○試合後の記者会見:相馬直樹監督
–まずは試合の総括をお願い致します。
「非常に良い天候に恵まれたホーム開幕戦になりましたが、9000人に迫るたくさんの方々に集まっていただきました。最初のバス入りから我々を勇気づける声援を送ってくださったことに感謝しています。なかなか昨季はホームで勝てませんでしたが、今季は幸先よく勝利でスタートすることができました。皆さんの『今年こそは』という声援や想いが選手たちや生き物であるチームにも伝わった結果なのかなと思います。
ゲームの方は風がかなり強い気象条件下でお互いに風に対して気を使う展開だったと思います。大宮さんも石井さんが監督になられて、縦への意識が強いチームになっていたため、上のボールが多い展開になっていました。前半は風上の中で前向きにボールを取れる展開を作りながらセットプレーで先制点を取り、ボール奪取からのショートカウンターで2点目を取って折り返すことができました。前半は陣形がコンパクトだったことも含めて選手たちは良い試合をしてくれていました。
後半は風下の展開となり、大宮さんも圧力をかけてくる中で、次第にセカンドボールを拾われる展開が増えていきました。またラインもコンパクトさを失う展開になっていました。前がかりになっている大宮さんに対して、何度かチャンスを作る中で(鈴木)孝司にもビッグチャンスがありました。そうしたチャンスを決め切ることが大事になると選手たちに話して後半を迎えていましたが、チャンスを決め切らないと2-0から難しい展開に陥りがちです。
昨日のJ2でも2-0から2点差を追いつかれる試合が2試合もありましたので、そうした難しさがある中で、3点目を取ることも大事です。また、点を取れない中でどうメンタリティーをコントロールしていくか。そういった難しい試合を突きつけられた試合でもあったと思います。
昨年のホームゲームでも最後に追いつかれることや、最後にうっちゃられたりする試合が多かったのですが、2−2に追いつかれた中で一度突き放し、勝利に持ち込んでくれた理由として挙げられることは、選手たちへ今までとは求めてきた基準を変えるよと話している中で、それを選手たちが覚悟を決めて90分間を戦い抜いてくれた、その結果かなと思っています。
先ほども申しましたが、追いつかれることは良くない展開ですが、追いつかれた中でも3点目を取らせずに、勝ち越し点を取ったことは自分たちが前に出ることにつながると思います。もちろん反省点はありますが、選手の成長を感じながら次に進んでいけると思っています。あらためて、たくさんのサポートに感謝申し上げます」
–途中からドリアン バブンスキー選手を起用し、終盤には鈴木孝司選手をボランチに配置しました。その意図と効果を聞かせてください。
「ドリアンに関しては、後半は風下でボールが奥まで行かずに、相手の両CBにバチンと跳ね返される場面が増えていたことでなかなかセカンドボールを拾えていませんでした。前半は相手のCBが下がりながらの対応を強いられる形に持ち込めていましたが、後半は前向きにボールを拾えない展開になっていました。その中でドリアンを起用したことにより、相手に自由にやらせないことで前でマイボールになる回数が増えたかなと思います。ドリアンにはゴール前に入る回数を作ってほしいと指示を出した中で、ゴール前まで入っていくシーンを作れていました。今日に関しては彼のポストワークとランニングのプレーをしてほしいと期待して送り出しました。その中で攻撃の時間を増やすことができました。3点目はセットプレーの形からでしたが、前でポイントを作れたことがゴールシーンにつながったと思っています。孝司のボランチに関しては、アクシデントもありましたので、緊急でボランチに入ってもらう形になりました」
–シーズンの目標を6位以内に定めている中で、ホームのサポーターに向けて、今季は違うぞという意思を示すホーム開幕戦だったと思います。その中で違いを見せられたと思う部分をあらためてお聞かせください。
「2-2まで追いつかれたことで見ている方々は『またか』と思ったかもしれません。それで終わらなかったことがすべてです。いろいろな部分で選手たちが昨年とは違うということを思いながら、日々のトレーニングを積んでいる結果ですし、それは決して目に見えるものではないかもしれませんが、そうした姿勢がずっと続いていれば、追いつかれるようなこともなかったと思います。それでも、前に出る姿勢を出して、最後まで守り切ることができました。ただお互いにそのほかにもビッグチャンスがありましたから、相手のそれが決まらなかったということは多少のツキがあったのかもしれません。そういったことを含めて、今年は違うぞ、ということをお見せできたと思います」
以上
○大宮アルディージャ:石井正忠監督 会見要旨
–まずは試合の総括をお願い致します。
「今日の試合は前半を0-2というスコアで折り返しましたが、後半はまず1点ずつ追いつくということを話して、ハーフタイムに選手たちを送り出しました。まずはしっかりと追いついてくれましたし、後半のほうが当然チャンスはあったので、逆転しようというつもりで戦っていましたが、それができずに非常に残念な結果に終わってしまいました。
今日は自分たちのサッカーをやらせてもらえなかったです。町田さんのハイプレッシャーやセットプレーの精度が非常に高かったです。ただこれからもこういうタフな試合が続くと思うので、それに打ち勝つようなチームをまだまだ積み重ねていかないといけないかなと、あらためて感じました。
今日は多くのサポーターの方々にも来ていただいて、声援ではホームゲームのように私たちをサポートしてくれました。その後押しもあって、後半は追いつけたと思っています。ファン・サポーターの方々に勝ち試合を見せられなくて、本当に残念な気持ちでいっぱいです」
–前半は結果だけでなく内容でも苦しくなってしまいましたが、その原因は?
