○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「今日のゲームも東京・町田の方から、我々を応援しに最後まで声を枯らして一緒に戦ってくれる多くのサポーターの方々に来ていただきました。まずはありがとうございましたとお伝えしたいなと思っています。一緒に勝ち点3を持って帰れること、そしてそれを喜べることを非常に嬉しく思っております。
ゲームの方ですが、立ち上がりの場面でPKで退場という形で我々が優位にゲームを進めるという展開になりました。ただ、実際はそれほど優位な展開とはベンチで思っていませんでした。ここ最近、特に今年は夏の試合で松本さんが10人の横浜FCさんにひっくり返されることや、10人になった松本さんが大宮さんをひっくり返すといったゲームがありました。僕の頭の中にはやはりそれしかなく、今日のゲームをどう勝ちで終わらせられるか。そういった意味では正直なところ、相手が10人になった後も非常に長かったのですが、我々のストロングポイントが出ない、あまり出てこない試合展開になってしまったと思っております。
それはやはり今の他のチームの例ではないですが、夏場に人数が多いほうがリードしていたら少しでも楽と言いますか、いつもだったらあと1メートルあと1歩前に出ている場面や、あと1歩戻っている場面など、やはりそういったものが、そんなつもりがなくても綻びとなって出てしまいます。ゲーム自体を観ていないのでわからないですが、そうした綻びが出ることでひっくり返される形につながるというのが、きっと起きたのではないかなと思っています。
やはり今日はそういう部分を排除しないと勝つことは難しいと思っていました。実際に後半の甲府さんは立ち上がりから策も授けられて、10人での戦いになりながらも、甲府選手たちはフルパワーで立ち向かってきました。その中で11人だったらそういうプレーをしないな、そういうパスも出てこないなという形のものが出てしまっていましたし、守備の対応の面でリスク管理がないなと思っていた場面がありました。そういった場面があったことで、相手のカウンターから決定機につながり、そこを決められなくて良かった。今日はそういう試合だったと思っています。
ハーフタイムにはかなり厳しい言葉を投げかけましたが、そこまでは多くないものの、最後にシュートブロックで体を寄せる、守備に戻って実際に体に当てているシーンもありましたし、そういった危険な場面に足を運んでくれたおかげでシュートがゴールの枠を外れていたシーンは多々あったのかなと思っています。
そういった部分があったことも含めて、なんとか勝ち点3を持って帰ることができたので、少しホッとしています。本当にゲームというのは非常に難しいですし、状況が変わっていく中で、選手たちは僕に怒鳴られながらも本当に今日は頑張ってくれたかなと思っています。一緒に勝ち点3を持って帰れること、喜べることをうれしく思っています。
まだゲームは続いていきますので、次のゲームに向けて、正直なところ今日の試合は多くの修正をしなくていけない点が出ましたし、もう一回見直して次の戦いに入れるようにしたいなと思っています」
–1点をリードして、判定のことでスタジアムの空気もやや騒然とする中で、受け身に立たずに試合をコントロールすることが決して得意ではない町田がフェアにどう激しく戦うのか。そのあたりの意識づけや声掛けなどは選手たちにどう伝えましたか?
