2009 JFL

11月29日(日) 13:00 KICK OFF 北九州市立本城陸上競技場
試合終了
ニューウェーブ北九州
1
0 - 1
1 - 0
1
FC町田ゼルビア
ゴール
82' 佐野 裕哉
スターティングメンバー
GK 1 水原 大樹
DF 16 重光 貴葵
DF 24 川鍋 良祐
DF 3 伊藤 琢矢
DF 7 冨士 祐樹
MF 5 桑原 裕義 (Cap.)
MF 8 日髙 智樹
MF 20 関 光博
MF 10 佐野 裕哉
FW 17 中嶋 雄大
FW 29 大島 康明
ベンチスタート
GK 25 船津 佑也
DF 23 片野 寛理
DF 2 タチコ
DF 6 佐藤 真也
MF 18 小野 信義
FW 11 宮川 大輔
FW 28 長谷川 太郎
チーム監督
与那城 ジョージ
選手交代
80' 日髙 智樹 → 宮川 大輔
警告
28' 重光 貴葵
69' 佐野 裕哉
69' 川鍋 良祐
退場
データ
FK 16
CK 6
PK 1
シュート 6
警告/退場 3 / -
ゴール
30' 石堂 和人
スターティングメンバー
GK 30 修行 智仁
DF 22 森川 宏雄
DF 26 深津 康太
DF 4 雑賀 友洋
DF 25 齋藤 貴之
MF 24 大前 博行
MF 8 石堂 和人
MF 13 飯塚 亮
MF 11 酒井 良 (Cap.)
FW 19 大江 勇詞
FW 3 御給 匠
ベンチスタート
GK 1 渡辺 彰宏
DF 2 津田 和樹
MF 16 金 東秀
MF 15 柳崎 祥兵
FW 7 勝又 慶典
チーム監督
戸塚 哲也
選手交代
46' 森川 宏雄 → 津田 和樹
55' 大江 勇詞 → 勝又 慶典
80' 飯塚 亮 → 柳崎 祥兵
警告
16' 石堂 和人
16' 雑賀 友洋
39' 森川 宏雄
80' 津田 和樹
86' 勝又 慶典
退場
データ
FK 17
CK 3
PK 1
シュート 9
警告/退場 5 / -
入場者数 天候 / 気温 / 湿度 ピッチ
3,812 曇 / 13.8°C / 55% 全面良芝、乾燥
主審 副審 第4の審判員
渡邊 智哉 植田 文平、瀧本 章太 有田 靖
試合終了
ニューウェーブ北九州
1
0 - 1
1 - 0
1
FC町田ゼルビア
試合経過
JFL後期第17節、今季最終戦、FC町田ゼルビアはニューウェーブ北九州と北九州市立本城陸上競技場で対戦し、1‐1の引き分けとなった。

 今季最後の「Jリーグ準加盟クラブ」対決。前節、アウェイでアルテ高崎に勝利したことでJリーグ入会条件の一つである「上位4位以内」を決めた北九州。ホーム凱旋試合となったこの日は3,812名の観客が集まり、ゼルビアにとってはアウェイの雰囲気となったが、しぶとい戦いを見せて勝ち点1を持ち帰った。

 ゼルビアの今季の最終順位は、6位。目標の4位以内には惜しくも届かなかったが、後期リーグは17試合でわずか1敗しか喫しておらず、来季へ向けて自信を深める戦いができた。

 来季は、Jリーグ入会へ向けて勝負の年。2010年のJFLは3月に開幕する。



今季最後のJリーグ準加盟対決

 前節は、ホーム・町田市立陸上競技場でTDK SCと対戦。TDKは目下8連勝中と絶好調だったが、前半に奪った御給と山腰のゴールを守りきり、2‐1で見事勝利。ホーム最終戦を白星で締めくくった。

 対する北九州は、前節はアウェイでアルテ高崎と対戦。2‐1で見事勝利をおさめ、JFL4位以内を確定させた。

 前期リーグは、3月22日(日)に開催されたゼルビアのホーム開幕戦で対戦。素早く強烈な前からのプレッシャーや、鋭いカウンターなどに苦しみ0‐2で完敗。ゼルビアより1年早い2008年からJFLに所属する北九州に「JFLの洗礼」を浴びせられた格好となった。あれから31試合分の経験を積みゼルビアがどれだけ成長をすることが出来たのか?それを証明したい試合となった。



試合序盤は、北九州が主導権

 試合序盤はホームの北九州が主導権を握った。風上を利用して、ゼルビアのDFラインのウラへロングボールを多用してきた。また、前期リーグでも苦しめられた前線からのプレッシャーも強く、ゼルビアはなかなか持ち味のパスワークを発揮することができない。DFラインを下げられ、自陣に押し込まれる時間が長くなった。前半5分には、相手FWにペナルティエリア内からループシュートを打たれてGK修行の頭上を越えたが、カバーに入った齋藤がヘディングでボールをかき出し、何とか失点を免れた。



前半15分過ぎからはゼルビアの反撃

 試合序盤は押し込まれる展開が続いたゼルビアだったが、試合のリズムに慣れ始めた15分過ぎからは、攻撃の形を作り始めた。前半18分には、フリーキックのこぼれ球を拾った大前が中央へクロスを送ると、酒井が右足ボレーで合わせ、この日のファーストシュート。これは、惜しくもワクを外れてしまったが、反撃の狼煙となった。

