◯試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「水曜のナイトゲームで、素晴らしい鹿島アントラーズというチームがこの野津田にやってくる中、たくさんの方々に集まっていただいたことをうれしく思っています。ファン・サポーターの方々には力のある鹿島さんに対して、食らいつく姿をもう少しお見せしたかったのですが、早い時間帯に失点を喫したことも影響しましたし、先に失点をしたことで前に重心が行きにくい展開となりました。相手はやはり素晴らしい相手でしたし、リーグ戦を翌週に控えた中で相手も良いメンバーで戦ってくれた影響もありますが、私自身としては、120%の力で選手たちを戦わせることができなかったことを悔しく思っています。
実際の試合に出ているメンバーやベンチのメンバーは強いな、うまいな、速いなと思ったかもしれません。それでも、そう思う前に自分たちから仕掛けることで、逆にこいつら嫌な相手だなと思わせることができませんでした。それができなかったのは、早い時間帯に失点を喫していたことも影響しました。
試合全体を通して、ひっくり返す展開も作れましたし、自分たちらしい時間帯も作れたと思います。ただ一番最後で簡単にやらせてくれないこと、そして決め切る部分での違いを見せつけられるような形になりました。下のカテゴリーにいるチームとして、スタートから挑戦できるメンタリティーを作れるようにしていきたいです。でも選手たちは最後まで戦ってくれました。頭が下がる部分はありますが、また顔を上げて、次の試合に向けての準備を進めていきたいと思っています」
–今日のスタートの11人は、栃木戦から残した部分と変えた部分はありますが、その狙いを教えてください。
「2回戦の岡山さんとのゲームは、僕の中で非常に心が震えるゲームをしてくれたと思っています。120分を戦い切り、今日の挑戦権を勝ち取ってきてくれたことで、この野津田に鹿島アントラーズという素晴らしいクラブを迎える機会を得ることができました。その選手たちをすべてピッチに立ってもらったわけではないですが、彼らが勝ち取ってきたことに対してはリスペクトと言いますか、そういう意識を持って試合に入っていくことにしました。
もちろんその中でその試合には出ていましたが、コンディションが悪かったり、実際その時、怪我をしている選手もいました。また、もちろん我々がリーグ戦の間という状況でもありますし、そういうことも踏まえて、メンバーを代えた中でも、なんとか自分たちのチャレンジするパワーを出せるのではないかという考えの下、ピッチに立ってもらいました」
–メンバーをいろいろと代えた中で、チームとしてやるべきことをどの程度、表現できたのか。そういった観点で試合を振り返るといかがでしょうか?また、実際に相手のクオリティーの高さを感じたことは、具体的にはどんなことでしょうか?
「一つ一つの止める、蹴るという部分、もう一つはボールを奪った瞬間に前へ出ることや、動き出しも含めて、普段のJ2では見られないスピード感であることを痛感しました。もちろん、動きながらスピードが上がった中で、しっかりと動いている選手の前にボールが入っていくことなどがしっかりとできていました。
ただトランディションの部分で多少そういう現象が起きることは仕方がないのですが、そうでない部分で彼らが余裕を持ってプレーできれば、そういうプレーができるので、余裕なくプレーできるようにする、そういう状況を作りつつ、決定機で仕留める機会を作りたかったです。重心が下がったことで相手の頭を下げさせることがなかなかできませんでした。逆に我々の方が構えさせられるような展開になってしまったのかなと思っています」
–そうなった原因はメンタリティーでしょうか?
「もちろん早い時間帯に失点をしたことは非常に大きかったですし、我々はこの大会において、失うものがないチームです。もっとやれたと思いますし、そういうことができる選手たちだと思っています。そういう意味ではたとえ先に取られたとしても、へこたれないというか、そういうものをゲーム前に植え付けて試合に送り出せなかった、僕の力不足です」
–1点を返せたという意味を、今後のチームへのプラスの効果について、いま監督はどのように考えていますか?
「0じゃなくて、やはり一つ取れたことはまったく違うと思っています。ただもし点を取れるにしても、我々らしい形で点を取れたら良かったなという思いは正直あります。ただそういう形もいくつか作れたと思っていますので、大差がついたとはいえ、そういう流れで点を取れたら、選手たちはもっと自信がついたのかもしれません。今日出た選手たちは、相手の力を感じた部分はあったでしょうが、これぐらいやれば通用するんだと感じることもあったと思います。それをぜひともリーグ戦に生かしてもらいたいですし、個人個人が高い目標を持ってもらえたらなと思います」
以上
◯鹿島アントラーズ:大岩剛監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「中断明けの公式戦一つの試合でいろいろなプレッシャーがある中、選手たちが前向きにアグレッシブに入ってくれた結果、非常に良いゲームができたと思っています。1週間後に始まるJリーグに向けて、しっかりと準備をして臨みたいと思います」
–中断明けの公式戦となりましたが、この中断期間中に選手に対して強調した部分は何でしょうか?
「中断前までの我々の成績における課題は、得点が少ないことです。中断期間中のキャンプやトレーニングを含めて、ビルドアップ、ポゼッション、フィニッシュまで自分たちが意図的に攻撃を構築していくことに取り組んできました。
またボールを奪われた後の切り替え、攻撃をするためにボールを奪い返すことにフォーカスして取り組んできました。今日は前半の入り方で町田に少し勢いを与えてしまいましたが、修正してゲームの中で状況判断をして、90分間アグレッシブにプレーできたと思います。取り組んできたトレーニングの成果が、少し結果として表れたと思っています」
以上
▽選手コメント
◯藤井航大選手
–非常に悔しい結果となりましたが、鹿島との試合を振り返っていかがですか?
