MATCH INFORMATION

【試合結果】高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2025 東京 T3リーグ 3位決定戦 vs 関東第一B

FC町田ゼルビアユースB
2(PK4) - 2(PK2)
関東第一B
得点
4分 34髙橋力斗
88分 30石原こたろう
概要
□会場・拓殖大学八王子国際キャンパスサッカー場
□時間・18:15kickoff

<メンバー>
【先発】
GK
31小澤瑶向

FP
12吉城寺朝仁、14谷口碧生、25小林羚琉、27奥山瑛人、28牧田朝陽、29福留一翔、 30石原こたろう、34髙橋力斗、37小椋礼應、40駒形琳大朗

【ベンチ】
23髙橋春樹、24武岡大地、26船戸瑠心、33竹内遼太朗、39武眞音、43関川直純、45岩川真己、46林幹大、48於保颯介

【交代】
69分 12吉城寺朝仁→43関川直純
78分 29福留一翔→24武岡大地
78分 25小林羚琉→48於保颯介
85分 14谷口碧生→33竹内遼太朗

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<レポート>
【試合前】
T2リーグへの昇格の可能性が残るこの試合。
リーグ最終戦(東京実業戦)やJユース(仙台戦)での悔しい経験をしている選手が多く出場するこの試合で、その時の経験を活かす絶好の機会に恵まれた。
今回の対戦相手は関東第一Bチーム。
T3リーグBブロックにて6勝3分の無敗で終えており、失点6はリーグ最小の堅守を誇る。
相手のカウンターを警戒しつつ、堅い守備をこじ開けられるかがポイントになりそう。
小林コーチは「勝てばT2リーグへの昇格の可能性が残る。
今日が俺達にとっては1番大事な試合。
ここで結果を出して、他力ではあるが昇格の可能性を残そう。そのために、今自分達のできる100%を出そう。」そう選手達に話すと「試合に出る出ないは関係ない。全員で相手を上回る必要がある。アップから雰囲気を作って試合に入ろう。」と、全員で闘うことを協調した。
肌寒いなか、多くのファン・サポーター・保護者が見守る中、熱戦はゼルビアのキックオフで開始された。
※45分ハーフ

【前半】
ゼルビアのキックオフで始まった試合は、立ち上がりから主導権争いの攻防が繰り広げられる。
そんななか、試合を動かしたのは髙橋の左脚だった。
4分、小林が倒され相手PAすぐ右外でFKを獲得する。
このFKを高橋が直接ゴール右上角に決め先制点を奪う。
ここから勢いに乗りたいゼルビアだったが、お互いにDFラインからのビルドアップを行いながら前進するため、中盤での激しい攻防戦となり、両チームともにゴール前へ迫る展開となる。
先ずは16分、ゼルビアは相手陣内でボールを奪いショートカウンターを発動。
中央から奥山がドリブルで進み右サイドへ展開。吉城寺が中に切り込みゴールに迫るものの守備陣に阻まれる。
逆に21分、相手陣内でボールを奪われると、縦パス1本でDFライン裏にボールを出されてしまうが、小澤が判断良くPAを飛び出しクリアー。
30分、牧田がインターセプトし、そのままドリブルで持ち上がり攻撃参加。
相手陣内左でファールを受け左FKを得る。
このFKはニアで弾き返されてしまう。
前半終盤の42分、相手のカウンターから左サイドで同数になってしまう。最後は深い位置からの鋭いクロスが上がるが、小澤が正面でガッチリキャッチ。
お互いにゴールへ迫るシーンは作るものの決定機らしい決定機は多くはなく、1-0でリードのまま前半を終える。

【ハーフタイム】
小林コーチから攻守に修正箇所を伝えると「相手はより前に出てくるので、相手をよく見てプレーしよう。受けるのではなく自分達から仕掛けよう。」と、選手を改めて引き締めて送り出したが、後半立ち上がりから相手の猛攻を受けてしまう。

【後半】
関一のキッキオフで開始すると、セカンドボールへの出足などで後手を踏んでしまう。
48分、小林の前線のプレスから駒形が相手陣内深くでボールを奪い、相手ゴールに迫る。
しかし、ここからボールを奪われると相手のカウンターを受けてしまう。
相手陣内左サイドから逆サイドの右サイドにボールを展開されると、相手のカットインのシュートは小澤が好セーブで凌ぐ。
しかし50分、またも右サイドにボールを展開されると、カットインからファーサイドに決められ同点にされてしまう。
すぐさま反撃に出たゼルビアは53分、右サイド深くで小林が起点を作り、吉城寺に繋ぐ。これを吉城寺が縦に突破しニアの駒形へ。駒形がチャンスを迎えるもシュートは枠を捉えることができない。
引き続き相手の攻勢を受けてしまうゼルビアは60分、左サイドのDFライン裏へスルーパスを出されてしまい小澤と一対一に。ここを小澤が足で防ぎ決定機を抑える。
その1分後となる61分、右サイドで縦にフワリとしたボールをDFライン裏に落とされ、再び小澤が一対一になるも、またも小澤のビッグセーブ。
なんとかギリギリのところで防ぎ続けていたが続く62分、左サイドを突破されてしまい、相手に勝ち越し点を奪われてしまう。
ゼルビアはここから流れを再び奪い返し反撃に出る。
68分、右CKを得るとファーサイドへボールを蹴り込む。これを石原が折り返し小林が飛び込むが得点ならず。
なんとか追いつきたいゼルビアは攻撃の勢いを加速するべく、69分に吉祥寺から関川へ。
さらに78分には前線から攻守に奮闘していた小林に変えて於保。さらに福留から武岡に入れ替え両サイドを活性化させる。
さらになりふり構わず攻め立てるゼルビアは武岡のロングスローも使い相手陣内に押し込む。
85分、キャプテンの谷口を下げ、竹内を前線のターゲットとして送り込みパワープレーを開始。
その直後には左サイドから武岡のロングスローをニアで逸らし、ファーサイドに飛び込んだ於保がヘディングで狙うがわずかに枠の右へ。
この執念とも言える猛攻が実ったが88分、右サイド深くでスローインを得ると武岡がロングスロー。
これをニアで竹内が後ろへ逸らし、最後は石原がヘディングで押し込み土壇場で同点に追いつく。
試合はこの後もお互いに決勝点を狙ったが、アディショナルタイムの2分も含めて動かずPK戦へ。
関一の先行で始まったPK戦は1本目を小澤が右に飛び、コースを読んでいたがわずかに触れず。
お互いに3人目まで決め切ると、関一4人目を小澤がセーブ。
町田は4人目の牧田が右角に決めると、関一5人目を小澤が右に飛び、再びブロック。
PK戦を4-2で勝利し、T2リーグ昇格への可能性を残した。

試合前のミーティングで小林コーチが話した通り
ピッチ上で最後まで諦めずに闘った選手やベンチで声を出し続けた選手。
自分たちのサッカーを捨て、勝利のためになりふり構わず、パワープレーを敢行したスタッフの勝利への執念。
応援に駆け付けた保護者やファン・サポーター。
全員が一丸となって「全員で相手を上回る」ということを体現できた結果だった。

FC町田ゼルビアユースへのサポートありがとうございました。
引き続き、みなさまのサポートを何卒よろしくお願いいたします。