○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「水曜日のナイトゲームという中で、アウェイのサポーターも含めて、多くの方々に集まっていただきました。また蒸し暑さの残る連戦でしたが、新潟さんも含めて、スリリングなゲームができたと思います。まずはスタジアムに集まってくださった方々にお礼を申し上げます。なかなか勝利がない中で喜びたかったのですが、我々としてはゴールを奪えたこと、そしてこの勝ち点1を今後の大きなきっかけにつなげていかなければなりません。
前節の東京ヴェルディ戦でいいゲームをしながら勝てなかったあとでの今日の試合となりましたが、メンバーを若干入れ替えた影響もあるのか、我々が悪い形での前半になってしまいました。それでも相手にゴールが生まれていなければというところでしたが、ミス絡みで先に取られた上に、前半の終了間際にセットプレーで追加点を取られる展開となりました。
ハーフタイムには相手が待ち構えているところにボールを入れてしまっていたので、もう一度、サッカーをしよう、意地を見せようという話をして選手たちを送り出しました。その中で選手たちは、ボールを動かす中でフィニッシュの形を作る、あるいは相手の背後を突くこともやってくれました。相手を守りに入らせたくなかったですし、新潟さんもリードしていたから、後半は大人しかった部分もあったと思います。なんとか重心を前に持ちながら、残り5分を切った段階では、後ろの選手の交代カードを考えていましたが、その時間帯に入る前に失点をしてしまいました。交代カードの判断はタラレバですし、もしかしたら、早めに最後の交代カードを切っていれば、もう少し早く追いつかれていたかもしれません。
ただ我々とすれば、メンタル面が大事ということは教訓になりますし、我々が自信を持ってプレーすれば、必ず前に進んでいけると示してくれた試合でした。このあと、連戦の中で準備をすることは選手たちも大変ですが、いい教訓と一つ連敗を抜けたことを次の甲府戦につなげていきたいと思います」
–後半は戸高選手が入って、得点も決めましたし、いい形での攻撃につなげていました。どんな狙いだったのでしょうか?
「前半はお互いに長いボールを使っている中で、アップダウンや競り合いを繰り返すことで、後半はこれだけ足が動かなくなるか、と思いましたが、空くスペースを使うことと、そこを使うだけではなく、怖さがなくなっても良くないので、フィニッシュもある程度の距離からは仕掛けてくれていました。またクロスボールも入れてくれましたし、この勝てない時期と点を取れない時期でも取り組んできたことが、今日はゴールにつながったことに関しては、選手たちにとっても自信になるのかなと思っています」
以上
○アルビレックス新潟:吉永一朗監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「勝点3を取れなかったことは残念です。短い準備期間にはなりましたが、特徴的な町田さんが相手ということで対策はしてきました。その中で前半はうまく戦えた部分はありましたが、後半はフレッシュな選手が入ってきたことで、コンディション面の影響もあるのか、そのフレッシュな選手への対応がうまくいきませんでした。そこを突かれてひっくり返されました。ただ最後に同点に追いついて終われたことをまた大事にして、次も連戦ですので、早くリカバリーして、次のホームゲームに向けた準備をしていきたいと思っています」
–2点をリードした中で後半を迎えるにあたって、イメージしていた戦い方は?
「特別大きく変わってはいません。誰が交代で入ってきそうか、そのことは想定しながら後半に入りましたが、交代選手への対応を含めて私の甘さがありました。コンディションの問題なのか、一つ一つの対応で甘さがありましたし、フレッシュな選手に振り切られることもありました。コンディションの部分でかなり体が重たかったのかなと思っています」
以上
▽選手コメント
◯ロメロ フランク選手
–古巣との対戦でした。振り返っていかがでしょうか?
「前半は流れが良かったので、本当に決めるべき場面で決めていれば、ああいう展開にはならなかったとは思っています。自分たちのミスとセットプレーで先に点を取られてしまいましたが、後半は気持ちを切り替えて逆転まで行ったのですが、最後の最後で追いつかれてしまい、苦しい試合となりました。ただ結果に関しては、プラスに考えて良かったかなと思います」
–連敗を止めたという意味では、大きな結果ではなのかなと思いますが、いかがでしょうか?
「みんなが本当にポジティブに考えているので、次の試合ではアウェイですが、3連戦の最後にしっかり勝ち点3を取れるように、チーム一丸となって戦いたいと思います」
–個人としては今季5得点目を決めて、これで単独チーム内得点王になりました。その点はいかがでしょうか?
「前でチャンスがきたので、思い切ってシュート気味のクロスを入れたら、うまく入ったので決まって良かったです。去年の4点から今年はそれを超えるという目標を立てていたので、それを達成できて、個人的には良かったと思います。でも、もっともっと決められるところはあるのでしっかり決めてチームが勝てるようにしていきたいなと思います」
○戸高弘貴選手
–反撃の狼煙を上げる1点を決めました。ゴールシーンを振り返ってください。
「パスを出してくれたマサ(奥山政幸)は、奥の選手に出していたと思いますし、スルーという声も聞こえていたのですが、良い位置に自分がいたので、ボールを受けてシュートを狙いました。トラップもうまくいって、力を抜いて決めることができました。相手も結構いたので、最後まで見えませんでした。トラップがうまくいったことでリラックスしてシュートを打つことができました。感覚の部分が大きかったです」
–ほかにもチャンスがあっただけに決めたかったですね。
「自分だけで3点は取れるチャンスがあったので、それが1点でも入っていれば、相手の気持ちも折れていたと思います。ほかのチャンスをものにしないと。まだまだ課題があります。気持ちとしては悔しさのほうが大きいです」
–個人としては今季2点目です。反撃の口火を切るゴールになりましたね。
「長崎戦のように早い時間帯に点を取れると、チームの皆も行けるぞという気持ちになるので、早い時間帯に1点を取ることが大事かなと思っていました。割と早く1点を取れて良かったです」
○中島裕希選手
–一度は逆転となるゴールを決めました。ゴール裏へ真っ先に走って行きましたが、そのときはどんなお気持ちでしたか?
「逆転ゴールでしたし、2点を取られて最後まであきらめずに戦うぞ、とハーフタイムに皆で声を掛け合って後半に臨んだ中での逆転でしたから、すごくうれしかったですね。シュートシーンに関しては、あまりプレッシャーを来ていなかったですし、やり切るプレーは流れを変えるので、そういったことを意識していました。これを勝ち切れるようにやっていきたいです」
–後半から入るにあたって、どんなことを意識されていたのでしょうか?
「ボールを握ることをコーチングスタッフから要求されましたし、前で自分が起点になってゴール前に入っていくことを求められました。そういったことを意識して後半に入りました」
–次はまた連戦で甲府戦です。意気込みを聞かせてください。
「チームは良くなっているので、甲府戦はアウェイになりますが、絶対に勝って、町田に帰ってきたいと思います」
以上