○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願いします。
「非常に蒸し暑い、雨の予報が出るような状況にもかかわらず、我々をサポートしに多くの方々に来ていただきましたが、一緒に勝利を喜べないゲームになったことは残念です。まずは勝利を期待して、我々と一緒に戦ってくださり、ありがとうございましたとお伝えさせてください。
試合の方は集中した良い入りから相手のオウンゴールで先制し、前半のうちに2点目を取りました。2-0のスコアは怖い、危険なスコアですが、その中で3点目を取ることができて、一つひとつのプレーでチャレンジすることや球際で相手を上回ってくれて、リードする展開にしてくれました。ただ、ちょっとした流れから追いつかれて勝ち点2を失うゲームになってしまいました。最終的には我々の力がまだまだ足りないということになりますが、その一方で我々の力を見せることができたゲームでもあったと思います。
ホームでこのようなことが起こるのは残念ではありますが、そこまでの状況を招いてしまったのは我々自身の甘さでもあります。最終的には私の甘さということになります。反省すべきことは反省して、次のゲームがまたやってきますので、我々が今日できた戦い、そして、まだまだ我々には成長が必要なことがありますので、全部を埋められるかわかりませんが、少しでも埋めて、次は選手たちと勝ち点3を取れる準備をしていきたいと思っています」
–3-0からの状況で微妙な判定だったと思いますが、3本連続でPKが続くようなことはなかなかないと思います。
「それは私が決めることではなく、レフェリーが決めることです。ツキもないと、勝利は簡単につかめるものではないです。ウチは全部でここまで6回PKを取られていますが、どこか大事な場面でPKに限った話ではないですが、我々にPKがくるかもしれません。判定はシーズンを総じて言えば、トントンになると思いますし、レフェリーの判定でどうこう言っても仕方がないと思います。ただ、そういう流れにしてしまったのは我々の原因にあると思っています。すぐにゲームがありますが、そこばかりに目を向けても、それまでのプレーがダメだったかと言えば、決してそんなことはないと思います。選手たちは素晴らしいプレーをしてくれましたが、そうした流れになった中で踏みとどまる力がなかったということです。最終的に追いつかれる形になりましたが、我々にはまだ成長する余地があるとあらためて思います。同じシチュエーションにはならないと思いますが、まずはしっかりと次のゲームで一つひとつのプレーで90分間、心を込めて戦えるようにしたいと思っています」
–小さな スキはどんなところに生じたのでしょうか?
「3点目が入ってからと、1失点目をしてから同じだったかと言えば、向こうに1点を取られて気落ちした部分があったと思います。4点目を取れたチャンスがある中で、セットプレーでも取り切れませんでしたし、その中で取り切れていれば、1点を取られたところで向こうに火がつくような展開にはならなかったかもしれません。ただ3-1という状況になっても追いつくことは簡単ではありませんが。我々がやらなければならないことは当然あると思っています。ただ、追いつかれたことばかりに目を向けるのではなく、素晴らしい戦いをしてくれた選手たちですし、それを最後まで続けられるようにしなければいけません。3-0になったことで違う部分が出てしまった、ホッとしてしまったのかもしれません。そういった意味では私の後半に向けての選手たちを送り出す形を振り返ると、3点目を取ろうという出し方をしたことで、3点目を決めたことで少しホッとした部分があったのかもしれません。私自身にまだまだ足りないことがあります。どんなゲームでも自分たちのゲームにしていく、勝ち点3に近づけていくには、まだまだやることがあると思っています」
以上
○ジェフユナイテッド千葉:フアン エスナイデル監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願いします。
「感動的な試合だったと思います。選手の努力はこの結果に値したと思います。一時的な0-3というスコアは、両チームとも同じような内容だったため、やや大げさな展開でしたが、大切なことは引き分けることができたことです。順位表で上のチームから偶然ではなく、引き分けたのは大切なことです。彼らは彼らの強みを出してきて、インテンシティ高く戦ってきました。彼らは直線的なサッカーしてきますが、その中でしっかりと守備をすることは難しいです。ただ我々は負けるような内容ではありませんでした。後押しをしてくれたサポーターの方々には感謝しています。0-3で負けている状況にもかかわらず、変わらない応援をしてくれた。応援をしてくれたサポーターに感謝したいと思います」
–指宿選手を投入後、試合の流れが変わったと思います。狙いと彼の評価は?
「矢田選手と指宿選手の2人が流れを変えました。指宿選手はゴールに直線的な関わりをしたかもしれません。ただプレーに関しては矢田選手も関わっていました。矢田選手に言っていることは、ボールを持ったら主役になってほしい、前節の松本戦よりも攻撃的にしてほしいということでした。よくできたと思います。
指宿選手も同じです。相手はラインを上げてきたので、走るスペースが空いていたので、そこにボールを入れて突いていこうという話はしました。実際に彼はそれをうまくやってくれましたし、背負うプレーも得意です。そもそも彼はかなり素質のある選手です。まずは彼自身が素晴らしい選手だと信じる必要がありますし、今日のプレーを見せてくれたように、素晴らしい素質を持った選手です」
以上
▽選手コメント
○井上裕大選手
–結果的には追いつかれましたが、チームとしての強さを見せることもできたのではないでしょうか?
「チームとしてやるべきことを徹底できることが強みですし、それが自分たちのスタイルです。その中で(平戸)タイキがゴールを決めたり、点を取れていることはポジティブな材料なので、それは続けていくべきことかなと思っています。とにかく今日の教訓を活かしていきたいです」
–その教訓になったこととは、具体的にはどんなことですか?
「(2失点目につながるPKまでの流れは)スライドが遅れたことが原因の一つですし、結果的には(深津)康太さんが倒してしまう形になりましたが、結局はカバーがいたのか、という問題もありますし、失点は後ろだけの問題ではなく、中盤も含めてチーム全体が関わってくることです。3点差があったことで勝っていることの甘さが出た可能性もありますし、3点を取っているからとはいえ、出してはいけない甘さです」
–次は首位の松本との対戦ですし、楽しみな部分も多いですね。
「相手は連勝中で勢いに乗っているでしょうし、良い雰囲気で試合をすることができると思うので楽しみです。あの(アルウィンの)雰囲気で自分たちがどれだけできるのか、それが試されます。チーム一丸となって戦っていきたいです」
○森村昂太選手
–1点目は相手のオウンゴールを誘発するような見事なクロスボールを入れていました。
「本当は仕掛けようと思ったのですが、相手が寄せてこない中で良いボールを蹴れたのかなと思います」
–2点目のゴールシーンにも絡んでいました。あの場面を振り返ってください。
「ペナルティーエリア内に入っていける回数は増えてきていますし、どうゴールに絡んでいくかという中でユウキ(中島)さんからのパスもトリッキーな形で相手が予測しない形で入ってきましたが、ナオキ(大谷)にもうまくつなぐことができました。ゴールシーンに関しては、タイキ(平戸)のゴール前での落ち着きが光った形だったかなと思います」
–3点目のゴールシーンについては、いかがですか?
「2列目からスピードに乗っていく形だったので、来ることを信じて入っていって、最終的にパスを出すことができました。相手の股を抜けていく形だったと思います。またタイキが決めてくれて良かったです」
以上