○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「今日は夏休み最後のホームゲームとなりましたが、また我々をサポートするために集まっていただき、最後まで熱い声援を送っていただきました。まずはありがとうございました、とお伝えさせてください。昼間から暑い気温でもありましたし、ゲーム前にあった風も試合が始まると落ち着いてしまうなど、どちらにとっても厳しい気象条件下での試合となりました。選手たちからすると、ある意味、言い訳にできる状況ではあったと思いますが、選手たちが言い訳をせずに戦ってくれたことが、最後に勝ち点3という結果につながったと思います。
立ち上がりから、相手を前から押し込み、前からはめる形を作れましたが、もう少しその中でセットプレーも含めて、フィニッシュまで持ち込む形を作れれば良かったと思います。その中で点を取れれば、もう少しゲーム展開は違ったものになったでしょう。ただ一つ点を取れたことが最終的には大きかったのかなと思います。
ハーフタイムに選手たちが帰ってきても、相当暑いという話をしている中で、90分のゲームなので、悪い時間帯、難しい時間帯も来ると思っていましたが、リードしていたからこそ、相手の攻撃を吸収するような時間帯があったと思います。そういうことができたことは最終的に勝利に結びついたので良かったのかなと思います。ただもっと我々らしく、前へ前へという形を作り続けたかったですが、今日のゲームの中では最善を尽くしてくれたと思っています。そういった中で2点目を取れていれば言うことはなかったのですが、逆にまた孝司なんかは次なるモチベーションになるんじゃないかなと思っています。次のゲームに向けて、1日準備期間が短いスケジュールである上に、甲府も暑い気候の中での試合になると思いますが、それでもしっかりとファイティングポーズを取って戦える準備をしていきたいと思っています」
–後半はサイドのスペースを使われる形になっていましたが、吉濱遼平選手を入れての修正はどんな意図があったのでしょうか?
「遼平を入れて、ナカシ(中島裕希)にはサイドに回ってもらって、中盤を5人にするような形にしました。コンセプトとしては変わりはないですが、中盤の4人でのスライドは足が運び切らない中で少し苦しくなっていましたので、なんとかそこを助けるには人の配置を変えた方がいいのかなという意図がありました。
正直、一度もやっていないので、そういう意味では賭けでもありましたが、臨機応変に選手たちが対応してくれて、うまく相手への出所、方向を決めて、プレッシャーをかける形を作ってくれたと思っています。その中で攻撃の回数が減ったかといえば、そんなこともなく、良いところでボールを奪える回数も増えて、そのあとの攻撃の形も出るようになりました。今年初めてのことでしたが、ダメだったら戻せばいいや、ぐらいの気持ちでやりました」
–平戸選手がトップに近い形なのかなと思ったのですが…。
「あまり枚数の話をするのは好きではないのですが、土岐田が真ん中で前に森村と平戸がその前で並ぶ4-1-4-1のような形です。気持ちとすれば、中盤が5枚という形でした。我々の中盤のラインと最終ラインの間に入り込まれていましたし、そこで起点を作られるのが嫌だったので、何をしたらいいのかと考える中で選手たちにやってもらって、うまくはまる形になったのかなと思っています」
–先ほど4-1-4-1はトレーニングではやってこなかったに等しいという話をしていましたが、日々のトレーニングでやっていることのベースがしっかりとしているからこそ、トレーニングではやってこなかったに等しいことをやっても表現できるんじゃないかと思いますが、そういう自信のようなものはあるのでしょうか?
「最初にも話しましたが、コンセプトとしては変わりはないので、何を基準にしてプレッシャーをかけに行くのか、ステイするのか、攻撃でもそうですが、その基準の形はずっと同じ形でやっています。そこはある程度できるんじゃないかと思ってはいましたが、逆に形に引っ張られてしまうとよくないなと思っていましたので、そこは選手たちが臨機応変にやってくれたなと思っています。先ほどの平戸がトップに入ったように見えたのは、形にとらわれるのではなく、ボールに対して高い位置からプレッシャーをかけられる場合はかけに行く。そういうことができていたからこそだと思いますし、スタートの位置を変えることでうまくいったんじゃないかなと感じています」
–今日対戦された大木武さんもそうですし、反町康治さんも清水東の先輩ですが、そういった方々と対戦するときの気持ちはどうなんでしょうか?
「特別意識をすることはないですが、試合をする中でスタイルを持っている監督さんだと思っていますし、そういう中で良い戦いをできればいいなといつも思っています」
–プレーが途切れたときに給水をする際のスタッフの手際の良さが光っていましたし、ハーフタイムの終わりギリギリまでピッチに出てこないことなど、そういったことも監督の方でマネジメントされているのでしょうか?
