目指すは勝点3
上位での突破のために勝利を目指す一戦となる。2月10日(火)の前節・上海申花戦を2-0で制し、16強進出が決定した町田。リーグステージ8位以内が決まったとは言え、さらに上位4位以内で勝ち抜ければ、ホーム&アウェイで戦うラウンド16では第2戦をホームで迎えるアドバンテージを得られる。今節は引き分けでも4位以内が確定するが、「この大会を通してチームとして成長しているので、次の成都蓉城戦も勝って次に進みたい」(相馬勇紀)と町田は勝利を目指す姿勢に変わりはない。ホームで戦う地の利を生かしながら、狙うは勝点3だ。
もっとも、上海申花戦同様、簡単なゲームにはならないだろう。成都蓉城は2018年に設立された新興クラブだが、2022年から早くも中国1部のスーパーリーグに到達すると、そこから5位、4位、3位と順調にステップアップを果たし、2025-26シーズンのACLエリートの出場権を獲得。2025年の国内シーズンも3位に入るなど、中国で安定した成績を残している。指揮官は今年1月からオーストラリア人のジョン・アロイージ監督が就任。現役時代は、ベルギーやイタリア、イングランド、スペインといった欧州の強豪国のリーグでプレー経験のある大型ストライカーで、オーストラリア代表としても2006年ドイツワールドカップの日本戦でゴールを挙げたことを覚えている人も多いのではないだろうか。
強力攻撃陣との対峙
選手の質もやはり高い。上海申花と同じく、特に前線の顔ぶれは強烈だ。1トップを務めるフェリペは193cm、90kgの体躯を誇るブラジル人ストライカー。その肉体を生かしたパワー、そして左足のシュートは破壊力抜群で、昨年12月の神戸戦では弾丸ミドルシュートを突き刺す強烈なインパクトを残している。その下に配置された3人のMFも多士済々。左サイドを務めるキャプテンのウェイ・シーハオは中国代表の現10番であり、テクニックと俊敏性を備えたMFだ。トップ下のブラジル人MFロムロはU-23代表歴があり、当時はエリキともプレーしていた南米出身らしいテクニカルなプレーヤー。そして1月に加入したばかりのウェリントン・シウバは早くも成都蓉城の攻撃陣をけん引している。イングランドの名門・アーセナル所属歴があり、2021年から約2シーズンG大阪に在籍していたWシウバは、成都蓉城デビューとなった10日(火)の前節、ブリーラム・ユナイテッド戦で抜群の存在感を発揮。右サイドでボールを持てば果敢な仕掛けでチャンスを作り出し、ロングカウンターでは一人で相手ゴール前まで迫る推進力を見せていた。Wシウバと昌子源はG大阪時代のチームメート。今回どちらも先発起用された際は、互いを良く知る二人のマッチアップは一つの見どころとなりそうだ。
成都蓉城は、ACLエリートでここまで1勝3分3敗の10位。ラウンド16進出ラインの8位以内は引き分けでは許されず、他会場の結果次第ではあるが、勝利すれば可能性が出てくる。となれば、今回の試合でより攻撃にパワーを注いでくるのは必至だ。何が何でも勝点3を目指して戦ってくる成都蓉城の強力攻撃陣に対し、町田はまたも力が問われることになる。
ホームの町田は直近のゲームである14日(土)の水戸戦(2-2からのPK勝ち)の教訓を今節に繋げたい。前半は押し込まれる展開の中で粘り強く対応していたが、エリキの先制後にわずか2分間で2失点。二つともサイドを攻略されての失点に「映像を見返しながら、改善をしていかないと、クロスからの失点をしているようでは、われわれの価値観からすれば話にならない」と黒田剛監督は課題を挙げた。やはりACLエリートの上海申花戦で見せた“堅守”こそ、町田の真骨頂。サウロ・ミネイロ、ラファエル・ハットン、マクタル・ゲイという強烈な3トップと対峙しながら粘り強く対応し、無失点で封じ込めた守備の復活は欠かせないポイントだ。もちろん、成都蓉城の攻撃力は強烈だが、町田らしい隙のない組織的かつ体を張った守備を再び体現できるか。その上で直近の公式戦3戦7発という高い決定力で成都蓉城を突き放したいところだ。
Pickup Player Voice
DF 50 岡村 大八
勝って気持ち良くラウンド16に進みたい
「上海申花戦では、(開幕・)横浜FM戦の後半が防戦一方だったのもあり、少し守備の仕方を改善したら、すごく良い形で守れました。こういったことを良い経験にして、形にしてやっていきたい。ACLで戦う外国籍選手はやはり強烈です。(上海申花戦で)僕がマッチアップしたマクタル・ゲイは、昨年までイングランド2部でプレーしていた選手。当たった時のブレない感じ、強さはちょっと違うなと思いました。
ラウンド16進出が決まって、まずはホッとしているのは一つあります。ただ、最終順位で戦う相手やシチュエーションが変わるので、成都蓉城戦では勝利して次のステージに進みたいですし、国内のリーグ戦も並行してあるので、5連戦すべてに勝っていきたいと思います。ホームのリーグステージ最終戦では、やはりファン・サポーターの皆さんの前で勝って気持ち良くラウンド16に進みたいと思います。皆さんの応援一つひとつが僕たちの力になるので、ぜひスタジアムに足を運んで応援していただきたいなと思っています」
Stats
■AFCチャンピオンズリーグエリート・リーグステージ成績
- FC町田ゼルビア
- 【順位:2位】
4勝2分1負
勝ち点:14
総得点:12
総失点:5
得失点差:7 - 成都蓉城
- 【順位:10位】
1勝3分3負
勝ち点:6
総得点:5
総失点:8
得失点差:-3
Match Highlights