○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「今日はホーム最終戦でしたが、ホームゲームで久しぶりに良い天気となり、たくさんの人が集まってくれました。スタジアムの入りから、ホーム最終戦という特別な試合の雰囲気を作ってもらいました。先ほども挨拶をさせていただきましたが、1年間支えていただいてありがとうございました。
今年はホームで4つしか勝てていない状況でしたので、なんとか勝ちたいと思って試合に臨んだのですが、結果的に負けてしまいました。立ち上がりはコンパクトに戦いながら、ボールをしっかりと奪う状況を作り出し、良い時間帯もあったのですが、少し攻撃のところで最後まで行ききれませんでした。山口さんは立ち上がりにまず守備から入ってきたと思うのですが、そこで攻め切れない状況で徐々に間延びをしてしまいました。そして、自分たちの攻勢の時間帯ではなくなってきた中で、相手の最初のチャンスで失点をしてしまいました。
良くあることなのですが、序盤は自分たちのリズムで前にエネルギーを持てた後、ひと段落してしまい、非常に危ない位置でリスタートからやられてしまい、非常にもったいなかったと思います。それが結果的に最後に苦しむ原因になってしまいました。
後半に関しては勝ちに行くこと、そして早い時間帯に1点を取るためにメンバーを早めに代えて、ハーフタイムにもより攻撃に出るための立ち位置を取ることを強調しました。その中で押し込む時間帯もできましたし、攻撃も前半よりも良い形が増えていたと思いますが、一方で相手の攻撃もカウンターから点を取られてもおかしくないシーンがいくつかあったと思います。今シーズンは特にホームでは、ずっと競っているゲーム展開できているのですが、最後に自分たちが押し込んで追いつきそう、あるいは勝ち越せそうというところで相手に引かれてこじ開けられないという展開が本当に多かったと思います。
まだもう1試合あるのですが、ホーム最終戦ということで振り返ると、ホームの試合の後半残り15分間は押し込みながらも点を取り切れずにドローという結果や負けてしまうことが多く、今日もそういった形で終わってしまいました。私自身も、選手たちも、一つひとつの取り組みのことを含めて、そこを勝ちに持っていけるかどうかということに対して、ここから目をそらさずにしっかりと積み上げていかなければいけないと思います。
敗戦は運が悪いのではなく、足りないものがあるから負けてしまうのであって、もう少しのところで点を取れないという中で、まずは残り1試合に向けて、1週間で少しでもなんとかなるようにしたいと思います。そして、これは選手である以上みんな一緒ではあると思いますが、そこで結果を出せる選手、チームになっていくことにこだわってやっていきたいと思います」
–最後はサポーターから厳しい声もありましたが、その声に応えるべく来季に積み上げていきたい部分を教えてください。
「まずはホームで勝ちたいということです。サポーターの方々がそういう言葉を発して、そういう想いを出してくださったのは真摯に受け止めなければいけないと思っています。当然、我々も負けたくてやっているわけではないのですが、そこを何とかしていくのが我々の仕事だと思っていますので、しっかりとやっていきたいと思っています。
ただ、いくつかの面はあると思いますが、単純に止める、蹴るという部分がもっと上がらなければ難しいと思いますし、当然ですが、そこにこだわって日々トレーニングをやっていかなければいけません。もちろん個人戦術として、頭の中の連続性を高めていかないと最後の部分で崩し切る、取り切るということは難しいと思いますし、毎試合攻勢の局面になるわけではないのですが、そういったことにはこだわっていかないといけないと思います。
もう一つは、選手たちには今日は必ず勝つとプレッシャーをかけました。いまの我々の順位からするとプレッシャーをかける必要は正直ありませんし、もしかしたら今日、プレッシャーをかけずに試合に臨めばもっと伸び伸びやって勝っていたかもしれませんが、プレッシャーがかかった中で勝つということがすごく重要になってくると思っています。
ホームで勝てず、もちろんチーム自体が勝利から遠ざかっていますが、プレッシャーがかかった中で楽しめるか、アイディアを出せるかということが大切だと思っています。必死に頑張ることは当たり前ですが、その中で突拍子もないようなことを見せていかないと、頑張るだけではダメだと思っています。メンタルを含めて、そこのところをよりタフにやっていけるようにしたいなと思います」
–セレモニーで李漢宰選手がJ2昇格2年目の難しさを感じたとおっしゃっていました。相馬監督はどのようなところに難しさを感じましたか?