「給水に関してはスタッフたちがやってくれていますし、選手たちにも浸透していると思います」
–暑さに対しての工夫は何かされていますか?
「トレーニングから引水のことは結構言いますし、天然芝と人工芝では暑さが雲泥の差です。たとえ回数は減らすことはあっても、インテンシティだけは落とさずにやってもらうことはしていますし、全体の総量を減らすようにはしています。もっと良い方法もあるとは思いますが、いまやれる範囲でやれることはやっています」
以上
○FC岐阜:大木武監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「たくさんのサポーターに来ていただいて、胸が熱くなるような声援を送っていただいたのですが、結果を残せずに非常に残念でした。前半は下手をすればもう1点を取られてもおかしくなかったですし、なかなか前にボールが出ませんでした。ボール回しの遅さでかなり後手に回りました。後半は前半よりは少し良かったですが、後半はシュートまで持ち込める場面が少なかったですね」
–後半はコンビネーションの形も作れましたし、サイドチェンジの形も作れましたが、町田のスライドが早かったです。町田はJ2の中でも洗練されたチームなのでしょうか。
「非常にソリッドなチームです。ミシャ(ミシャエル)を入れて打開しようとしたのですが…。ただ少しずつズレているところはあったのですが、そこをうまく突くことができなかったですね」
以上
▽選手コメント
○深津康太選手
–敗戦を喫した栃木戦の教訓を活かそうと臨んだ試合でしたが、試合の入りなどはいかがでしたか?
「前半は栃木戦を思い出すかのように、フワっとした試合の入りだったと思いますが、栃木戦でのことを教訓に気を引き締める形で努力をして戦い続けました。栃木に負けたからこそ、勝てた部分もあったので、あらためてチームが強くなっているなと感じています」
–今日の結果で首位に立ちました。その結果はどう受け止めていますか?
「その結果に対しては自信を持ってもいいと思いますし、これからも1試合1試合自分たちのサッカーをすれば結果がついてくるということも実証できたと思います。1試合1試合戦うことでゼルビアの歴史にとって最高の結果につながると思いますので、また次のゲームにも気を引き締めて臨みたいです」
–今年は敗戦から学んでそれを今後の教訓として活かすサイクルができていると思います。その点はいかがですか?
「フワッとしているときは試合に負けていますし、そういう試合を経験することがチームの成長につながっていると思います。今年は同じ失敗をしないチームになってきたなと思っています」
○土岐田洸平選手
–先発出場となりましたが、どんな気持ちで試合に入りましたか?
「チームが好調だったので、その流れを崩さずに試合に入りたいなと思っていました。タイトな守備を求められていますし、球際の部分はしっかりと戦うことができたと思います」
–後半の途中からは4-1-4-1のシステムになりましたが、ピッチ上の選手たちはどう感じながらプレーしていましたか?
「ぶっつけ本番に近い形でも慌てることはなくできたのではないかなと思います」
–今日の結果で首位に立ちました。その結果を受けて、選手たちの反応はいかがでしたか?
「首位であることは今日だけ喜んで、また1試合1試合大事に戦っていこうという話になりました。浮かれたテンションの選手はいなかったですね」
○森村昂太選手
–決勝点となったゴールシーンを振り返ってください。
「最初は(中島)裕希さんにパスをつけようと思ったのですが、相手に読まれていることが見えたので、シュートとパスの中間のような形になってしまいました。ヒーローインタビューでは『あまりうれしくない』という話をしてしまったのですが、自分の中ではシュートを打った感覚ではない中で打って、相手に当たって入ったことであのような言葉の表現になりました。狙ったシュートでもないので、『入っちゃったの』という感覚でした」
–敗戦を喫した栃木戦の教訓を活かそうというチーム内での意思統一がありましたが、それを受けての試合の入りはいかがでしたか?
「チーム全体としても、ピリピリするぐらいの意気込みでこの試合に臨んでいました。この試合の重要性をそう考えていましたし、相馬さんからも『勝ちたい気持ちの強い方が勝つ!』という話がありました。その中で結構揺さぶられる展開になりましたが、頻繁なコミュニケーションがあったからこそ、無失点でしのげたのかなと思っています」
–後半の途中から4-1-4-1に変えたことでチームが落ち着いた部分もあったのでは?
「今日は中盤の横のスライドがすごく大変な展開でしたし、横のスライドがすごく重要で(吉濱)遼平を入れて途中から4-1-4-1にしたことでめちゃくちゃラクになりました。ベンチワークに助けられました」
以上