 前半22分、中盤で良い形でボールを奪ったゼルビアのカウンター。大前が前線の大江にパスを送ると、大江がドリブルで右サイドから中央へ切り込み左足でシュート!しかし、これは相手GKの正面に飛んでしまいゴールならず。



今季全試合出場の石堂がPKを決めて先制

 徐々に北九州のゴールに迫り始めるゼルビア。前半33分には、貴重な先制点が生まれた。相手ゴール前、左サイドでフリーキック(FK)を獲得。そのFKを石堂がファーポストへ送ると、走り込んだ雑賀がヘディングで中央へ折り返し。そのボールを大江が頭でゴールに押し込もうとしたが、シュートが相手選手の手に当たりペナルティキック(PK)を獲得した。今季最終戦にして、初めてのPK。キッカーは、今季ここまで全試合出場を果たしている石堂。落ち着いてゴール左隅に流し込み、先制点を奪った。

 前半の終盤には再び北九州の猛攻を浴びたが、集中を切らさずに守りきり、前半は1‐0で折り返した。



森川に代えて津田を投入

 ハーフタイムには、森川に代えて、負傷欠場から戻って来た津田を投入。津田が左サイドバックに入り、齋藤が左サイドから右サイドバックへポジション変更を行った。

 後半は序盤から両チーム積極的に攻撃をしかけ、一進一退の攻防が続いた。ゼルビアは北九州のプレスが激しい中央エリアを避け、サイドバックを起点に攻撃をしかけた。後半5分、左コーナーキック(CK)を獲得。石堂のCKを、ニアサイドで御給が頭で合わせたが、惜しくもワクを外れゴールならず。

 後半11分には、ゼルビアのピンチ。ペナルティエリア右角でこぼれ球を拾った相手FWがダイレクトで強烈なシュート。ゴール左隅に飛んだが、修行がファインセーブで防いだ。

 後半16分、右サイドを突破した齋藤が中央へクロス。相手DFにクリアされたこぼれ球を拾った大前がミドルシュートを狙ったが、これはワクを外れゴールならず。



勝又を投入 カウンターの起点に

 ホームで有終の美を飾るべく、前掛かりなる北九州。

 ゼルビアは、後半10分、大江に代えて長期負傷欠場から前節復帰を果たした勝又を投入。スピード溢れるプレーでカウンター攻撃の起点として期待した。

 後半21分、その勝又がいきなりチャンスを作った。左サイドをドリブルで駆け上がった大前がゴール前中央の飯塚へパス。パスを受けた飯塚がダイレクトでDFラインのウラへ絶妙なパスを送ると、勝又が走り込み相手DFを置き去り。角度が無いながらも相手GKと一対一のチャンスを迎えたが、惜しくもシュートはGKに防がれてしまった。

 後半33分には、勝又が左サイドでボールをキープし、ゴール前へクロス。ファーサイドへ走り込んだ大前がスライディングシュートを放ったが、これも相手GKのファインセーブにあい、惜しくもゴールならず。



試合終盤の北九州の猛攻

 試合終盤になり、猛攻をしかける北九州。さらにロングボールを多用し、ゼルビアを自陣に押し込んだ。後半35分には、前期リーグの対戦ではゴールを奪われたFWの宮川を投入。対するゼルビアも後半35分に負傷欠場していた柳崎を投入した。

 後半37分、それまで北九州の攻撃を跳ね返し続けてきたゼルビアだったが、とうとう同点ゴールを許してしまった。ペナルティエリア右角あたりでドリブル突破を仕掛けて来た相手FWとゼルビアの選手が接触。ファウルと判定され、PKを献上してしまい、同点とされてしまった。



今季最終戦は1‐1のドロー

 ロスタイムは4分間。両チームとも前掛かりになり、カウンター攻撃からお互いのゴール前まで攻め込む展開が多くなった。ゼルビアはCKを獲得。ファーポストの雑賀の折り返しに勝又が飛び込んだが、わずかにボールに合わなかった。

 結局、試合は1‐1のまま終了。今季最終戦は、1‐1のドローで終了した。

○試合後の記者会見:戸塚哲也監督
–試合の感想は?
「試合終盤は相手に押し込まれたが、選手たちが踏ん張ってよくやってくれた。相手は長いボールを多く使って来たので、ある程度、押し込まれることは想定していた。相手は前半はシュート0、試合全体でもゼルビアの方が多い。崩されたとは思っていない」

–これでJFLの全日程が終了。今季全体を振り返っていかがでしょうか
「シーズン途中で最大の目標であった来季のJリーグ入会がなくなるという難しいシーズンだったが、選手たちは気持ちを切らさずによくやってくれた。特に後期リーグの頑張りは素晴らしく、成績も誇れるものだった。ただ、今日の試合でも言えることだが、やはり決定機でもったいないミスが多い。良い内容の試合をしているのに、それに見合った結果を得られないことが多かった。それがサッカーという競技の難しさや奥深さではあるが、決定機で確実に得点を奪えるように、もっと改善していかなければならない。勝ちきれないことが多く、選手たちも悔しい想いをたくさんしたと思う。その悔しさを忘れずに来季も戦うことができれば、ゼルビアはもっと伸びると思う。開幕前はシーズン終了まで長い道のりだと思っていたが、始まってみれば本当にあっという間だった。この1年間、いつも支えて下さったサポーターやスタッフには本当に感謝したい」

以上