【アカデミー】U-14 フランス遠征レポート|5〜6日目

FRANCE TOUR REPORT
フランス遠征レポート
5〜6日目|リヨンキャンプ

大会前、世界基準への挑戦

FC町田ゼルビアジュニアユース(U-14)は、5/16〜27にかけてフランス遠征を実施しています。
16日〜21日までは、アカデミーパートナーシップを締結しているオリンピック・リヨンの施設をお借りし、チーム強化と大会に向けた調整を行います。
その後リールへ移動し、バジューで開催される「Tournoi International U14 AS Baisieux」に参加します。
本日は、遠征5~6日目のキャンプレポートをお届けします。

 

5日目|大会前最後の実戦へ

5日目は、朝食後に勉強の時間を設けるところからスタートしました。
海外遠征中であっても、サッカーだけに向き合うのではなく、勉強にも真剣に取り組む。ピッチの上で成長するために、日々の生活や学びにも責任を持つ。
選手たちは、サッカー選手である前に一人の中学生として、限られた時間の中で自分たちのやるべきことに向き合いました。

 

その後、午後のトレーニングマッチに向けてホテルでミーティングを実施。前日同様、トップチームの選手たちも利用するGroupama OL Training Centerで昼食をとり、試合会場であるComplexe Sportif Saint Exupéryへバスで移動しました。

リヨンの街を抜け、試合会場へ向かうバスの中。
大会前最後の対外試合を前に、車内にはどこか引き締まった空気が流れていました。

相手は、リヨンU14と同じリーグに所属するVillefranche U14。
20分のゲームを3本行い、最後には大会を想定したPK戦も実施しました。

試合は、1本目を3-0、2本目を0-1、3本目を0-0。合計3-1で勝利しました。

結果として勝利を収めることはできましたが、ピッチの中では、海外の選手を相手にしたからこそ見えた成果と課題がありました。スピード、フィジカル、球際の強さ、判断の速さ。日本での試合とは違う圧力の中で、選手たちは一つひとつのプレーを通して、自分たちに何が通用し、何が足りないのかを肌で感じていました。

 

ホテルに戻って夕食をとった後は、選手それぞれがこの日の試合を振り返りました。

できたこと。
うまくいかなかったこと。
相手と向き合って初めて分かったこと。
そして、明後日から始まる大会に向けて変えていくべきこと。

選手たちは、感じたことを自分の言葉でサッカーノートに書き出し、大会へ向けてもう一度、自分自身と向き合う時間を過ごしました。

冨士原選手コメント

「ヨーロッパの選手に対して、自分が何ができるのか、逆に何が通用しないのかを知るための試合でした。相手にはスピードとフィジカルがあり、五分五分のロングボールでは通用しないため、より正確なキックであったり、そこまでのルートを変えることも頭に入れなければいけないと思いました。
ドリブルでの侵入だったり、1対1の部分は通用したので、そこは引き続き自信を持って取り組んでいきたいです。
浮き玉処理や相手の状況が良いときに無理に奪いに行ってしまって、入れ替わってしまうシーンが何度もあったので、フィジカルや体格で劣る時こそもっと頭を使って守備をしたいと感じました。」

試合直後の言葉には、手応えと悔しさの両方がにじんでいました。
通用した部分を自信に変え、通用しなかった部分を次への課題に変える。大会を前に、選手たちは確かな刺激を受けています。

 

6日目|リヨンでの最終調整

6日目の午前中は、スタジアムに隣接するOLストアでショッピングを楽しみました。

店内には、レプリカユニフォームやトップチーム選手着用モデルのトレーニングウェア、マグカップやキャップなど、数多くのOLグッズが並んでいました。
選手たちは商品を手に取りながら、じっくりと品定め。自分への記念、家族へのお土産、仲間との会話。ピッチを離れた時間には、遠征中の中学生らしい表情も見られました。

午後は、リヨンU15のルドーコーチ、ティムコーチにトレーニングを実施していただきました。

慣れないメニュー、聞き慣れない言葉。
最初は戸惑う場面もありましたが、選手たちはコーチの声に耳を傾け、身振りや表情から意図をくみ取りながら、積極的にトレーニングへ取り組みました。

