○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは本日の試合の総括をお願い致します。
「まずはリーグ最終戦ということで、アウェイでのゲームとなりましたが、町田から我々のサポートにたくさんの方々に来ていただきました。今年1年間、ずっと支え続けてくれたことに感謝しています。ありがとうございました。
そしてゲームの方ですが、今日の試合に関して最終節であることも当然影響していますが、我々は少し勝ちから遠ざかっていましたから、そういう部分を含めて勝利が欲しいと意気込んでいました。もちろん、J2を優勝した力のある湘南さんが相手ですから簡単なことではなく、もしかしたらこちらがチャレンジすればするだけやられる可能性もあったと思います。それでも選手たちは立ち上がりからタフでアグレッシブに重心を前に乗せて戦ってくれました。
ただ、その勢いをなかなか90分間続けるということは難しく、何度かあったチャンスを決め切れないという今年の勝ち切れない部分が出てしまいました。しかし、来季J1で戦う湘南さんを相手に今日戦ってくれた姿勢というものは、僕は誇りに思って良いと思っています。こういう試合をもちろん勝たなければいけないのですが、試合が終わった時に出し切った、やり切ったと思える試合をまたこれから少しでも多くしていきたいと思います。
できればすべての試合でそういったゲームをやりたい、と言いたいところですが、簡単なことではありません。ただ、そこを目指していけるということを今日、選手たちが示してくれましたと思っています。今日、できたことをしっかりとつないでいけるようにしたいと思います。勝ち点1を勝ち点3に変える。そのためには僕自身が一番勉強しなければいけないと思います。
今日は今季最後のゲームになりましたので、1年間応援、そしてサポートをしてくださった方々、さらには戦った選手たちにありがとうございましたとこの場で述べさせていただきます」
–今季は11勝17分14敗の勝ち点50という成績でした。今終わったばかりではありますが、今季を終えて、成績面での総括をお願いします。
「今日のゲームもそうでしたが、勝ち切るという部分で、特に試合終盤でウチが点を取って追いつく、もしくは打ち合うというゲームをなかなかできませんでした。そういった意味ではチーム全体としてのゲームプランを含めて、まず僕が見直す部分があると思います。ただ、今日のゲームを見ても分かっていただけると思いますが、チャレンジャーとして戦っていく立場は来季も変わらないと思っています。その中で上を目指していくために必要なことは、ギリギリまで出し尽くすということが大事になると思います。
ゲームプランに関して、最初はうまく力をコントロールして入って戦えるほど簡単なリーグではないと思っていますし、そういうことしてしまえば、我々の良さが消え、相手に飲み込まれてしまうゲームが出てきてしまうと思っています。今の戦いぶりを上回るものを出しながら、実際に最後で勝ち切る、守り切る、追いつく、ひっくり返すといったことを目指してやっていかなければいけないと思っています。そのあたりは、もう一度スタッフと話をしながらやっていきたいです」
–現時点で来季に向けて上積みしなければいけないと思い浮かんでいることは具体的にありますでしょうか?
「私も今季でこのチームを預かってから4シーズン、そして来季で5シーズン目ということになりますが、やはりいろいろな部分で少しマンネリ化しているのではないかなと思っています。そういったものが勝てるゲームでドローになったり、負けなくてもいいゲームをドローに持ち込めなかったり、そういったことにつながっていると思っています。まずはそういった部分を今一度リフレッシュしたいと思っています。
J2は非常に長丁場な42節ですが、毎試合今日のような勢いで戦えるチーム、グループの雰囲気を作らなければいけないと感じています。その上で、前回ホーム最終戦後にもお話しましたが、止める蹴るの部分など、戦術的に徹底するべきことや幅をつける部分が出てくると思いますが、まず一番はグループのマインドをリフレッシュしなければいけませんし、私自身が一番その意識を持たないといけないと思っています」
–今季のリーグ戦42試合の中で、一番印象に残っているのはどの試合ですか?
「パッと浮かばないですね。ただ例えば、アウェイの福岡戦は劇的という言葉にふさわしい結果だったと思います。また試合が終わった時に本当に選手が出し切った試合という点では、夏場のアウェイ山形戦や、勝てはしませんでしたが、今日の湘南戦もそうだと思っています。そういう試合を一つでも多く増やして、今日みたいにドローで終わらずに、勝ちに持っていけるようにしていきたいと思います」
○湘南ベルマーレ:曺貴裁監督 会見要旨
–今日で最終戦を終えましたが、1年間を振り返っていかがですか?
