◯試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「今日は3連休の最終日でしたが、非常に遠い熊本での試合に足を運んでくださって、我々をサポートしてくださったことにまず感謝したいと思っております。非常にタフなゲームになりましたが、最後まで走り切って勝ち点3を持って帰ることができました。ファン・サポーターの皆様の思い、エネルギーは選手たちにとって大きな力になったと思います。ありがとうございました。
我々にとっては初めて30度を超える中でのゲームになりましたし、非常にタフな暑さの中でのゲームでした。ただ立ち上がりから前へ出ることを狙っていましたし、熊本さんは我々の前へ出て行く勢いを抑えたいという意図があったと思いますが、我々としては前から奪いに行くという狙いから取ったリスタートで幸先良く先制することができました。
ただやはり次第に出足が遅れ始めていたように、我々は天皇杯を挟んでのアウェイゲームにやってきたことを含めて、コンディションの差が、前半の途中から少し出始めていました。その中で次第に剥がされるようになってきて、1点を取られて後半へ折り返す形となりました。
後半に入ってもう一度、自分たちのボールを奪いに行く部分のメリハリをつけようという話をして選手たちを後半へ送り出したのですが、後半の立ち上がりに点を取られてしまい、追いつかれてしまったことは予想していなかったことでした。ただ追いつかれてからは、熊本さんも少しペースが落ちたと言いますか、お互いにキツさが出始めた中で、前半の途中はほとんど攻撃の時間を作れませんでしたが、後半の途中からは少し我々の時間を作ることができるようになって、そういった中からセットプレーという形でしたが、勝ち越しゴールを奪うことができました。
最後は相手が一人少なくなった中、足をつるウチの選手が多かったのですが、非常にコンディションの差があったなと感じています。ただそういった中でも最後までタフに戦い、よく勝ち切れたと思っています。そうした中、また次も中4日でホームに戻りますが、今回のことをまた一つの糧にしてと言いますか、参考にしながら、次のゲームはもう少し全体のパワーを良い方向に持ちながら勝ちを続けていけるようにしたいと思っています」
–2点あります。週中の天皇杯の鹿島戦では悔しい結果となりましたが、今日の試合では2点差を追いつかれる中で最後はタフに勝ち切ることができました。この試合で勝つためにチームに対して働きかけてきたこと、選手たちに強調してきたことは何でしょうか?また戸高弘貴選手をトップの位置で先発起用しました。その意図や狙いを教えてください。
「まずはこの前の天皇杯のこともありますが、我々にとってはリーグ戦のゲームで、後半戦のスタートとなったホームの栃木戦が栃木さんも9戦ほど勝ちがない時のゲームで、今日の熊本さんも7戦勝ちがない状況でした。リーグ戦の前節は、栃木さんのどうしても勝ちたいというエネルギーに正直飲み込まれた部分もあったゲームだと総括しています。選手たちにもそう伝えていますし、そういうことはやはりあってはならないことです。
天皇杯では対戦相手とのカテゴリーも違っていますし、いろいろな条件を踏まえると、難しい部分もあったのが正直なところでしたが、それとこれとは別の話です。まずはその1試合に勝つことにかける想いで栃木さんには負けていました。今日の試合でそれは絶対にやってはいけないという話をして選手たちにはピッチに立ってもらいました。
選手たちは立ち上がりから非常に勝ちたいという思いを良く出してくれたと思いますし、最後は非常に苦しい状況の中、全員がファイトしていたと思いますが、なんとか勝ち点3に結びつけてくれたと思っています。そういった意味では本当に栃木戦の反省をきちんと消化してくれましたし、これは我々の今後の力となるのかなと思っています。
二つ目の質問ですが、弘貴のトップでの起用は、天皇杯のゲームで非常に良いプレーをしてくれたことが先発起用の理由の一つです。またチェイシングの面でもそうですし、スペースへ出ていくという部分で機動力がある程度は必要になるだろうという意図で、弘貴にはそういったことを期待してピッチに立ってもらいました。
立ち上がりはチェイシングをすることでディフェンスの面で大きな活躍してくれたと思いますが、少し頭上へボールが行ってしまう形が多くて、彼の良さをなかなか出しづらい状況だったとは思います。もう少し落ち着いて、下でピッチを使って、もう少し前へ出て行けるシーンを作れれば、弘貴がもっと活きるシーンが増えてくるのかなと思ってます」
以上
ロアッソ熊本:渋谷洋樹監督 会見要旨
「西日本豪雨で復旧・復興に向けて今でも大変な思いをされている方もいらっしゃると思いますし、被害にあわれた方、残念ながら亡くなられた方へ、お見舞い、お悔やみ申し上げます。2年前には熊本地震もありました。今はそういう方々もいる中でJリーグが開催され、我々は今日ホームで戦いましたが、残念ながら今日はスタートから本当に戦いを挑んでいるのかなというほど、選手たちがプレーをやめるというか、プレーをしないように見える非常に残念な戦いだったと思います。
これはもう、最初の15分間は、ファン・サポーターの方々がお金を払って見にくるような試合ではないなと思いました。こういう試合を見せてしまったことは監督として、申し訳なく感じています。選手たちは0-2になってから気持ちを盛り返してプレーしていましたが、0-2になる前からボールへの出足を早くすること、前へ出て行くこと、一歩二歩でも早くプレーする、タフに戦うことはもっともっと早くからやらないといけないと思います。ただそうやって選手たちが戦ってくれた姿を見て、私自身も思うことがありました。
