○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「水曜のナイトゲームとなったこの試合に、新潟まで足を運んでいただいたサポーターの皆さんにまずはお礼を申し上げたいなと思います。一緒に勝ち点3を持って帰れれば良かったのですが、残念なが一つも持って帰ることができませんでした。非常に悔しいですが、またすぐに次のゲームがありますので、またその時も一緒に戦っていただければと思います。
ゲームの方は、ある程度お互いに予想できた部分があった中、非常にラフなボールが多い、そしてタフなゲームになったかなと思います。そういう中で少し新潟さんの連敗を抜け出したいというエネルギーに押されてしまった時間帯が長かったかなと思っています。最終的にそれが結果に表れたのかなと思っていますし、自信を持った試合の入り方やそこまでの持っていき方を含めて、もう一度、見つめ直したいと思います。ただ、また次のゲームはすぐにやって来ますので、それに向けてやらなければいけないことはあるなと感じています。
ただ、そういった中でも、昨年の終盤戦でこちらのスタジアムで対戦した時には0-2で負けてしまったのですが、その時よりは戦えていたという印象は持っています。今回はしっかり戦うんだぞと選手たちに話した上で戦えましたし、それでも少し相手に上回れてしまうこともありました。
当然お互いに試合の流れがある中、我々もしっかりと自分たちの時間を作ることもできましたし、チャンスを作る段階まで行けた時間帯もありましたので、そういったことは前向きに捉えて、次からの戦いにしっかりとつなげていきたいと思います。
ただ今日、実際に一つ一つの局面の部分で負けてしまったこともありました。もっと自信を持ってやらなければならなかったことや、やれたはずのこともあったと思います。連戦になりますが、次のゲームに向けて、しっかりと表現できるように、短い時間の中ですが、しっかりと準備していきたいと思っています。悔しい結果ではありますが、次のゲームがありますので、しっかりと選手たちと次の試合に向けた準備をしていきたいと思います」
–結果的に交代カードを3枚切るような形になりました。交代カードを切っていく中で、こういう化学反応が起きれば、ゴールに近づけるとイメージしていたことをお聞かせください。
「ジョンを入れる時に関しては、失点をしてしまう前に入れようと考えていました。前半は非常に苦しい時間帯が長かったのですが、それでも前半にチャンスは作れていました。全体的に押し込まれる時間帯もある中で、かなりゴール前をボールが通過するようなシーンを作られて、よくそこを粘り強く戦い、0-0でロッカールームに帰ってきたなと思います。
その中で後半は自分たちの流れの時間帯の中で、そこからどう点を取るかという意味で、ラストのボックスの手前の位置や、最後に中に入り切る場面で少し息が合わない場面や、思い切りの良さが足りない場面が散見されていました。少し一手を加えたいと思っていた中で、ジョンのコンディションが向上してきているなと感じていましたので、少し彼のスピードやパワーを活かせればと考えていたのですが、その前に先に失点をしてしまいました。
その後は、少し相手の新潟さんのディフェンス陣や中盤のブロックがしっかりと守り切ると言いますか、守り切ろうという意図が出てしまった中で、ジョンの良さがあまり出なかったかなというようには感じています。0-0でもう少しオープンな展開であれば、ジョンの良さがもう少し活きたかなと思っています」
–先ほど新潟の連敗を抜け出したいというエネルギーを感じてとおっしゃっていましたが、具体的にはどういったプレーでそれを感じたのか教えてください。
「球際や前線からの一つ一つのチェイスもそうですし、そういった場面で一回では終わらず、2度、3度追うこともできていたと思います。それはもちろん、我々の選手たちにいつも求めていますし、自分たちのできている時は当然マイボールになって、自分たちの攻撃の時間になるのですが、やはりそれが相手ボールになってしまう時間も散見したなと思っています。特に前半の苦しい時間帯や、新潟さんがリードして守り切るぞと決めてからの時間帯は、一つ一つの局面や球際の部分などで、我々が相手を上回ることができなかったと、正直感じています」
以上
○アルビレックス新潟:片渕浩一郎監督 会見要旨
