○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「雨が降る天候の中、ホームゲームに集まっていただいた方々にありがとうございましたとお伝えしたいと思います。選手たちが総じて蒸し暑い中でも最後まで勝利を目指して戦ったことには感謝していますし、残念ながら勝ち点3に届かなかったことを残念に思っています。
前節の岡山戦に勝ち切れたことも良い方向に作用したのか、立ち上がりから我々のイメージどおりの攻撃のやり方でボックス内に入れましたし、良い形でフィニッシュに持ち込むことができました。その中で1点をもぎ取ることができた中で、もう1つ、2つ点を取れるチャンスがある中で取り切れませんでした。気象条件が無風で蒸し風呂のようなコンディションでもあったので、正直、その時間帯に点を取り切りたかったですし、自分たちの時間帯でもありましたから、取り切らないといけなかったかなと思っています。
前半に1点を取ってから、安心感というわけではないでしょうけど、少しずつ足が止まってきた中で、相手の少ないフィニッシュの形から点を取られてしまったことは、人数が揃っていたことも含めて、もったいなかったなと思っています。勝ち点3をつかむために、ちょっとした勝負のアヤや重要な部分を、もっと突き詰めないといけないことがあるなと感じました。
後半は千葉さんもロングボールを使ってくる中で、お互いに間延びした展開になったゲームでした。その中で前半が終わってからも選手たちに話をしましたが、もう少ししっかりとマイボールにして運ぶ、背後を取りに行く部分は取りに行く、ただボールを運ぶ場面は運ぶことをやっていかないと、相手が次第に前に出て行く形に慣れて、逆にカウンターが増えているよ、という話をして選手たちを送り出しました。後半もそういった展開は時間帯によって多々あったと思います。
もっと勇気を持って、ボールを動かすときは動かす、それができればもう少しゴールに近づくことはできたんじゃないかなと思います。ただつなぐだけではなく、背後を突く形を今後も突き詰めないといけないなと感じています。
最初に申しましたとおり、選手たちが出し切る部分はやってくれましたし、次のゲームはアウェイゲームになりますが、それを勝ち点3につなげられようにしたいと思います」
–61分に林陵平選手を投入しましたが、彼自身に期待したことと、林選手が入ることでチームにどんな化学反応が生まれるとイメージされていましたか?
「本当は後半の頭からボールをつないで、もう少しボールを動かしてという話をしていましたが、なかなか少し思ったようにいかない中で前に長いボールを入れるのであれば、大きな選手がいたほうが相手も下がるということを期待していました。そして彼はフィニッシュワークの部分で長けたものを持っていると思いますし、実際に(平戸)太貴のクロスを決め切る力もあります。一発やワンプレーでゴールに結びつけることを期待して林を起用しました」
以上
◯ジェフユナイテッド千葉:江尻篤彦監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「たくさんのサポーターの方々に来ていただいた中で勝ち点3を取れずに残念です。前半は相手に25分ぐらい押し込まれていた中、自分たちで状況を変えないといけないなという思いです。得点シーンもそうですし、何回か攻撃で準備をしてきたことができた部分もあったので、それが結果につながって良かったですし、それはポジティブな要素かなと思っています。これを今後は勝ち点3につなげていきたいです」
–前半の30分ぐらいまで押し込まれた原因をどう考えていますか?
「相手の攻撃はスカウティングとおりだったので、あとは勇気を持って準備してきたことをやれるかどうか、でした。今はこういう状況なので、ネガティブな部分が出てしまったと思いますし、そういったメンタル面での切り替えが今のチームには必要なことだと思います。1点を取ったような形は、試合の中で何度か出せるチームではあるので、良い部分を、ポジティブな部分を、より多く出せるようにマネジメントしないといけないかなと思っています」
以上
▽選手コメント
○奥山政幸選手
–J2通算100試合出場の記念の試合になりました。試合を終えられて、どんな思いでいますか?
「プロ1年目が5試合の出場にとどまったので、その分もやっとだなという気持ちです。勝てなかったことは残念ですが、J通算で500試合出ている中島裕希さんがいますし、試合出場の数をもっと増やしていければなと思っています」
–これから試合出場を重ねていくことになりますが、今後どんな選手になっていきたいですか?
「チームに必要な選手でありたいと思っていますし、ここまで大きな怪我もなくプレーできているので、大きな怪我をすることがないように、サッカー人生を続けられればなと思います」
–今日の勝ち点1をどう捉えていますか?
「負けなかったことを1つ収穫と捉えて、全部が全部悪かったわけではなくて、確実にチームは上向いていると思います。それを勝ち点3に結びつけるための精度や運動量を発揮できるようにしていきたいです」
○ロメロ フランク選手
–見事な先制点でしたが、前半のゴールシーンを振り返ってください。
「(藤井)航大が丁寧に落としてくれた中で、あとは冷静に決めることができたので、良かったです。立ち上がりから攻撃的に行こうと攻めに出るチャンスを作った中で点を取ることができたのですが、追加点を取れればもっと良かったです。前半の最後の10分は緩くなった部分と集中力が切れた部分があって失点してしまったので、そこは修正点だと思います」
–千葉戦は昨季の2得点と前回対戦のアウェイでのゴールなど、点を取ることが多いですね。千葉とは相性が良いのでは?
「そうですね。ここまでくると、千葉戦だと点を取れるという感覚はあると思います。ただ相手も力のあるチームだったので、勝ち点3を取ることは難しかったですね」
–次は大宮とのアウェイゲームになります。意気込みをお願いします。
「まずは気持ちを切り替えて、次のアウェイの大宮戦では勝ち切れるように準備をしていきたいです」
○林陵平選手
–途中出場でホームゲームは初めての出場となりました。振り返っていかがですか?
「前で起点にもなれましたし、あとはゴールを決めることが大事になるので、次の試合に生かせる時間にはなったと思います」
–30分近く出たことで今後に向けて、手ごたえをつかめた部分もあったのでは?
「今日は長い時間出られましたし、合流から3週間ぐらい経つ中で町田のサッカーも分かってきました。良いポイントも作れましたし、次につながる試合をできたと思います。また長い時間チャンスがくれば、ゴールを決められると思います」
–途中出場でも違和感なく、試合には入っていけましたか?
「スムーズに途中からでも試合に入れましたし、これから自分の中で期待感しかないです。点を入れられるイメージは持っています」
以上