ハーフタイムには最低限、戦う気持ちを出して、同点に追いついてほしいと話して選手たちを送り出しました。また被害にあった方がいる中でサッカーができる幸せを噛み締めながらプレーしてほしいと伝えて後半に入りました。その中で後半の早い時間帯にエンジン全開で追いついたことは誇りに思います。彼らは0-2から2-2にまで追いつく力を持っているんだと思えました。ただ3点目が試合を決定づける中、我々が押し込めている中で3点目を取るべきでしたが、それを取れなかったことが大きな敗因となりました。
もちろん、試合の入りや2-2になってからもっと勢いを持って3点目を取りに行く気持ち、前への推進力がなかったことがこの結果につながりました。今日の結果を真摯に受け止めて、相手の一番の強みであるセットプレーから3点を奪われたことはとても悔しいことです。我々はつなぎながらボールを動かして点を取るサッカーをやりましたが、その中で2点しか取れずに3点目、4点目を取れなかったのはもっとトレーニングが必要ということです。
タフに戦い、我々がクイックネスを持って戦いたい中で相手がうまく抑え込んでいた部分もあります。我々が良いポジションを取って、攻めようとする中で、そこを相手が抑えてきましたが、駆け引きの部分でも負けていたのかなと思っています。この結果を糧にして、来週から3連戦があるので、来週に向けて準備をしていきたいです。
繰り返しになりますが、最初の15分で戦う姿を見せられなかった。このことに関しては、ファン・サポーターの方々に申し訳なく思っています。残念なゲームを15分を見せてしまったことは、他のゲームの結果でお返ししたいと思っています。ありがとうございました」
以上
▽選手コメント
◯藤井航大選手
–タフなゲームを勝ち切ることができました。まずは勝利の喜びの声から聞かせてください。
「暑い気候の中での試合でタフなゲームになりましたが、みんなで走り切って勝ち切れたことが良かったです」
–決勝点の場面を振り返ってください。
「狙い通りの形で(平戸)太貴が良いボールを上げてくれました。最近はセットプレーで取れておらずセットプレーからゴールを取れると試合を楽に進められるとみんなで話している中で点を取ることができました。自分が取りたいとも思っていました。本当に取れて良かったです」
–2点をリードしたあとのゲーム運びについては、どんな印象をお持ちですか?
「試合の入りが良かっただけに浮き球への処理の仕方やそこから相手にゴール前まで運ばせないことなどが必要でした。失点していることで相手に流れを持っていかれることもありますし、3点目を取ることで試合を決定づける必要があったと思います」
◯森村昂太選手
–つなぐ熊本に対して良いプレスから2点を先行しました。狙いがハマりましたね。
「ここ数試合というか勝てなかった相手は、5バックでガッチリと守ってくるチームで、そうしたチームに対して、町田は弱さがありました。つないでくるよりも、蹴ってくるチームに対して勝てなかったのですが、熊本さんはしっかりとつないでくるので、今日は前からハメていこうと試合に入りました。何度も良い形が出せたのですが、前半の25分過ぎくらいから、少し相手に剥がされ始めて流れが一変してしまいました。そこで中の選手たちで話をしながらやり方を修正できていたら、もう少し楽にというか、試合をうまく進めることができたのかなと思います」
–2点を先行したことで、相手がつなぐよりも、少し縦に速く攻めてきたことで受け身になった印象です。
「受け身になったというよりは、逆に無理して前から行き過ぎたのかなという印象です。選手の中でもこの気温やこの暑さだったので、足が止まってしまった部分があったと思います。最近はそこでうまく歯止めをかけることができていました。町田としては前から行くのが前提なのですが、今は無理だから止めようとうまくコントロールできていてしのぐことができていた。ただそれが今日はみんなが連敗したあとの試合で、前から、前からという気持ちが強かったので、無理なシーンでも行ってしまったかなと思います。そこをうまくコントロールできるようになれば次の試合につながるかなと思います」
–2点リードを追いつかれながら突き放しての勝利。タフさも表現できたのでは?
「苦しい時にセットプレーで得点できて勝てるというのは大事なことだと思いますし、セットプレーでの得点がここ数試合、かなり少なくなっていたので、ここで一つ、セットプレーからの得点で勝てたということはリーグ戦や天皇杯と連敗している中で、自分たちの立ち位置としても、今日は勝たないといけない状況でした。太貴のキックの精度はすごく良いものがありますし、助けられました。ただ、流れの中からでも、もっとチャンスを増やして得点シーンを増やしていければいいのかなと思います」
◯中島裕希選手
–タフなゲームを勝ち切れた勝利の喜びの声から聞かせてください。
「2点をリードした中で1点差に詰め寄られて、後半の早い時間帯に1点を取られる形になりましたが、みんなで焦らずに前に前にチャンスをうかがっていました。セットプレーで逆転まで持ち込めたことが良かったです」
–貴重な先制点となったまずは1点目を振り返ってください。
「普段はあのニアサイドにいくことはないのですが、今日はなんとなくいってみようかなとあのポジションに入っていきました。そう動いたら太貴から良いボールがきました」
–追加点の2点目を振り返ってください。
「太貴がダイレクトで上げてくる中で、良いボールがきましたし、良い動き出しで相手を外すことができました。太貴が良いボールをくれたこと、良い動きだしで相手を外せたことがゴールにつながりました」
–2点差を追いつかれましたが、最後に勝ち切ったことは今後に向けて、大きな勝利となりそうですね。
「こうして最後に勝ち切れたことで成長を実感していますし、みんなが鹿島に1-5で敗れたという悔しさをぶつけて試合に入ったと思います。最後まで踏ん張って勝てたことは今後の自信にもなると思います」
以上