○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「少し寒い中での試合でしたが、我々のサポートに来てくれた方々にありがとうございましたとお伝えさせていただきたいのと、こういった結果で非常に申し訳ないゲームになってしまったと思っています。
前節の山形戦も0-3という結果で今回も大敗という形になってしまいました。今週はしっかりと自信をつけられるようにファイティングポーズが取れるように準備をしてきたつもりでしたが、結果としてこういう形でなかなか自信を見せられないゲームになってしまったことに関しては、僕の力不足になるかなと思っています。
改めてになりますが、我々はチャレンジャーとして戦う姿勢を大事にしていかなければいけない中で、気持ちの部分で十分に相手に向かっていく、そういうものを出し切れなかったのは、ここから先はそうならないように我々がしっかりと襲いかかれるような状況まで持っていけるように、選手たちに伝えていかなければいけないと思います。
本当に見に来てくださった方には申し訳なかったですが、顔を下げるわけにはいきません。ファイティングポーズが取れるように頑張っていきたいと思います」
–今のお話はメンタリティの部分だったと思いますが、チームとして大事にしている約束事やチームコンセプトを表現するという部分に関しては、どのように映っていますでしょうか?
「一つ一つの局面でマイボールにすることやセカンドボールを拾っていくことに関しては、その差によってどちらが優勢にゲームを進めるかといった部分に多少、影響が出る部分はあるのですが、その中でしっかりとボールを自分たちで握る、運ぶということは自信がないとできないことだと思っています。チャレンジをするにも自信がないと、そのチャレンジに向かっていけないということがあると思います。
やはり結果的に見れば、前半はほとんど自分たちが積極的にプレーをする姿が見られずに、後半は立ち上がりに風向きが変わった影響も当然ありましたが、前向きにプレーをしていた時間もありました。その流れの中で相手のワンチャンスと言いますか、セットプレーの流れの中で点を取られてしまいました。ゲーム全体の流れとすれば、前半の最後から決してそこまで悪くはなく、前半も我慢をして1-1で折り返していたら当然違ったと思います。そういう意味でゲームの流れとしても非常にもったいなかった部分もあったと思っています。
ただ根本の部分ではどれくらい自分たちがプレーできるか、ということにもう一度目を向けないといけないかなと思っています」
以上
○ツエーゲン金沢:柳下正明監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「90分を通して非常に良かったと思います。非常に集中力高く戦えていましたし、攻撃も守備も今日のゲームの狙いを皆が一つになって、同じ絵を描いてプレーできました。攻撃面でも狙いとしている形でチャンスを作れましたし、ゴールもできました。守備もコンパクトに集中力を切らさずに対応できています。こういうゲームを続けられるようにしっかりと準備をしていきたいと思います。今季初勝利ということで、初勝利をサポーターの皆さんと喜ぶことができて、非常に良かったと思います」
–町田の弱点を突いたというお話ですが、もう少し具体的に聞かせてください。
「弱点というか、ゲームをやっていればどこにスペースがあって、いつそのスペースを使えばいいか、どのチームも分かっていることです。それをフィールドプレーヤー10人のうち、8人が分かっていても、難しいですが、町田は11人が同じ絵を描いてやり切れる選手たちがそろっているチームです。その相手に対しては、我々も同じように11人が同じ絵を描いてやらないと、試合が難しくなります。今日の試合では11人が同じ絵を描くことができていました」
以上
▽選手コメント
○下坂晃城選手
–今シーズン初先発でしたが、試合を振り返っていかがですか?
「点を取れそうな時間帯が何分か続いた中で、決め切る部分で決め切っていればこんな試合展開にはならなかったと思いますし、前半は失点をしても、ブレずにやり続けられたと思うのですが、追加点が入るたびに少し自分たちで焦りのような、ブレてきた部分を相手に突かれたことが多かったと思います。でも次は鹿児島戦があるので、気持ちを切り替えてやらないと絶対に勝てないと思いますし、一人一人が頭をクリアにしてやっていかないと難しい試合になると思います」
–ご自身としてはこの出場を、今後につなげていきたいですね。
「クロスの数をもっと増やしていかないと、僕が試合に出る意味がないと思うので、攻撃の部分でもっと前へ出て行って、後ろ全体が前に重心を掛けていければ、もし取られたとしてもそこでボールをもう一回奪い切ることができると思います。僕自身もっと前へ出て、そこで仕事ができたらいいのかなと思います」
○ロメロ フランク選手
–今日のフル出場でJ2通算200試合出場となりました。喜びの声を聞かせてください。
「長かったようで、短かったですが、JリーグでJ2通算200試合出場を達成することができて、幸せに思います」
–ただ結果は悔しいスコアになりました。
「絶対に勝とうと、皆で強い気持ちで試合に臨んだのですが、相手もホーム開幕戦ということで気迫が違いました。まだまだ自分たちには足りないことがたくさんあったので、また次の週に向けた準備をしていきたいです。一からやり直していきたいです」
–追いかける展開の中で、なんとか1点でも返していこうという気迫は感じられました。
「まず1点を返すことをピッチの中で皆で声を出してやっていましたが、相手の守備もしぶとく1点も取れなかったので、その結果は残念に思います」
○岡田優希選手
–プロ初先発となりました。どんな気持ちで試合に臨みましたか?
「まずチームとしては前節の負けと連敗を喫した中で、自分にできることは何だろうと考えると、積極的に行くことや自分のプレーを思い切ってやることでした。そういった部分で貢献しようと思っていましたし、プロ初先発のことよりも、今のチーム状況で自分に何ができるだろうと考えて試合に臨みました」
–ゴールシーンの場面は岡田選手の積極性が生んだ場面でした。あの場面を振り返ってください。
「ああいう形を増やしていきたいですし、仕掛けていくことやゴールを取れるなという手応えは、試合の中でたくさんあったので、そういう部分をいかに多く出していけるかが次の課題かなと思いました」
–セットプレーのキッカーも務めていました。
「町田のセットプレーは得点源ですし、そこに対して良いボールを上げられるようにもしないといけないと思いました」
○山内寛史選手
–町田加入後、初ゴールとなりました。ゴールシーンを振り返ってください。
「ボールがこぼれてきてゴールを見ずに足を振ることができました。あそこでこぼれ球に反応をすることができたのは良かったと思います。早い段階で追いつくことができたので、あの場面では点を決めることができて良かったとは思います」
–ゲーム全体では悔しい結果になりました。とはいえ、まだリーグ戦は続きます。今後に向けて一言お願いします。
「1点を取れたということは、初めの一歩が踏めたと思って、これからもっとゴールを決めてチームが勝てるようにやっていきたいと思います」
以上