◯試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「水曜のナイターである上に、このような雨という状況の中での試合となりました。その中でファン・サポーターの数としては少ないかもしれませんが、力強く選手をサポートしてくださった方々にまずはありがとうございましたとお伝えさせてください。
天皇杯は上のカテゴリーのチームも出場する大会のため、J1のチームがいることもそうですが、我々はまだ岡山さんに勝ったことがなく、岡山さんに対して、我々の立場はチャレンジャーとして臨む、そういう大会となりました。そのチャレンジャー精神を持って選手たちはスタートからそういう姿勢を出してくれたかなと思っています。
直近のリーグ戦での対戦は、良い時間帯に点を取れず、徐々に相手のチャンスが増えていく展開でした。今日もそういったゲームになってしまったのですが、今日に関してはチームとして臆することなく、粘り強さと前へ出る姿勢をよく出してくれたなと思っています。
先ほど、公式の記録ではないのですが、19本のフィニッシュを打ったというスタッツを見ました。もちろん岡山さんがそれを許してくれなかったこともありますが、決められるチャンスが少なからずあったと思っていますし、そういった場面でもう少し早く点を取る力をつけていかないといけないと思います。ただ1番最後の苦しい展開の中でも、選手たちはセットプレーでまさに点をもぎ取ってくれましたし、本当に選手たちはよく戦ってくれたなと思います。
天皇杯は少し間があきますが、またチャレンジの戦いになると思います。その前にまた4日後に徳島さんとのリーグ戦もありますので、そこに向けてまずは目の前のこと、中3日でのゲームに向けてしっかりと切り替えていきたいなと思います」
–今日は公式戦では今シーズン初出場の選手もいるメンバーで戦ったと思いますが、選手たちにメンタリティーの面以外で強調されたことを教えてください。
「ただ強調したことはメンタリティーの部分が一番大きかったと思っています。実際にメンタリティーの話になりますが、まず1つは岡山さんに対してチャレンジャーとしてどこまで戦えるかということ。もう1つは我々が徹底してやっているボールの動かし方をしていくこと、相手の陣地に侵入していく形のことなどを話しました。
そういった中で、良い形も作れていたのですが、やはり少し違う形が出た場合には、相手にカウンターのチャンスを作られることもありました。誰が出ても同じような戦いをできるかどうか、という面においては、非常に選手たちはそのあたりの理解をしながら戦ってくれていたと思います。ただ90分の中で点を取り切れるチャンスがあったと思いますので、今後はそのチャンスで点を取り切れるようにしたいとは思っています」
以上
◯ファジアーノ岡山:長澤徹監督 会見要旨
「平日の試合で小雨がパラつく中での試合となりました。トーナメントの大会は勝つか負けるしかないのですが、今日集まっていただいたファン・サポーターの方々に対しては、勝てずに申し訳なく思っています。
前のゲームから含めて、エネルギーのあるメンバーの方が勝てる確率が高いと読んで先発メンバーを送り出しました。ここ最近は枠内シュート1本で失点を喫するとか、90分が終わって2本しかシュートを打たれていないのに、2点を取られているとか、リーグ戦ではそういう隙の出る試合が続いていたので、隙をなくしていこうとチーム内で共有している中で、このゲームでどうなるか見ていましたが、隙なくゲームを進めることができました。
序盤戦のバランスが良かった頃のファジアーノを取り戻せたと思っています。最後の最後はFKが抜けたボールでゴールが入ってしまいましたが、ゲーム全般では最近の課題が払拭されたことはポジティブに捉えています。ただこれで我々はリーグ戦しかなくなったので、リーグ戦に集中して、自分たちの目標を追いかけていきたいと思います」
以上
▽選手コメント
◯大谷尚輝選手
–まずは延長戦で勝ち切った喜びの声から聞かせてください。
「普段出ていない選手が出ていましたし、そういった選手たちを助けたいという思いでプレーしていました。キャプテンということもありましたが、いつも以上にみんなのためにプレーしようという気持ちで戦ったので、本当にうれしいです」
–2試合連続でのセンターバックでの先発出場となりましたが、試合前はどんなことをしようと意識していましたか?
「メンバー表を見た時に前線に背の高い選手がいたので、前へのボールやクサビのボールが多くなるだろうから、そこをしっかりと潰すこと。そして前回対戦で相手はシンプルに背後にロングボールを入れてきたので、無理せずにシンプルにラインを下げる時は下げようと(藤井)航大さんとコミュニケーションを取りながらできたと思います」
–前線で起点となるリカルド サントス選手を潰すこともできていたのでは?
