○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「昨日、台風19号が上陸した中で、昨日の夜も大変だった方もいらっしゃったと思います。スタジアムまでの道のりでも土砂崩れで通行止めになるところもある中で、試合に関しては、キックオフが2時間遅れで無事に開催できました。試合を開催できたことは、運営に携わる方々の努力の結果だと思っています。またスタジアムにサポーターとして集まっていただいた方々に対しても、ありがとうございましたとお伝えさせてください。ホームゲームなので、火の出るような試合をして勝利することで喜びたいと思っていましたが、勝つには足りない結果になりました。ただ選手たちは最後まで力を尽くして戦ってくれたと思っています。
ゲームの方ですが、鹿児島さんはこれまでのゲームと違い、パワーのある2トップを起用してきました。その中で長いボールを使ってくるのは予測していましたが、セカンドボールを拾い合う戦いとなった中で、我々の方が思ったよりもセカンドボールを拾えませんでした。自分たちが入れたボールにせよ、もう少しマイボールにしたかったです。相手がデザインして入れたボールに対しては仕方がない部分はありますが、特に前半は自分たちで狙いを持ってボールを入れるのであれば、そのセカンドボールをもう少し拾う必要がありました。
ただ相手は我々の縦の部分を意識した中で引いてきたので、その中でも下でボールを動かすとか、もう少しできることがありました。もう一つは、ゴール前でのスピード感や迫力のなさが出てしまいました。ピッチが冬芝に変わっている影響もあってか、ボールがまとわりつくような状況だったため、お互いにパススピードが弱くなる、スピードが上がらない要因になりました。もう少し判断が良ければ、良いボールを入れることができたとは思いますが、前半から最後の場面で迫力を出し切れませんでした。後半は多少迫力を出せましたが、迫力があまり出ない試合となりました。
今のチーム状況では、勇気を持ったプレーが難しいのかなと思っています。これからは今とあまり変わらない状況で戦うことになるだろうと思っていますし、早く抜けることに越したことはないですが、抜け出すためにも必要なことは勇気のあるプレーです。また勇気を持ったプレーをカバーする周りの姿勢も必要です。選手たちにはそういう話をした中で彼らをピッチに送り出していますが、勇気のあるプレーをもう一段、高いところでできるように準備をしていきたいです」
以上
○鹿児島ユナイテッドFC:金鐘成監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「ここ数試合は、前半の早い時間帯に失点をしてしまう状況が続いていたので、その流れを断ち切りたいということにウェイトを置くと、ウチの攻撃に迫力が出ないというジレンマのあるような試合だったかなと。町田さんのプレッシャーも含めて、攻撃の迫力が出ませんでした。我々とすれば、あの内容では点を取るのは難しいですね。攻守のバランスを崩さずに、いかに点を取っていくかが課題ではありますが、その中でいかに勢いを持って攻撃できるか、ボールを動かせるかどうか。それを解決することが勝つためには必要かなとあらためて感じる試合になりました」
–ルカオ選手と韓勇太選手と、前線にポストプレーヤーのタイプの選手を2枚並べた意図は?
「中盤のポジションをやっていた酒本(憲幸)がSBに下りた中で、五領(寛也)らと比較して、彼らを起用したほうが良いかなという決断をしました。前線に彼らを並べて、ラフなボールを入れながら落ち着かせることが必要かなと。ただちょっとラフにボールを入れ過ぎるというか、もう少しボールを動かしてからラフなボールを入れれば、もう少し全体を押し上げる形を作れたかなと思っています」
以上
▽選手コメント
○奥山政幸選手
–後半の中盤以降はボールを運んでなんとか1点を奪おうという姿勢を見せていました。どんな気持ちであのようなプレーを見せていたのでしょうか?
「なんとしても勝ち点3が欲しい状況だったので、その気持ちの表れでそういうプレーが出たんだと思います」
–前半の試合内容をどう感じていますか?
「少し後ろが重たかったのかなと。ボールを持っても前に動かすことができていなかったので、もう少しシンプルに狙っても良かったのかなと。それができればもっとビルドアップが生きたと思います。ボランチをもう少し使って、自分たちSBが攻め上がる状況を作れれば良かったのかなと」
–今日の勝ち点1をどう捉えていますか?
「勝ち点3を取りたい試合でしたし、取るべき試合だったと思っています。ただ相手に勝ち点3を与えなかったことは意味のあるゲームになりました。今後の成績次第ですが、有意義な勝ち点1だったと言えるようにしたいです」
○小林友希選手
–結果は悔しいスコアレスドローとなりましたが、守備陣として90分を振り返っていかがですか?
「ディフェンスラインでチャレンジ&カバーを徹底しようということを話し合っていました。台風明けの試合で強風でもありましたし、照明も眩しい部分があったので、それを大事にしようと。完璧とは言えませんがある程度、相手を自由にさせないことはできたのかなと思っています」
–試合前日はトレーニングをできない状況でしたが、コンディション調整で工夫したことは?
「あまり意識することなく、試合前日ということもあったので、部屋でしっかりと自炊をして睡眠をとって普段とは変わらなかったです。今日の朝は天気が良かったので、少し体を動かして、試合を迎えました」
–今日の勝ち点1をどう捉えていますか?
「今日の試合は順位が近い相手同士の対戦で勝ち点3以上の意味を持つ試合でしたが、今日は勝ち点1に終わりました。そこを取り返すことはできないですし、正直崖っぷちですが、全員でまとまって一丸になってよりハードワークをして戦うしかないと思っています」
◯平戸太貴選手
–悔しい引き分けになったと思いますが、まずは試合を振り返っていかがでしょうか?
「立ち上がりから自分たちが主導権を持って戦えて得点を奪えるチャンスはありましたし、僕も含めてですが、チャンスはあったので、なんとか決め切りたかったと思っています」
–セットプレーからのチャンスもありましたし、周りの選手と息が合ってきているのでしょうか?
「セットプレーに関しては中の選手と話していますし、練習でもやっているので試合でも何本か合ってきていますし、チャンスも作れているので、あとは決めるだけだと思います。その中で自分の直接フリーキックのチャンスもあったので、あれは自分が決めないといけない得意なプレーのシーンだったなと思っています」
–その点も踏まえて、この結果を次の試合につなげていきたいですね。
「ゲームに入ってから、主導権を握って自分たちで攻撃や守備ができている時間帯にチャンスが来たときにゴールを奪わなければいけないと思いますし、実際チャンスもあった中でなかなか決められずにいると、最後は相手の時間に行ってしまうと思います。そういうチャンスを決め切るには、もっと前線の選手が精度を上げてやっていかないといけないと思いますし、良い形を作るために、守備の選手も後ろから上げるボールだったり、ビルドアップの時だったり、みんながもっとボールに関わってプレーしていく時間を長くゲームで出していければ、ゴールを奪えるシーンが増えていくかなと思いました」
–次の試合はアウェイになりますが、応援してくださるファン・サポーターにメッセージをお願い致します。
「なかなか勝てていませんが、次の水戸戦は絶対に勝ちにいきたいと思っていますし、ピッチで僕たちがしっかり勝てるようにアウェイですが、応援をお願いします」
以上