※これは日頃のスクールでコーチが感じたことなどを書かせて頂きます。みなさんにお知らせしたい事、 子ども達やコーチの思いなどを掲載していき、子供たちの輝かしい未来に繋がればと思います。
明けましておめでとうございます。本年もFC町田ゼルビアフットボールスクールをよろしくお願いします。
スクールコーチの大前博行です。
今回は私とゼルビアU-13コーチの土方コーチ(通称:のりコーチ)が担当している小山校金曜日、年中・年長クラスのお話です。
実はこのクラスのメンバーは1人で、昨年の4月から通ってくれている年長のユウ君のみです。私と土方コーチでみっちり指導しています。
ユウ君は仲間意識がとても強く、まっすぐな性格で凄く負けず嫌い、ボールを強く蹴ることが大好きです。
少し前のスクールで、こんなことがありました。
ユウくんが急に置いてあったコーンを黙々と動かし始めました。準備ができると私と土方コーチにルールの説明をしてくれました。
ユウ:「このコーンをみんなで倒す。みんなチームね。のりコーチはここから、おおまえコーチはここからね。オレはここから。」
コーチ陣:「・・・(ユウだけ近すぎ!!)オッケー!!」
ユウ:「順番はのりコーチ、おおまえコーチ、オレ。オレだけは3回蹴れる。」
コーチ陣:「????オッケー!」
という感じでスタート。
結局このゲームを15分ぐらいやりました。
“ボールを蹴って、そして自分でボールを拾いに行く姿”
“倒れたコーンを1つ1つ直す姿”
“ルールの説明、蹴る順番を教えてくれる姿”
“狙い通りコーンを倒して喜ぶ姿”
本当に生き生きとした表情でとても積極的に行っていました。
いつもはコーチが準備したトレーニングを私たちと一緒に行います。
この日はユウ君が自ら動きだし、彼の持っている“発想”を見せてくれました。
もちろんユウ君の成長のために、好きなことだけではなく、それ以外のこともトレーニングする必要があります。
でも今回見せてくれたユウ君の発想は本当に大切にしたいと思います。
発想を表現することはサッカー選手にとってとても大切な能力であり、サッカーを通して子どもたちにアプローチできるものでもあると思います。
そして生きていくうえでも役に立つ能力だと思います。
この日は結局、ユウ君の考えたメニューを20分、残りの40分はコーチが準備したメニューを一緒に取り組みました。
コーチとしては、トレーニングの内容や時間、つながりを工夫したり、その場で起きる状況に柔軟に対応して、子どもたちが楽しく、何かを身に付けて帰れるようなスクールを日々心掛けております。
理想は楽しく夢中でサッカーしていたらこんなに上手くなっていたというのがベストだと思います。
スクールで色んなことを経験させて、サッカーに夢中になってほしいと思っています。
将来もしかしたらユウ君は名キッカーになっているかもしれません。
そんなことを想像しながらまたこれからも一緒に頑張っていこうと思います。
これからもFC町田ゼルビアフットボールスクールをよろしくお願いします。
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