来て、次にこれを良くしていければまた良くなる』と思える課題に向き合えていると考えると、良い流れではあるかなと思います。その上で目標に掲げていたACLEのベスト8進出ができました。自分とチームともに良い状態ではありますが、それが次の柏戦でうまくいく理由になるとも思っていません。油断せずに戦いたいと思っています」

——柏戦に向けて意気込みを。
「柏についていろいろと話しましたが、相手関係なく、自分たちがいかに良い準備をして、できていること、できなかったことをより良くしていく作業の中で立ち向かって行くだけだと思います。ここから連戦が続くので、目の前の1試合、1試合で勝利を挙げて、気が付いたら連勝しているというぐらいの集中力を持ってやって行きたいと思います」

Stats

■リーグ戦過去対戦成績

2勝1分3敗(6得点6失点)

 

■明治安田J1百年構想リーグ成績

FC町田ゼルビア
【EAST順位:4位】
2勝1PK勝1PK負0負
勝ち点:9
総得点:9
総失点:7
得失点差:2
柏レイソル
【EAST順位:9位】
1勝0PK勝0PK負4負
勝ち点:3
総得点:7
総失点:11
得失点差:-4

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