「昨季に関しては正直、昇格の仕方も良かったと思っています。その勢いの中で選手たちはもちろん、サポーターも含めて熱が何割か増した状態であったと思います。さらに相手チームが多少油断してくる部分もあって、いろいろな部分で我々の方が戦いやすい状況でした。22番目のスタートでしたが、チャレンジャーとして戦う中で、昨シーズンは終わってみたら7位でした。
今年の順位はまだ分かりませんし、本当に7番目の実力があったかと言えば決してそうではないと思っていますが、7位まで行けるということも事実だったと思います。もう少し上も可能だったかもしれませんが、そういった中で2年目は、相手からもそういう目で見られます。自分たち自身も22番目でチャレンジャーだという気持ちになれるかといえばなかなか難しいということが、2年目の難しさだと思っています。
周りからの期待として、頑張った中でたとえドローだったとしても、『何をやっているんだ』と昨年のことを言われてしまい、ネガティブになるということは、選手としてもチームとしてもありました。昨季であればこんなことはないよなという話がロッカールームで出てしまうことも多分にありました。ただ、そういった中でJ2残留を決めたということは、僕は評価しても良いと思っています。残留争いをせず、ある程度早い時期に残留を決められたことで、選手たちはよく戦ってくれたと思っています。上も下もないという中で、目の前の試合に集中するということは言い続けていますが、僕の力不足もあってさらにプラスαを出すことが難しくなってしまいました。そこを戦ってもらえるようにしないといけないと思います。
来季、私は監督を続けさせていただくので、繰り返し積み重ねていき、その先に私たちクラブとしては、上に上がっていくという道筋を用意してもらえるという中で、来季すぐにどうというという話ではないですが、しっかりとベースを作っていかなければいけません。それはチームもそうですし、町田の地元の人たちに期待してもらい、応援してもらえるようにしていかなければいけないと思っています。
シーズンはもう1試合残っていますので、来季のことを話し過ぎるのは違うと思いますが、今週も応援してもらえる状況にしないといけないことについては何も変わらないと思います。残り1試合、来シーズンJ1で戦う湘南さんにどれくらいできるかということに向けて、しっかりと準備をしていきたいと思います。(上に上がる道筋を用意してもらえるということはスタジアムのことでしょうか?)それも含めてです。周りから応援してもらえるような状況を作っていくこと。スポーツ、サッカーの力で人の心を動かしていければ良いなと思っています」
–J2の2年目は順位も入場者数もネガティブな点が目立った一方、誰が出ても質が変わらないサッカーをされていたと思います。監督としての手ごたえとして、成長したと感じる点など、良かったことを教えてください。
「今は結果がネガティブなものではありますが、一つは夏場に五分以上勝っていることです。我々はどうしても運動量が要求されるサッカーをしている中で、今後に向けて非常に大きな手ごたえをつかんでいます。
やはり代表戦もそうですが、よりインテンシティの高いサッカーが現在の潮流だと思っています。世界の潮流に流れずに、日本の夏だから足が止まっても仕方がないというJリーグのままでは、世界で戦うには難しいと思います。今はJ2ではありますが、インテンシティの高いプレーを見せて、こういうこともできる、その上で結果も出せるということを示していきたいと思います。その意味では夏場に勝利を多くつかんでくれたことはすごく大きなことだと思っています。
今の時期は相手の足も止まらないですが、相手の足が止まったから自分たちの足が生きたという話ではなく、通年で差をつけていくためには、それだけではなく、クオリティーやアイディア、気持ちの強さといったものをその上に積んでいくことが必要になってくると思います。ただ、自分たちがやっていることに対してはネガティブな部分だけではないことは示せたと思います。あとは先ほどお話があったとおり、誰が出ても質が変わらないサッカーをやる中でかなりいろいろな選手がゲームを戦えたということは今後に向けて繋がってくることだと思っています」
以上
○レノファ山口FC:カルロス マジョール監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「とても厳しい試合でした。ただ、試合前から相手はダイレクトに、身長の高い前線の選手を狙ってくることは分かっていました。その中で、相手の攻撃をしのいで自分たちの攻撃に移り、ゴールチャンスを作ることができました。前半や後半の一部の試合内容を踏まえると、この試合の勝者にふさわしいのは我々だと考えています」
–今日の勝利により、得失点差ではありますが降格圏を抜け出しました。その点についてはいかがでしょうか?