「ウチがボールを回す展開よりも、相手のプレッシャーが非常に速かったです。そして、セカンドボールを相手がほとんど拾える状態だったので、そのあたりの戦い方が町田さんは徹底しているなと感じました。もっとシンプルに切り替えて相手の背後を取るようなプレーをしても良かったんじゃないかと思いますし、前半の途中から切り替えられなかったです。そういう指示を出せなかったのは、私の責任だと思っています」
–町田の平戸選手は彼がトップチーム昇格1年目で石井監督が指導にあたっていると思います。今日の彼のプレーを見て、何か感じたことはありますか?
「彼は鹿島にいるころから能力のある選手でした。さらに町田さんで力をつけて、レギュラーも獲得しています。その持っている力を十分に発揮していると思います」
以上
▽選手コメント
◯平戸太貴選手
–ホーム開幕戦での勝利おめでとうございます。試合を振り返っていかがですか?
「今日もセットプレーから2アシストをして、勝利に貢献できたことは良かったのですが、もっと流れの中でボールに絡んでその中でゴールを決めることやアシストする場面を作れれば、もっと個人として成長できるのかなと思います」
–2点差を追いつかれて、心が折れそうになったと思いますが……。
「2-2になって攻め込まれていましたが、耐えていればチャンスがくると思っていました」
–3点目のアシストは狙いどおりですか?
「3点目のアシストは狙いどおりです。あの位置にボールを落として、何か起こればいいなと思っていました。狙いどおりの形です」
–昨季は野津田で名古屋と3-4で打ち合うような試合がありましたが、今日の試合は勝ち切ることができました。昨季とは何が変わったのでしょうか?
「昨年よりもトレーニングをしていますし、監督からも厳しい要求が出ています。細かいことの積み重ねがこのような勝ち切れる試合に出ているのかなと思います」
◯鈴木孝司選手
–チーム2点目となったゴールシーンを振り返ってください。
「枠にシュートをもっていけば何かが起きるなと思っていました。シュートはニアサイドを狙っていました」
–一方で後半にもビッグチャンスがありました。
「狙いどおりに蹴れましたし、太貴からのパスも良かったので、あとは自分が決めるだけでした。あのシーンがあったことで外すときもあれば決めるときもあるのがサッカーだと思いました。2本のチャンスがきたら、そのチャンスを確実に決められるように突き詰めていかないといけません」
–ホームで勝てない時期が長かった中で、久しぶりにホームで勝つことができました。
「ファン・サポーターの方々にはお待たせしましたが、久しぶりにホームで喜びを分かち合うことができてうれしいです。これからも1試合1試合、一つひとつを大事に戦うことが重要です。少しでも気を抜いたらいけないという雰囲気がチームの中にもあります。それが勝利にもつながっていると思います」
◯中島裕希選手
–久しぶりのホームでの勝利となりました。まずはその喜びの声から聞かせてください。
「昨年から長く勝てておらず、開幕戦に勝って、ホーム開幕戦に突入した中で絶対に勝ちたい気持ちで臨みました。悪い流れも断ち切りたいと思っている中で、苦しい展開でしたが、最後は自分のゴールで勝利に持ち込むことができてうれしいです」
–前半は試合の入りから良い内容で戦えていましたね。
「前半は結構プレッシングにも行けていて、攻撃も奪ったボールがチャンスにつながり良かったのですが、後半は運動量が落ちたことでプレッシングに行けずに後ろが重たくなってしまいました。もう一度、ギアを入れ直して、後半のような戦いを前半からやっていけるようにしたいです」
–決勝点につながるFKを獲得したのは中島選手でした。
「相手が2点を取って勢い良く来ているときは前に押し返す力は必要ですし、その起点となる動きをあの時間帯にできたことは良かったと思っています」
–ゴールを決めたあとはゴール裏のサポーターの前まで行きました。
「逆転ゴールでしたので、自分もすごく興奮をしましたし、『やってやった』という気持ちがそうさせたのかもしれません」
◯FWドリアン バブンスキー
–J2、そして野津田デビューを果たした感想はいかがですか?
「雰囲気はファンタスティンクでしたし、エキサイティングな試合ができたと思います。サポーターの後押しが、自分たちの勝利する後押しになりました。終盤に選手たちが体力的に疲れている中でも、ファン・サポーターの方々が応援をしてくれたことによって、メンタリティーの部分で支えてくれました。選手たちが最後まで走り切る原動力となりました。このチームでプレーさせてもらう機会を与えていただき、うれしかったです」
–71分に出場したときは2点差を追いつかれた直後でした。
「難しい状況だったと思いますし、2-0からあれほど短時間で追いつかれるということは予想もしていませんでした。ただサポーターの後押しと、そこから攻め続けた、攻め切った結果が勝利につながったと思います」
–今日は何を表現できたと思いますか?
「自分の役割は終盤のハイボールの競り合いでした。そこでチームの助けになるプレーができたと思います。あとはルーズボールへのチェイシングを意識してプレーしました。それもチームとして最後までしっかりやり続けられたと思います。また自分がそういう場面に関われたことをうれしく思います」
–次の試合に向けての抱負をお願いします。
「もちろんチームが勝利すること、勝ち続けることが第一です。自分としては出場時間を少しでも増やすこと、そして点に絡むことが目標です」
以上