「今日の試合もそうですが、最初から最後まで強さを見せつけて、完膚なきまでに相手を叩いた試合は数少なくて、ギリギリのところで勝ったり、負けたり、引き分けたりしてきたことを象徴するような試合でした。ただ、こういう昇格の仕方は間違いなく狙ってできるものではなく、僅差の勝負をものにしていくというときに、選手の成長度や充実度が明らか上がっていくという瞬間に立ち会えました。年間を通して良い時も悪い時もありましたが、試合に出ていく選手はどんどん成長していきましたし、それに引っ張られるようにトレーニングの中でクオリティーが上がっていく選手もたくさんいました。
2017年の湘南バージョンで言えば、本当に選手たちが100%、120%の力で年間を通して我々のスタイルも含めて新しいものを作ってもらえたなと思っています。ただ、先ほど挨拶の時にも話したように、J1はまとまりや、サッカーに対する気持ちだけでは乗り越えられないリーグだということは僕自身が一番よく分かっているので、今年本当に頑張っている選手たちにさらに上塗りするように辛辣なコメントを述べて、彼らの成長を促すようなマネジメントをしてきました。そういったことが次につながっていって欲しいですし、今年でこのチームを離れる選手や、来年このチームで続けていく選手も含めて、すべての選手や関係者が次のステージで活躍してくれることを心の底から願っています」
▽選手コメント
○DF深津康太選手
–来季はJ1を戦う湘南を相手に、引き分けという結果になりました。試合を振り返っていかがですか?
「今日は相手どうこうよりも仲間のために走ろうという声がけをずっとしていました。一人ひとりが頑張ることは当たり前ですし、毎年のことですが、このメンバーで戦うのは最後の試合でしたから、今日は仲間がミスをしたときこそ、仲間のためにカバーする、走ることを心がけていました。うまくいかないことがあったかもしれませんが、見ている人が感動をしてくれる試合ができれば良いなとプレーしていました」
–湘南の攻撃に対する守備に関しての手ごたえはいかがでしたか?
「足の速い選手もいましたし、裏もついてくるチームでしたが、奪ったあとは一つボールをつないでくれるので、そこでつぶせる場面を作れました。裏を突かれる場面もありましたが、1失点でしのぐことができました」
–けがからの復帰も最終節には間に合いましたね。
「復帰することは大変でしたが、ツカさん(大塚慶輔フィジカルコーチ)やトレーナーも含めて、治療にあたってくれました。いろいろな人の支えがあって、復帰までこぎつけることができました。90分、フルでプレーできて良かったです。最終節の復帰に照準を合わせていたので、最後に戻れて本当に良かったと思っています。支えてくれた方々に感謝したいです」
○FW中島裕希選手
–見事な形での先制ゴールでした。まずはゴールシーンを振り返ってください。
「相手を背負っていたのは分かっていたのですが、ボールを受ける前から反転をしてシュートを打つイメージを持っていました。ただシュートが少しイメージしたものとは違って、球質はもう少し浮かせようと思っていたのですが、良い軌道とコースにいって入ってくれました。GKからすればクロスっぽいシュートで中に入っていく選手につられたんだと思います。いろいろなものが重なって良い形でのゴールになりました」
–前半から相手の深い位置で起点を作るシーンを多く作れていたと思います。
「前半から気持ちの入った良いプレーを出せましたし、後半は押し込まれる時間がありましたが、前への意識の強い町田らしいサッカーをすることができました」
–前線からのチェイシングも非常に効いていました。その点はいかがですか?
「自分たちの体力がもつまで、前から行くことを続けようという話をしていました。特に前半の45分間はできたという手ごたえはありました。後半は少し運動量が落ちましたが、前に出て行く形もできました。ただやっぱり勝ちたかったです。このメンバーでできるのも最後でしたが、最後に良い試合ができたと思います」
–1年間、応援してくれたファン・サポーターに向けて、メッセージをお願い致します。
「良い時も悪い時も応援してくださって、ずっとついてきてくれて感謝しています。1年間、熱い応援をありがとうございました」
○FW中村祐也選手
–途中出場となりましたが、どういうプレーをしようとイメージしながら入りましたか?
「1-1に追いつかれたあとにピッチに入ったので、リスクを冒し過ぎず、さらに攻めることも忘れず、バランスを見ながら前へのパワーを出して行ければと思っていました」
–1本決定機の場面がありました。そのシーンを振り返ってください。
「相手がスライディングしてくることも冷静に見えましたし、ゴールまでの道筋も見えたのですが、そこで決め切れないことが今季の自分を象徴しているのかなと思います。途中から出場したこともありますが、その1本をしっかりと決め切ることが余計に大事です。GKが前に出てきたので、股を抜こうとしました。ただうまくいきませんでした」
–試合前の選手紹介では湘南サポーターからも大きな拍手がありました。このスタジアムで湘南と対戦するのは初めてですから、特別な思いもあったのではないですか?
「7年間、湘南でプレーしてきましたから、特別な思いもありました。懐かしさも覚えつつ、短い時間ではありましたが、気持ち良くプレーできました。やはり湘南は他のチームもそうですが、よりスピーディーでアグレッシブなサッカーをやっているチームだと思いました」