「ウチのやり方をもっと表現できれば良かったのですが、鹿島が相手ということもあってか、プレッシャーを回避されてサイドチェンジから失点を喫することもありました。うまくしてやられたなという印象が強いです」
–早い時間帯での失点が試合を難しくした部分はあったのでしょうか?
「セットプレーから先に失点をしましたが、セットプレーからのゴールは逆に僕たちが狙っていたゴールの形でした。もったいなかったです」
–今日の鹿島との対戦を通じて、今後のリーグ戦につなげられる手ごたえもつかんだのでは?
「J1トップクラスのプレーを肌で感じました。ただこの暑さの中で90分戦い切れたことはポジティブな材料です。それを今後に生かしていきたいですし、生かさないといけないです。点を取りにくる時のスピード感やここぞという時のランニングや集中力が高まる瞬間は、やはりJ1だなと思いました。カウンターを仕掛けられるなと思った次の瞬間にはその機会をつぶされることもありました。それがJ1の世界なんだなと思います」
◯平戸太貴選手
–期限付き移籍元である鹿島との対戦を終えて、心境はいかがですか?
「この結果は悔しい気持ちでいっぱいです。フィニッシュまで持ち込む形もありましたが、決め切る力がなかったですし、もっとチャンスを作ることや、一人でボールを運ぶこと、またボールを奪い切る力も足りなかったので、もっとレベルを上げていかないといけないと思いました」
–サイドハーフの選手として、守備のスイッチを入れる役割もあったと思います。その点はいかがですか?
「相手のパスを回すテンポも良いので、鹿島が間に入れてくるのか、サイドにボールを入れてくるのか絞りづらい部分がありました。自分が相手に寄せてボールを奪い切ることや、もっと制限をしてボールを奪い切ることをもっとやりたかったのですが、そこでワンツーや潜り込む形を作られて、その中でパスを回されて体力を削られる部分がありました。もっとFWやボランチの選手と協力をして、もっと良い制限をかける形を作りたかったです。自分も含めてもっとコンパクトにして、前に重心をかけることができれば、ボールを奪える回数を増やせたのかなと思っています。相手のボールを引っかけて、ボールを奪うシーンもありましたから、その中でカウンターで決め切る力をつければもっと戦えたのかなと思います」
–今後のリーグ戦に向けて、つかんだ手ごたえもあったのでは?
「鹿島が相手でも前に出て行くことやフィニッシュの絡むことはできていたと思います。それを継続してリーグ戦でも発揮すること、そして守備でもボールを奪えたこともあったので、さら強度と精度を上げていくことでボールを奪う回数をもっと増やせるのではないかなと思います」
◯戸高弘貴選手
–2トップの一角でどんなプレーをしようと思っていましたか?
「スペースにボールを引き出して、一度ボールを保持して、そこから後ろが前に絡んでくる形を作ることを狙っていました。また守備のスイッチになることも考えていました。ゴールシーンは練習している形ですし、思い切って蹴ることができました」
–個で戦えたという手ごたえはつかめましたか?
「点差が開いてから、相手も抜く部分は抜くようになるので、スペースがあったときは良いプレーができましたが、拮抗した展開の時は、気を引き締めている時間帯で何ができたかと言うとできていなかったと思います。サイドで引っかけたときは、スペースが空いていて、そこにボールが入りましたが、相手の戻りも早かったので、うまく一人をはがせれば攻撃につなげられました。その時間帯にもっとチャンスを作りたかったです」
–拮抗した時間帯や相手のスタミナの消耗度が低いときに、実際に対戦した時の肌感覚はいかがですか?
「スペースがあって、そこでボールを受けて、ワンタッチ、ツータッチをしたぐらいでもう囲まれてしまう形を作れていました。そういった展開になったときのスピード感はありましたね」
◯中島裕希選手
–あまり長い出場時間ではなかったですが、実際にJ1のトップクラスのチームとの対戦いかがでしたか?
「もったいない部分もありましたし、僕たちのプレッシャーの外し方が本当に上手いと思いました。悔しさもありますが、次はやってやろうという気持ちにもさせられました」
–その悔しさは次に向かうエネルギーになりそうですか?
「そうですね。僕たちはチャレンジャーでしたし、本当はもっともっと前半に前からプレスをかけてボールを取りに行きたいという思いもありましたが、プレッシャーをかけることができず、先に2点を入れられてしまったので、もう少し自分たちから仕掛ける部分を増やしたかったなと思いました」
–入ったタイミングも難しかったとは思いますが、どういう形で挽回というか自分たちに流れを引き寄せようと考えていましたか?
「ボールを奪って前に出ようと思っていましたので、まず自分が動き出すことを意識しながらプレーしていました。守備は負けていたので前から行こうと思っていました」
–次のリーグ戦は熊本戦です。次に向けて得たもの、つかんだものがあれば教えてください。
「みんなそれぞれ思うことはあると思いますし、この負けを次に繋げなくてはいけないと感じています。その悔しさを次の熊本戦にぶつけて勝ちたいなと思っています」
以上