○試合後の記者会見:相馬直樹監督
「ここ熊谷まで町田から我々のサポートをしに、一緒に戦いに来てくれた方々にまずはありがとうございましたとお伝えさせてください。かなりアウェイな状況だったのですが、そういった方々のエネルギーというのは、苦しい時間帯が非常に長かったのですが、そういう中でも選手たちを戦わせてくれたことにつながりました。ありがとうございました。
本当は一緒に喜びたかったのですが、最後にうっちゃられる形になってしまい、非常に残念です。それでも、いま選手たちに話をしてきたように、ここ9試合が負けがない中、リーグ戦の戦いの中で負けが来ないわけはありません。今日、本当に選手たちはスタートからよく戦ってくれたと思っていますし、そういう中で敗戦を喫する形になりました。
選手たちは最後までよく粘って戦ってくれましたし、勝ちに持っていくことが苦しい流れになってしまいましたが、その中で最後に押し切られてしまった、うっちゃられてしまう形になりました。ただ頭を下げるようなことはなく、自分たちのやりたいことができていた時間帯は十分にあったので、今後にしっかりと切り替えてやっていくという話を選手たちにしてきました。
毎試合毎試合、我々にとって良いものが手に入るわけではありません。しっかりと今日のことは今日で終わらせて、また次の試合を迎えられるようにしたいなと思います」
–今日は左サイドバックの小島選手が久しぶりに出場しましたが、最終ラインの出来の全体感はどう感じていますか?
「前半の最初に少し全体的なコンパクトさをうまく取れなかったのですが、攻撃の時間が長かったことも含めて、我々のベンチの前でもありましたし、修正して前半は終えられたかなと思っています。後半は反対側にいって、なかなかコンパクトさを出せない場面が続いてしまったのかなと感じています。そうなったのは小島だけが原因ではないと思っていますし、チーム全体を含めてだったと思います」
–時間帯は当然あると思いますが、前半はかなりスペースに出ていく形で、後半は足元につなぐ形が多かったです。選手に伝えたことは何かあったのでしょうか?
「それは選手が判断をしてやってくれていたことです。ただ、その中でパスをつないでもらってもいいのですが、結局は相手の背中を取りに行かないとなかなか攻撃にはならないなと。そういう意味ではなかなか相手の背中を取りに行けなくなってしまったと思っています」
以上
○大宮アルディージャ:石井正忠監督 会見要旨
「今日の試合に入る上で選手たちにはどういう形であれ、今日は勝ち点3を取る、最後に90分で点を取って勝ち点3を取れればいいという話をしてゲームに入ってもらいました。本当に選手たちは守備の部分で耐えながら、攻撃の部分でも相手の背後に出る動きやそこに配球するボールのタイミングも良かったのかなと思います。そういう形を90分間続けてやってくれた結果が、最後あのような形で得点につながり、勝ち点3を取れたので、選手たちのハードワークには非常に感謝したいなと思った試合でした。
町田さんはあのようなシンプルなサッカーをしてきますし、それを徹底してくるのでそこで自分たちが焦れずに戦うことが必要でしたし、あとは耐えることができずに失点してしまうと相手のペースになってしまうため、しっかりと前半のうちから相手の攻撃を跳ね返していました。後半もそういう形でゲームに入って、途中からこぼれ球を自分たちが多く拾い始めたことでチャンスもできたので、今日は本当に辛抱強く戦えたかなと思っています。
その要因は年1回の熊谷での開催にあたって、たくさんのサポーターの皆さんの後押しがあったからこそ、最後の最後まで90分間、選手たちも頑張れたと思います。サポーターの皆さんにも非常に感謝したいなと思っています」
以上
▽選手コメント
○福井光輝選手
–出場停止明けの試合でしたが、どんなことを考えてピッチに立ちましたか?
「出場停止で1週間が空きましたが、出られる準備をしてきたので、やることは変わりませんでした」
–前半のピンチを足でしのいだ場面を振り返ってください。
「相手が急にシュートを打ってくるような形でしたし、手では触れなかったものの、足でクリアすることはできました。前半を無失点で終えることができて良かったです」
–大宮戦で今後につながることを何か得ることはできましたか?
「今日は2試合ぶりに出た自分が足を引っ張らないようにしていました。今日の試合を通じて、チーム全体で何をやればいいか、明確になったので、それを今後に活かしていきたいです」
○小島雅也選手
–久しぶりのリーグ戦出場となりました。どんなことをしようと思ってピッチに立ちましたか?
「とにかく自分のできることをやっていこうと想いながら戦っていました」
–ここ熊谷は出身地の行田に近いですし、地元意識も強い試合になったのでは?
「中学時代など、ここは何度も試合をしているスタジアムなので、試合前はそれほどアウェイ感はないのかなと思ったのですが、実際に試合をして大宮のサポーターが入ったような状況だと、アウェイ感はありましたね」
–小島選手の持ち味である攻撃面の力を発揮できたという手ごたえはありますか?
「前半は体力が余っていたので、エネルギーを持って前に出ることができました。後半はミスが増えましたし、体力も落ちたので、もっと攻撃参加できる回数を増やしたかったです」
–今日の出場を一つの足がかりとして、今後につなげていく必要があると思います。今後に向けて、一言お願い致します。
「少しずつ出場機会を積み重ねていきたいので、今日の試合のことを冷静に振り返って、今後につなげるようにしていきたいです」
○ロメロ フランク選手
–第22節の栃木戦以来となる試合出場となりましたが、試合を振り返っていかがですか?
「今日は後ろ気味のボランチでしたが、自分が入った時間帯は攻め込まれる展開が多く、なかなか攻撃のリズムを作り出せなかったことが残念です」
–後半はやや押し込まれる展開になりましたが、その原因は?
「相手のキックの精度が今までのチームと違ったのかなと思いますが、最後の最後は守れていたので、守備の部分では頑張れたと思います。できるだけ奪ったボールを味方につなごうとしていましたが、難しい状況だったかなと思います。タメを作って前に出ることもありましたが、つぶされてしまう場面が多かったです。奪ったボールをどうするか。それが課題ですし、マイボールの時間をもう少し増やしたかったです」
–悔しい敗戦となりましたが、次のホームゲームに向けて、意気込みをお願い致します。
「連敗をしないことが大事です。次のホームで勝てるようにチーム一丸となって戦いたいです。個人としてはもっと出場時間を増やしたいですね」
以上