「先ほどの話ではないですが、やはり準備のところで少しずつ気が抜けてしまうシーンがあったり、連続性がなく一回で終わってしまうシーンがあったり、やはりそういうものが続いていく中で、後半は我々のファールを取られている回数が非常に多かったと思います。
反応や予測も含めてですが、結局その1歩が前に出ておらず、甲府さんの方が前に出ている状況でした。そのため、そうなって欲しくないからハーフタイムにそれこそ怒鳴ったわけです。
正直なところやはりなかなか難しい展開でしたが、決定的に綻ぶところまではいかずに選手たちはやってくれました。実際にカードも出ている、PKもあったという状況であったことを踏まえれば、そういった部分が出てしまう可能性も十分にある中で、我々としては気をつけなくてはいけないという展開であることも事実でしたので、そのあたりのことは選手たちにも話をしていました。
ただその一方で、人数が多いから次の選手が拾ってくれるだろうと思っていたことが、球際の部分で少し甘くなったのかもしれませんし、もしかしたら、それがグイグイと深い位置まで持っていかれるシーンにつながったのかもしれません」
–最初の交代で吉濱遼平選手を入れたと思いますが、あのあたりの意図と狙いを教えてください。
「後半は相手が10人であろう何人であろうと、まず自分たちのスタイルを取り戻そうとしていました。先ほどコントロールできないと言われてしまいましたが、我々は自分たちのやり方でコントロールしているつもりです。ただ動き出しやボールの配球もできていなかったですし、そういう中で体力的に厳しいことで逆に間延びしてしまっている部分がありました。そのため、遼平にはボールを収めて前で時間を作る働きを期待しながら、プラスリードしている展開の中で攻守のバランスを取るためにもあのような選択をさせてもらいました」
以上
○ヴァンフォーレ甲府:上野展裕監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「試合は不運な面があったと思います。しかし、それをはねのけて、人数が少ない中でチャンスを作りましたので決め切りたかったですが、それを決め切ることができませんでした。そのチャンスを決め切れないと同点に追いつくことはできませんし、勝ち越すこともできません。この結果をバネにして、チャンスは作っているわけですから、それを決め切れるようにしていきたいです。選手とコーチングスタッフと一丸となって、次の試合に向けて準備をしていきます」
–システム変更や選手交代をしていましたが、その意図や狙い教えてください。
「バックラインを4枚にして4-4-1にしました。最終的には点を取るために人数を増やそうと、4-2-3のような形にしました。人を代えながらトライをしましたが、最後は疲れてしまったかなと思っています」
以上
▽選手コメント
○中島裕希選手
–勝利おめでとうございます。まずはPKを獲得した場面を振り返ってください。
「胸トラップをしてシュートを打とうと思っていましたし、うまく相手と入れ替わることができました」
–序盤のPKを冷静に決めましたね。
「先制点が大事であることは自分の中でわかっていましたし、冷静に決めることができました」
–2-0になってからの試合の進め方はいかがですか?
「相手が前がかりにくることはわかっていましたし、決められてもおかしくなかったシーンもありましたが、もっと攻める姿勢を見せていかないといけないです。奪ったボールをただ蹴るのではなく、相手を見てもう少し冷静にできればと思っています。あとは町田らしく、前へ行く姿勢をもっと出せれば良かったです」
–首位であることを意識する部分はあったでしょうか?
「奢る気持ちもなかったですし、3点を取って3点を取られた千葉戦の教訓を活かそうとみんなで話していました。危ないシーンはありましたし、プレーしている自分たちは教訓とすべきことを意識してできたと思います」
○吉濱遼平選手
–今日の試合出場でJ2リーグ通算100試合出場となりました。まずはその喜びの声から聞かせてください。
「シンプルにうれしいですけど、途中出場が多いので、まだまだですし、先発で出たかったのが正直な気持ちです。ただチームが勝ったことは良かったです」
–途中出場でどんなことをしようと考えていましたか?
「やることは変わらないですが、みんなが疲れているので、みんなの2倍は走るとか、(大谷)尚輝のところにボールがくればサポートに回ること、そしてセカンドボールを拾うことを意識していました」
–首位である上に今日の結果で3連勝となりました。
「連勝はしていますが、内容が良いとは思っていません。相手のシュートミスに助けられる部分もありましたし、10人になってからの試合運びも決して良くはありませんでした。誰も満足はしていないですし、落としてもおかしくない試合をしての3連勝なので、細かい部分を見つめ直して、みんなで話して修正をしていきたいです」
○中村祐也選手
–第14節の讃岐戦以来となるリーグ戦出場になりました。試合を振り返っていかがですか?
「試合にまた復帰できたことは良かったと思いますが、個人としてはチームの助けになる動きだったり、チームを落ち着かせながら自分たちの形で試合を進めることができませんでした。ただチームが勝ったことは大きいのかなと思っています」
–試合中はどんなことを意識していたのでしょうか?
「チームのコンセプトは出しつつ、自分の良さを出せるようにと常にそう思いながらプレーはしています。チームが良い時も悪い時もそうした同じことを貫けるようにすることは意識しています」
–今日のご自分のプレーを振り返っていかがですか?
「サイドでドリブルを仕掛けてボールを持ち出した場面もありましたが、ファーストタッチなど、細かいミスを修正しないと、得点につながるプレーはできません。もっと細かいことの精度を上げていけるように突き詰めていきたいです」
以上