MATCH INFORMATION

【試合結果】高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2025 東京 T1リーグ第13節 vs 実践学園

FC町田ゼルビアユース
2 - 1
実践学園
得点
9分 11林夏生
80分 7原櫻太
概要
□会場:NICHIBUN SAKURA FIELD
□時間:18:00kickoff

<メンバー>
【スタメン】
GK 
1末永幹人
FP
2佐藤理宇、4佐藤智風、5森高優、6荻野凱、7原櫻太、8関大翔、9西川瑞希、11林夏生、19安田龍都、20有馬佑賀

【ベンチ】
3間正大樹、10武田翔琉、13西尾心、15杉原風我、16飯嶌蓮、18岡力輝斗、22熊谷瑛志、31小澤瑶向、42橋田琉佳

【交代】
73分 19安田龍都→10武田翔琉
89分 9西川瑞希→13西尾心

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<レポート>
【試合前】
前節、駒澤大学高から勝利をもぎ取り連勝を達成したゼルビアは、今節も一戦必勝で闘う。
連戦となる今節は実践学園をホーム「NICHIBUN SAKURA FIELD」で迎え撃つ。
試合前のMtgで中山監督は「自分達は毎試合決勝戦のような意味合いになる。首位にいるとつい守りに入ってしまうことがあるが突き放すつもりで試合に臨もう。
難しい試合になるのは充分予想できる。全員が100%のプレーを攻守にやっていれば、必ず漏れはない。
ただ、誰か1人でも100%でやらないと他の仲間に負担がかかる。
全員で闘わないと優勝は絶対ない。勝点3を取るために全員がチームのためにできることをやろう。」と、選手にチーム全体で闘うことを伝えると
キックオフ直前にも「仲間に勇気を与えられるようなコミュニケーションをとろう!」と選手に声をかけた。
まさに激闘となったこの試合は18:00にゼルビアのキックオフで開始された。
※45分ハーフ

【前半】
立ち上がりの1分、自分たちのミスから相手にボールを渡してしまうと、中央からいきなり決定的なシュートを打たれるが、末永が好セーブで凌ぐ。
スコアを先に動かしたのはゼルビアだった。
9分、自陣からのカウンターを発動させる。
左サイドを林が縦に突破し、PAにカットイン。右足を振り抜きファーサイドに決め先制に成功する。
その後は、攻守に入れ替わりの激しい展開となっていく。
戦前のMtgで中山監督が選手に伝えたように、実践学園の攻守の圧力により、試合の勢いを実践に持っていかれてしまう。
実践はゼルビアのビルドアップに対して、勢いよくプレスを仕掛け、ボールを奪うと素早くPAを目指して前進をしてくる。
これに対して、ゼルビアの攻撃は単発のカウンターで応戦する形が多くなる。
16分にもカウンターで左サイドを林がドリブル突破。グラウンダーのクロスをニアの西川に送るとスルー。
後ろにフリーで飛び込んだ原が決定機を迎えるが相手GKに防がれ追加点のチャンスを逃してしまう。
続く22分には中央で関がボールを持つと左の林へ。
林はPA内に左サイドから切り込むと原を経由して右の安田へ。
安田はドリブルからシュートを放つが枠の外。
決定機を決めきれないでいると、実践にも決定機を作られてしまう。
38分、相手のカウンターを受けると、左サイドからグランダーのアーリークロスを中央に出されてしまう。
ここを佐藤(智)が相手と競りながら対応すると、最後はPA内で勇気を持ってスライディングで相手に当てながらカットしゴールキック。
非常に技術のいる好プレーでチームのピンチの眼を摘んだ。
今度はゼルビアにもチャンスが訪れる。
43分、右サイド中央のスローインから細かくテンポよくバスを繋ぎ前進すると安田がドリブルで仕掛ける。
最後は左の林につなぎ、林がカットインからシュートを放つがわずかに枠の外へ外れてしまう。
その後も相手の勢いを受けるが、守備陣は各所で身体を張り、前線の西川と原も縦パスやルーズボールの争いに一歩も引かず流れを手繰り寄せるために身体を張り続ける。
お互いに譲らない激しい試合は1-0で前半を終える。

【ハーフタイム】
相手チームの選手からも「まだまだいけるぞ!」と声が出ており、先制した状況とは思えない試合展開。
中山監督は選手達に「臨機応変にやろう。守備陣の頑張りで今は耐えている。次の1点が絶対大事になる。」と伝える。
他会場で試合をする2位のFC東京U-18Bも勝っている状況を考えると、自分達も勝点3を掴みたい。

【後半】
前半同様に立ち上がりは相手のペースで試合が進む。
相手のロングボールやロングスロー、素早いカウンターなど実践の気持ちと勢いのあるサッカーになかなかリズムを掴めない。
すると58分、左サイドを突破され、グラウンダーのクロスをニアで合わされ同点となってしまう。
会場に多く駆け付けた実践の応援席からも大きな歓声が上がり、会場の雰囲気も実践へと傾いてしまう。
なんとか流れを引き寄せたいゼルビアは73分に安田に代えて武田を投入する。
武田は中央で起点を作り、ゼルビアの攻撃に緩急と落ち着きをもたらす。
速攻を仕掛けていた場面でも勢いを一度止め、左右にボールを動かし、相手の穴を探り始める。
また、DFラインや関・有賀も縦パスで中央の西川と原を使いはじめ、両サイドバックもインナーラップなどで、中央に起点を作り始める。
すると、この効果があったのか、サイド攻撃から勝ち越し点が生まれる。
80分、これまで中央を使う攻撃の回数が増えていたからなのか、佐藤(理)が左サイドでボールを持つとボディフェイントで相手を剥がし、縦に突破。
中央の原へクロスを送ると、胸トラップから落ち着いてネットを揺らし勝ち越し。
この得点には観客席だけでなく、ベンチからも歓声が上がる。
その後もゼルビアはボールを持つ時間が増えはじめ、主導権を握り始める。
最大のピンチは82分に訪れる。
左サイトからのクロスを中央PAすぐ外で処理しようとすると手に当たってしまいハンドの判定。
このFKから強烈なシュートを打たれるが、末永がパンチング。こぼれ球の混戦も全員で弾き返し、相手に得点を許さない。
ゼルビアはコーナースポットあたりで時間を上手く使いつつ、ボールサイドに人数をかけ、攻守の切り替えも早く、相手の前進を阻み続け試合終了。

全員が球際での攻防や攻守に奮闘し、自分達のサッカーができないなかでも掴み取った勝点3。
試合後に中山監督も「大きな勝利だった。」と語るように2位FC東京U-18Bとの直接対戦へ弾みをつける試合となった。


FC町田ゼルビアユースへのサポートありがとうございました。
引き続き、みなさまのサポートを何卒よろしくお願いいたします。

【次節】
高円宮杯 JFA U-18サッカーリーグ2025 東京 T1リーグ第14節
日程・2025年9月28日(日)16:00キックオフ
対戦・FC東京B
会場・東京ガス武蔵野苑多目的グラウンド