言葉がすべて通じるわけではないからこそ、仲間同士で声を掛け合う。
分からないから止まるのではなく、見て、聞いて、感じて、動き出す。

大会前日ということもあり、トレーニングは約1時間の実施となりましたが、選手たちにとっては、フランスの指導やトレーニング環境を直接体感する貴重な機会となりました。

 

その後は、OLアカデミーのレストランで、今回のリヨンキャンプ最後の食事をいただきました。

毎回、温かく食事を準備してくださったシェフへ感謝の気持ちを伝え、選手たちはOLアカデミーの施設をあとにしました。
数日間を過ごした場所を離れる時間には、少し名残惜しさも感じられました。

 

昼食後には、先日と同様、齋藤大雅選手、松本悠介選手、串田颯斗選手の3名に加え、GKの下田一心選手がリヨンU14のトレーニングに参加しました。

2回目の参加となった選手たちは、前回よりも表情に落ち着きがあり、自分からボールを呼び込む姿、現地の選手に声をかける姿、積極的にプレーへ関わろうとする姿が見られました。

リヨンの選手たちのプレースピード、身体の使い方、ゴールへ向かう迫力。
その中に入ったからこそ、選手たちは多くのものを感じ取っていました。

串田選手コメント

「2回目の練習参加で慣れてきたこともあり、たくさんボールを呼んで、たくさんボールに関わることができました。その中で、自分の技術がまだまだであることも痛感しました。
普段より遠くにボールを置くこと、うまく手を使うこと、ボールを隠す技術が大切だと思いました。この遠征を通して、体格差がある相手に対して、どのようにすれば勝つことができるのか、正確な技術を発揮することができるのかを掴んでいきたいです。
また、このような環境で何よりも大切なことは、遠慮しないことだと感じました。リヨンの選手たちは、少し強引でも自分で入っていくようなプレーを選択する選手が多かったです。僕ももっと貪欲に、前に入っていくようなプレーを増やしていきたいです。」

 

松本選手コメント

「攻撃ではいつも通りにプレーできました。ただ、守備の時にボールを取りきれないことが多く、そこに日本との差を感じました。
リヨンの選手たちは、うまく手を使いながら、ボールを触られないところに置くことがうまかったです。特に中盤の選手たちはそういうプレーが上手く、自分にも必要な技術だと感じました。
強く寄せられた時やタッチミスをしてしまった時には、相手に触られないところにボールを置き、判断を変えられるようなプレーを身につけていきたいです。」

 

下田選手コメント

「シュートスピードやパスのテンポが、日本とは違うと感じました。特にポスト横やサイドからの速いライナーのクロスへの対応が遅れてしまいました。ただ、立ち位置を修正して対応を工夫することで、徐々に対応できるようになっていきました。
また、リヨンの選手たちは無回転やライナー、カーブやループなど、シュートの球種が多いと感じました。特に無回転シュートが多く、弾いてしまう可能性があるため、仲間とコミュニケーションをとって協力して守ることがより必要だと感じました。
裏に抜けてくるボールなどに対しても、早い段階で相手を見極めて、能力差を考慮した対応を考えなければいけないと思いました。今日の練習参加で感じたことを、明日からの大会に繋げていきたいです。」

 

齋藤選手コメント

「前回参加した時よりも、ボールに関わる回数を増やすことができました。ただ、ドリブルとパスの判断であったり、オンの部分での質がまだまだであると痛感しました。
横の動作については、相手もついてこられず、自分の中でやれるという自信になりましたが、自分の力で壊しにいくことがまだまだ足りないと感じました。
リヨンの選手たちの、少し強引でもシュートまで持っていく強さは、参考にしなければならないと思いました。明日からの大会では、ゴールやアシストでチームに貢献できるように、積極的に仕掛けていくことを意識したいです。」

4名のコメントからは、それぞれがピッチの中で感じたリアルな学びが伝わってきます。

通用したこと。
まだ足りないと感じたこと。
日本ではなかなか味わえないスピードや強度。
そして、その中でも自分から関わりにいこうとする姿勢。

リヨンでの数日間は、選手たちにとって単なる準備期間ではなく、自分自身の現在地を知る時間でもありました。

そして現在、選手たちは「Tournoi International U14 AS Baisieux」の舞台で、世界の同世代との真剣勝負に挑んでいます。

リヨンで感じたスピード、強度、判断の速さ。
その一つひとつを力に変えながら、ゼルビアU-14は大会のピッチに立っています。