「これだけ気温の低いナイトゲームという中、8000人近いお客さんに集まっていただいたことに感謝申し上げます。また町田からも遠路はるばるビッグスワンまでお越しいただいたことにありがとうございましたとお伝えさせてください。
今日のゲームに関しては、激しいセカンドボールの奪い合いとなりました。町田さんが得意とするサッカーに対して、我々も同じ方向性を持つ中、逃げずに、同じ土俵の上でガップリ四つに組もうと戦っていました。その中で違いを見せることを90分を通して、選手たちがやってくれたと思います。この町田戦に向けて準備してきたことよりも、キャンプでやってきたこと、そして前節、徳島戦で後悔した45分間を取り戻すことはできませんが、なんとか修正しようという気持ちを戦ってくれました。
90分の中でピンチもありましたし、ほかの決定機も決めなければいけません。それがフットボールなので、トレーニングの中で改善、意識づけをしていきたいと思います。ただ新潟らしい選手が持っているパワーを存分に発揮してくれました。選手たちの頑張りに感謝したいですし、次のゲームに向けて心身ともに充実をさせて、勝ったあとのゲームが我々の課題でもあります。そこをうまく修正して、連勝できるように準備をしていきたいと思っています」
以上
▽選手コメント
○酒井隆介選手
–昨年のアウェイでの対戦から、どれだけ差を縮められたか、楽しみと試合前にはおっしゃっていましたが、実際にやってみていかがでしたか?
「前回よりはチャンスもあったかなと思いますし、僕たちも良くはなかったですが、悪くもなかったので、最低でも勝ち点1は欲しかったです」
–FWの選手がこれまでとは違うタイプの選手でしたが、その中でディフェンスとして意識した部分は何でしょうか?
「(矢野)貴章さんは(藤井)航大に任せて、渡邉新太選手は僕が見ようと思っていましたが、ディフェンスラインとGKの間に入られる場面が何度かありました。それ以外の場面はギリギリながらもなんとか守れていたという印象はあるので、次のゲームに向けて切り替えてやっていきたいです」
○奥山政幸選手
–タフなゲームになりましたが、ゲームを振り返っていかがですか?
「昨年もそうだったと思うのですが、相手も似たようなやり方をしてきて、そういう展開の中で自分たちらしさを出そうとはしていたと思います。ただそこで相手に上回られた部分が多かったと思います。決して悪い試合ではなかったとは思いますが、またすぐに次の試合もありますし、次のゲームでは良い形で試合の入りからやれればいいかなと思います」
–セカンドボールへの初速も早かった印象です。
「そうですね。自分としてはもう少し前向きでボールを奪った場面でボールをつなぐことや、セカンドボールを拾うこと自体も、相手のボランチの選手と比べたら少なかったと思います。そういった部分は、もっともっとやっていかないといけないと思いました」
–またすぐに次のゲームがあります。ホームでの甲府戦に向けて、一言お願いします。
「まずは連戦なので、しっかりコンディションを作ることは、みんながやらなくてはいけないと思います。また自分は出ていないですが、キャンプでの甲府戦は勝っていないので、しっかり勝ち切りたいと思います。甲府はどういうサッカーをしてくるかわからないですが、どういうサッカーをしてきたとしても、しっかりと対応をして、また次の試合の入りから戦えるように頑張りたいと思います」
○戸高弘貴選手
–前半に1本ポストに当たる惜しいシュートがありましたね。
「あれが決まれば流れが大きく変わっただろうし、悔しいですね。ちょっとまだ映像を見られていないので、はっきりとはわからないですが、選択肢は他にもあったとは思います。個人の問題ですが、最後の最後の落ち着きやゴール前の状況をもっと見られれば確実に点を取れたかなと思うので、もっと成長しないといけないなと思っています」
–連戦の期間の中で2試合フル出場して、今日も最後まで馬力が落ちなかったですし、コンディションはかなり良い状態に見えます。
「そうですね。悪くはないと思いますが、結果が出ていない分、もっと頑張らないといけないと思っています」
–次は中3日でホームの甲府戦に向けて、どんな試合にしたいですか?
「自分たちのスタイルの中では、どんどん前から前から行って、なるべく多く得点が取れる状況を作っていきたいです。今年は得点がやはり少ないので、どんな形であれ、まずは点を取ることに集中して、複数得点などが取れるようになれば良いかなと思います」
以上