谷川烈さん講演 トップチーム選手がセカンドキャリア講習会を受講しました

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日頃より、FC町田ゼルビアをご愛顧頂きまして誠にありがとうございます。

トップチームは18日(水)、Jリーグキャリアサポートセンター、Jリーグ選手OB会の協力の下、選手のセカンドキャリアをテーマに「OB交流会」を実施。清水エスパルスや水戸ホーリーホック、そしてゼルビアでも05年-07年にプレーし、現在はタイヤ、ホイール等の部門で世界的企業の株式会社ブリヂストンに勤務する谷川烈さんに講習を行なって頂きました。
 
 
静岡県出身の谷川さんは、清水エスパルスジュニアユースの第1期生で、元日本代表の市川大祐選手(現水戸)らと同期でした。99年にユースからトップへ昇格。02年に清水を退団し、その後、アメリカのリーグや水戸を経て04年末にプロとしての生活に終止符を打ちました。当時24歳だった谷川さんは、法政大学キャリアデザイン学部に入学。当時は東京都1部リーグに所属していたゼルビアにも加入し、プレーを続けながら勉強に励まれました。ゼルビア退団(07年末)後の09年4月より株式会社ブリヂストンに入社し、中近東・アフリカ・ロシア事業部に配属されました。
 
 
世界的企業への大転身となりますが、プロとしてプレーを続ける時から引退後を視野にいれて生活されていたそうです。プロサッカー選手としての自分に区切りをつけた後、「視野を広げたい」「多くの企業は大卒でないと応募資格さえない」という考えのもと法政大学キャリアデザイン学部を受験。大学では英語や経営、経済などを学ばれたそうです。大学3年生の12月から就職活動を開始。メーカー、商社、ベンチャーなど約20社の選考に臨み、見事ブリヂストンの内定を勝ち取りました。
 
 
当日は、これらの経験をパワーポイントの資料を利用しながら選手たちに熱弁して頂きました。一般的に、プロスポーツ選手の場合、学歴や社会経験の面でハンデがあると思われがちですが、厳しいプロの世界を生き抜いた経験はかけがえのないもので、精神的な部分では「逆境に強い」「集中力がある」「健康で、体力がある」等が強みになったようです。また「元Jリーガーとして社内や取引先に覚えてもらえる」という利点もあるとか。具体的な面では、英語やPCスキルを習得することを勧められました。
 
 
講義を終え、平本一樹選手は「僕なんかは、セカンドキャリアを考えないといけない歳なので、すごくためになりました。谷川さんの話の中で『同世代の社会人の中には“そんなことでへこたれちゃうんだ”という人もけっこういる。(自分たちは)選手をやっていた分、打たれ強い』と言われた。そういう話は心強いなと感じました。僕はできれば、サッカーの指導者とかではなく、別の道にいきたいと思っているので、本当にためになりました」と話し、今後、将来を考えて行動したいと明かした。
 
早稲田大学のeスクールを受講している石田良輔選手は「自分がサッカー選手をやめた時に、どういうふうに生活していったらいいかということで、谷川さんの話を聞いて、自分の視野が広がったと思います。とりあえずプロ1年目から早稲田大学のeスクールをやっているので、サッカーをしっかりとしながらも大学の勉強を続けて、改めてきちんと卒業することが必要だと感じましたね。あと2年かかりますが、しっかりと勉強して卒業したいです。講演で谷川さんは、パソコンを使えたほうが良いという話だったので、Excelとか使えるようにしたいです。本当にいい話を聞けました」と口にした。
 
講義の後には、全選手に感想等を書き込むアンケートを実施。多くの選手たちがセカンドキャリアについて真剣に考え、今後への視野を広げたようです。谷川さんは最後、ゼルビアについて「ゼルビアでプレーした人は割にたくさんいて、普通のサポーターとはまた少し違う気持ちで応援している。そんな人もいるという気持ちを持って、試合に臨んでいただきたい」とエールを送って頂きました。
 
谷川さん、貴重なお話を本当にありがとうございました。
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