「競り合いで負ける場面もありましたが、ヘディングの飛び方も工夫しつつ、それも経験だと思っていました。なかなかセンターバックで経験を積めていない中で駆け引きの部分やヘディングの競り合いも工夫できましたし、貴重な経験ができました」
–決勝点のFKの場面はヘディングで触っていなかったのですか?
「触ってないですね。あれは太貴のゴールです」
◯下坂晃城選手
–ゼルビア加入後、公式戦初出場でした。振り返っていかがでしたか?
「なかなか試合に出られる機会が少なかった中で、この天皇杯は自分にとってチャンスだと思いましたし、攻撃も守備も消極的にならずに積極的にいこうと思って試合に臨みました」
–自分のプレー内容はどう感じていますか? 持ち味は出せましたか?
「攻撃の部分は自分の特徴でもあるので、得点チャンスに絡めればいいなっと思っていました。押されている時間帯もありましたけど、DFとしてまず失点しないことを心がけていた中で攻め上がれるチャンスがあれば常に狙っていました」
–課題と感じたことはどんなことでしょうか?
「結果的にゼロで抑えられたことは良かったのですが、もっとクロスボールの精度やパス一つにしても、もっと精度を高めていかなければいけないと感じました」
–サポーターの皆様へのメッセージと、今後の目標・意気込みをお願い致します。
「今日は平日で遠い岡山まで応援に来てくださった方々には感謝しています。この3連戦でしっかり3連勝して、チームとして波に乗っていけるように頑張っていきたいと思います」
◯李漢宰選手
–今シーズン公式戦初出場となりました。どんな思いを抱いてピッチに立ったのでしょうか?
「最初で最後のチャンスだと個人的には思っていましたし、勝敗は別として、今できる自分の最大限の力を発揮して、チームをどうにか助けたいと思っていました。それが果たせたのかどうか、それは分かりませんが、最後に勝利という形で次のステージにつながってよかったです」
–具体的にプレーの面ではどんなことをしようと心がけていましたか?
「今さらやってきたことを変えることはできません。今まで自分がやってきたことを最大限に発揮して、後ろから支えながら、前にパワーを持ってできるように心がけていました。前半から飛ばしていくような形になりましたし、90分ではゴールこそなかったですが、ゼルビアらしい相手に圧力のかかったサッカーをできたと思います」
–ボランチでコンビを組んだ土岐田選手が攻撃に絡むイメージだったのかなと思いますが、その点はいかがですか?
「監督からもそういう指示がありました。土岐田は経験のある選手ですから不慣れなポジションでもあれだけできる選手です。バランスよくできていましたし、チームを支えるという意味ではうまくできたと思っています。また楽しくプレーできましたね」
◯土岐田洸平選手
–今シーズン公式戦で初先発となりました。ご自分のプレーを振り返っていかがですか?
「良いポジション取りをできて、フリーになることが多かったですね。ボランチのポジションでしたが、難しくもなくできました。ほぼトップ下のような状態でしたが、攻撃の場合はそれでも良いという指示でした。点を取りに行きました」
–90分以上出られたことは、今後に向けてポジティブな材料なのでは?
「90分出ることを目標に戦っていました。なかなか今シーズン出場機会のなかった選手にとっては、ラストチャンスぐらいの気持ちで臨んでいました。とりあえず結果が出てホッとしています。自分のシュートチャンスを決められなかったことは、決められるように頑張ります」
◯平戸太貴選手
–FKが直接決まる形で延長戦での勝利に導く決勝点となりました。その場面を振り返ってください。
「触っても触らなくても、直接ゴールに向かうようなボールを蹴る狙いでFKを蹴りました。あとはGKに触られないことを意識して蹴りました」
–120分の戦いで体力的にも厳しかったと思いますが、フル出場できました。
「リーグ戦の前節(愛媛FC戦)は途中出場で試合に出ていた時間も少なかったので、継続して出ている選手に比べれば体力的にきつくはなかったと思います。チーム全員で戦っている中でほかの体力的に厳しい選手もいるので、最後まで奮闘しました」
–試合後のロッカールームの雰囲気はいかがでしたか?
「今までに見たことがないぐらいロッカールームの雰囲気でした。喜びがあふれていました」
以上