「現時点ではそういう状況ですが、大事なのはホーム最終戦です。そこに向けて自分たちができることを全てやって、一番良い形で最後の試合に臨み、残留できるように頑張っていきたいと思います。またチームや選手たちはここ数試合、特に良いパフォーマンスをしています。ピッチで良いパフォーマンスを発揮してくれているということは、とても良いことだと思っています」
–今日の勝因を教えてください。
「身長のある相手選手に入ってくるロングボールに耐えることができました。それが我々にとって重要なことでした。そして、その後のセカンドボールを自分たちのボールにすることができました。セカンドボール争いに勝つことができたことで、佐藤、宮城、小塚の中盤3人から、両サイドの選手を広く使って攻撃に移ることができました。その上で選手たちが本当に頑張ってくれました。特に前線の選手が走ってくれましたし、ディフェンスでもGK村上が良いプレーを見せてくれました」
以上
▽選手コメント
○DF松本怜大選手
–今日はCBでの出場でした。自分のプレーを振り返っていかがですか?
「結果が出ずに残念でした。後ろのカバーをできていたシーンもありましたし、対応が遅れていた場面もありました。ビルドアップでは自分の位置で落ち着かなかったので、反省点が多い出来でした。ラインコントロールの部分は基本的にマグ(増田)とお互いに声を掛け合いながらやっていました」
–相手の攻撃陣に対しての対応はいかがでしたか?
「岸田選手はスピードがありますので、裏のケアは意識していました。小塚選手はフリーにすると、どこへでもパスを出せる選手なのでケアをしていたのですが、(自分の)左サイドから失点したことが悔しいです」
–試合前は緊張すると話していましたが、実際に試合ではいかがでしたか?
「CBで先発で出ることは初めてだったので、少し不安はありましたが、次第に慣れていきました。ただできた部分とできない部分がありました」
–シーズンは残り1試合になりました。最終節の湘南戦に向けて意気込みを聞かせてください。
「勝って終わることが一番です。チーム全員が100%の力を出し切って戦いたいと思います」
○DF星野悟選手
–第15節の大分戦以来の出場となりました。声がかかったときはどんな気持ちでしたか?
「気持ちの部分ではいつでもいける準備ができていました。前向きにやっていたからこそ、こうして出場のチャンスが来たのかなと思います」
–出場したあとに相手のクロスボールに対して絞ってクリアする場面もありました。守備の役割も果たしていました。
「前に行けという指示は受けていましたが、サイドバックとしてはしっかりと守備をした上で、攻撃に出ていくことを考えていました。0-2の展開になったら厳しいので、まずは守備ということを意識していました」
–攻撃面ではもう少しこんなことができたら、ということはありますか?
「高い位置でクロスボールを上げる回数は少なかったですし、カットインをしてシュートを打ったシーンも、もう一つボールを運んで相手がスライディングをしてきたあとでシュートを打つような形を作れれば良かったです。そういうアドリブがきくようなシーンを作りたかったです」
○FW鈴木孝司選手
–久しぶりの出場となりました。どんなプレーをしようと心がけてピッチに立ちましたか?
「ゴールを決めることとチームが勝つために、全力で100%のプレーをしようと思っていました」
–1本シュートチャンスがありました。その場面を振り返ってください。
「シュートはミートしましたし、決めたかったことは確かですが、いまの僕にはあのポジションにいることも大事です。残り1試合、自分にチャンスがあれば思い切ってプレーできればと思います」
–攻撃をしかける中でもっとこうすれば良かったということはありますか?
「チームはいつもよりボールをつないでいると感じました。相手が3バックだったので、ギャップを突けば裏を取ることもできましたし、フリーでボールを受けられるかなと思っていました」
–シーズンは残り1試合です。最終節の湘南戦に向けて、意気込みを聞かせてください。
「このチームでプレーできるのもあと1試合です。自分が試合に絡めるかはまだ分かりませんが、良いアピールと良い準備をして、J1に行く湘南と戦いたいです。どこまでできるか、楽しみです」
以上