○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「東京・町田から新潟までたくさんの方々に足を運んでいただき、一緒に戦っていただきました。まずはありがとうございましたとお伝えさせてください。一緒に勝利を喜びたかったのですが、今日は全体的に少し新潟さんの強さを見せられたゲームになってしまったかなと思っています。そこのところは私自身の試合の持って行き方を含めて少し足りなかったかなと思っていますが、最後まで一緒に戦ってくださってありがとうございましたとお伝えさせていただきます。
前半はお互いにシュート自体が少ないゲームでしたが、お互いに狙いとしていることができた部分があったのではないかなと思っています。その中でもう少し我々とすれば、後半に背後を取って前にも出て行こう、そしてチーム全体としてのラインもコンパクトにやりながら戦っていきたいという狙いを持って選手たちを送り出したのですが、後半はなかなかそういう展開に持って行けずに、その中で失点をしてしまいました。その後はPKから追加点を決められてしまいました。新潟さんには本当にホームの勢いや新潟さんの調子の良さを見せつけられたゲームになってしまいました。
一つ一つのところで本当に選手たちが戦い、頑張ってくれていたのですが、その頑張りをほんの少しだけでもチームとして前へ、ラインの前でのブロックで戦えるようにしたかったのです。それができれば攻撃ももう少し良くなったかなと思います。試合までの持って行き方を含めて、反省点が残る結果でしたし、我々はすぐに水曜日に試合がありますので、短い準備期間にはなりますが、今日の敗戦を引きずらずにしっかりと切り替えて、ファイティングポーズを取れるように準備をしていきたいと思っています」
–0-0の状況で杉森考起選手に代えて、ロメロ フランク選手を投入しました。試合を動かそうという狙いがあったと思いますが、あの交代の意図ともし計算違いな部分があればどんなところか教えてください。
「杉森自体は少し足をつっているという話がハーフタイムにありました。本人が「ちょっと危ないです」という話をしていましたから、少し早く動かなければいけないなという状況でした。それがまず交代の理由の一つです。もちろん前線の選手を入れるという意図が当然ありました。実際には森村を先発で起用しましたが、フランクも森村も非常にコンディションが良かったですし、森村についてはゲームをやっていなかったのですが、最後のところで相手を外すプレーができる上に、冷静さもあるような状況だったので、今日はスタートから出てもらいました。
かと言ってフランクが悪いかと言われれば、決してそういうわけではなくて、そういう2択の中で今日は森村をスタートに、フランクにはベンチからスタートしてもらいました。フランクはボールを握れる選手ですし、そういったことを期待して入ってもらったのですが、入ってすぐに失点をしてしまったので、そういう意味で言えばチョイスやタイミングを含めて、結果的には間違っていたということになるのかなと思います。ただもちろん、現在のコンディションの良い選手をたくさんピッチに置きたいという中でフランクを起用しました」
以上
○アルビレックス新潟:片渕浩一郎監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「今日も天候がこういう状況でしたが、多くのサポーターの方に足を運んでいただきました。ありがとうございます。その多くのサポーターの方の声援を受けて勝ち点3を取れたということを非常に嬉しく思いますし、ファン・サポーターの皆様、選手の頑張りに本当に心から感謝したいと思います。
首位を争う町田というチームを相手に、我々が何をできるか、どこまでできるか、それが試されるゲームだと位置づけて臨みました。その中で前半は非常にアグレッシブにプレーしてくれた選手たちを称えたいですし、それを90分やり続けてくれました。引き分けではなく、それを勝ちに結びつけたことで彼らの成長を感じることができたゲームだと思っております。
本当に新潟らしくボールのあるところに白ではなく、オレンジの数が常に上回る状況を作れましたし、今日のゲームのポイントであるセカンドボールの奪い合いという部分で誰一人、屈することなく、勇敢に戦ってくれました。それが今日のゲームのスコアに表れたと思います。
得点は嬉しいですが、失点をしなかったこと、失点を0で終えることができたということに対して選手を評価したいですし、これを残り3試合続けていくことです。次の熊本戦に向けて、また課題を修正して我々の強みをトレーニングして、良い準備をして相手に向かって行くということは変わらず、あと1週間準備をしてやっていきたいと思います」
以上
▽選手コメント
○髙原寿康選手
–久しぶりの先発出場となりました。試合を振り返っていかがですか?
「個人的に結果が欲しかったので、結果を出せずに残念です。攻めがうまくいかずに、深い位置で起点を作れずに攻撃が単調になってしまいました」
–相手は前半からかなりラフに蹴ってきて、局面の攻防が多い試合になりました。
「それでも前半は対応できましたが、点を取られた時間帯は相手のスローインの展開からサイドチェンジをされていたので、もう少し早くスライドをできれば良かったです。先に点を取られたことでウチもリスクをかけて攻撃をしていましたし、失点したことで難しい試合になりました」
–またすぐに連戦です。今後に向けて、一言お願いします。
「個人としては結果を残したかったので、それができずに悔しいですが、すぐに試合があるので、またみんなで勝てるようにチーム一丸で戦っていきます」
○森村昂太選手
–久しぶりの先発出場は悔しい結果となりましたが、試合を振り返っていかがですか?
「前節の岡山戦で負けている中で久々に先発出場のチャンスをもらいましたし、この時期に連敗はしたくなかったので、勝ち点3につながるプレーができるようにしたかったです。ただあまりプレーにも関与できなかったですし、勝利に貢献できずにすごく残念です」
–相手は前半から結構ラフに蹴ってきましたね。
「前半は相手が蹴ってきた中で中盤がすぐにダウンしないとセカンドボールの拾い合いでやられてしまうよねと、トキさん(土岐田洸平)ともコミュニケーションを取っていました。そういう状況も把握できていましたし、サイドに揺さぶられる中でのプレッシングは掛けられませんでしたが、前半はセカンドボールの部分でほぼイーブンな展開でした。ただ後半は相手の個の能力で上回られたことが悔しいです」
–この敗戦があっても、まだまだ試合は続いていきます。今後に向けてどうしていきたいですか?
「この一戦にかけている思いが強かった分、その反動は大きいのですが、下を向いている暇はありません。連戦があるシチュエーションですが、目の前の一戦を意識して、次の試合でチームの力になれる準備をしないといけません」
○ロメロ フランク選手
–今日は古巣の新潟での試合でした。ビックスワンでのプレーはいかがでしたか?
「1年以内に久々にココに戻ってこられて、良い雰囲気でサッカーをやれることは幸せだなと思いました」
–実際にピッチに立った上でどんな試合だったと感じていますか?
「セカンドボールをもっと拾えたら良かったですが、相手も気持ちが入っていたので、そこの勝負で勝つか負けるか、それで勝敗が決まった部分があったと思います」
–過密日程の中でまた次の試合が控えています。どのような準備をしていきたいでしょうか?
「今日の試合に出た選手はしっかりと休んで良い準備をしていきたいですし、また連戦にはなりますが、しっかりと勝てるように準備をしていきたいです」
以上